相手の気持ちをいつも考えることができる、小さなことで感動できる、感受性が豊かな人。
芸術的な才能があり、アーティストや芸能人などにも多いタイプと言われることもありますが、一般のビジネスマンでもこのタイプの人は大勢います。
感受性が豊かであることは本来素晴らしいことですが、一般社会においてはさまざまな不都合もあり、本人も感受性をどうコントロールするのか苦労しているでしょう。
そこで今回は、感受性が豊かな人の仕事におけるメリット・デメリットと、感受性が豊かだからこそ向いている仕事を紹介します。
目次
感受性が豊かな人の仕事におけるメリット
感受性が豊かであることと仕事との関係性を考えると、どうしても芸術的な仕事に就けるといった点に注目しがちです。
しかし、感受性が豊かな人が一般社会で生きていくことも十分に可能です。
感受性が豊かだと、仕事においてどんなメリットがあるのでしょうか。
誰かが辛いときに気づいてあげられる
誰かが落ち込んでいたり、体調不良で顔色が優れないとき、真っ先に気づいてあげられるのは感受性が豊かな人です。
いつもいろいろな人のことが見えているし、ちょっとした変化にも敏感だからです。
たとえば、落ち込んでいる新人がいて、周囲の人が全く気が付かないとしましょう。
悩んでいるなんて思わないから手を差し伸べることもなく、いつも通りの指導で厳しい言葉を投げかける。
新人はストレスが積もりに積もってある日「辞めます。」と言ったりします。
我慢ができない人間だと新人を責めることは簡単ですが、気づいてあげなかった周囲にも責任があります。
感受性が豊かな人なら、早い段階で声をかけ、悩みを聞いてあげることができるでしょう。
消費者や顧客目線で考えられるため良い結果につながる
モノやサービスを提供して利益を得るのがビジネスの基本ですが、人の気持ちを汲み取る力がないと、利益優先になりがち。
最初のうちは業績が良かったとしても、結局は消費者や顧客が離れ、業績が下がっていくのです。
感受性が豊かな人は、人の気持ちがわかるため、消費者や顧客目線でモノやサービスの良し悪しを考えることができます。
時間はかかるかもしれませんが、最終的には評価されたり、口コミで広がったりして良い結果につながるのです。
空気が読めて人から嫌われない
感受性が豊かな人は表情や声だけでなく、人の「空気感」も読み取ることができます。
会社組織に所属している以上、その場の空気が読めるのは重要なスキル。
空気を読まずに下手な発言をしたり、雰囲気を悪化させるような言動はしません。
また、空気が読めるタイプの人は害がないため、人から嫌われることが少ないです。
むしろ、人間らしい魅力がある人として好かれることも多いでしょう。
感受性が豊かな人は人間関係で悩むことが多いですが、それは自分方向から気にしているだけであって、周りからは好かれていることがよくあるのです。
感受性が豊かな人の仕事におけるデメリット
感受性が豊かなことは素晴らしい面がある一方で、ビジネスマンとしては厳しい指摘を受けてしまうことがあります。
仕事上どんな場面で損しているのでしょうか。
感受性が豊かな人のデメリットを紹介します。
社会人としての適性がないと思われる
ビジネスの多くの場面では、冷静な対応やルールを守ることが求められます。
感受性が豊かであることで涙を抑えられなくなったり、怒りで仕事ができなくなったり、ルール以外の感情面を優先したりすることがあるでしょう。
感情をコントロールできないという点で、社会人としての適性がないと思われることがあります。
メンタルがデリケートなのと、感受性が豊かであることはイコールでもあるため、打たれ弱く忍耐力がないと指摘されてしまうこともあります。
合理的に仕事を進められない
感受性が豊かな人は、人の気持ちを考え過ぎてしまうため、誰にとってもいい着地点を見つけようとします。
しかし、ビジネスでは何かを犠牲にしたり、妥協することが必要になるでしょう。
相手の感情を優先してしまうことで、合理的に仕事を進めることができないことや、決定力不足な点を指摘されてしまいます。
場合によっては、相手を優先させて自分の労働時間が増えてしまったり、嫌な仕事を引き受けてしまうことになるでしょう。
感受性が豊かなことで割り切った仕事ができなくなってしまうのです。
感受性が豊かな人が向いている仕事ってあるの?
感受性が豊かであることで仕事が辛いと感じているなら、仕事そのものを変えてみるという方法もあります。
感受性が豊かな人はどんな仕事に向いているのでしょうか。
音楽やゲームなどクリエイティブな業界
アーティストや芸能人として成功できるのはごく一握りですが、業界の裏方として働くなら一般のビジネスマンとして長く働くこともできます。
音楽関係やゲーム業界など、クリエイティブなことに関われる仕事なら、豊かな感受性を活かすことができます。
料理やインテリアに携わる仕事
料理やインテリアなども感性を活かした仕事の1つ。
専門知識やスキルも必要ですが、感受性が豊かな人は何かに没頭することで素晴らしい能力を発揮することが多いため、興味がある分野なら活躍できるでしょう。
エステやマッサージなど人を癒す仕事
雰囲気や表情で、どれくらい疲れているのか、どんな癒しが必要なのかを判断し施術をおこなう。
エステやマッサージのお店に勤務するのも、感受性が豊かな人に向いています。
人の気持ちが分かるという点で接客業全般に適正があるのですが、エステなどのように1対1で接する方がいいでしょう。
目まぐるしく多くの人と接して情報を受け止めきれなくなるより、じっくりと丁寧に接客できる小規模店の方がやりやすいです。
転職活動では客観性が必要だから転職エージェントを利用しよう
感受性が豊かな人は、転職活動においても、面接官の表情や態度、何気ない一言に深く傷ついてしまうことがあります。
転職活動では冷静に感情をコントロールし、客観性をもつことも必要なので、転職エージェントを利用しましょう。
プロのアドバイスがあれば、それほど気にする必要がないことが多くあると分かるため、安心して転職活動を進めていくことができます。
書類添削や面接対策など幅広くサポートしてくれるため、ぜひ活用しましょう。