転職活動では、これまでの経験や身につけてきたスキルを、いかにアピールするかが大切です。

即戦力の中途採用者が見られるのは、何年もかけて育ててきた武器。

しかし、面接は多くて3回、1回の面接で決まることすらあります。

まさに一発勝負。

どれだけ企業が求める人材で、素晴らしい経験やスキルがあっても、面接日本番を乗り切ることができなければ、希望の企業で働けないという厳しい現実があるのです。

一発勝負の面接に勝つためには、勝負強さが必要。

緊張して普段の力が発揮できないなんてことがないよう、勝負強さを磨いていきましょう。

参考になるのは、勝負強い人。

勝負強い人がどんな特性を持っているのか分析し、自分のものにしていきたいですね。

今回は、内定率がずば抜けて高い勝負強い人は、本番に弱い人と何が違うのかを紹介します。

変化への対応力がある

面接で普段通りの力を発揮できる勝負強い人は、その日にだけとてつもない力を発揮しているわけではありません。

「面接という緊張の場面でも」普段通りなだけなのです。

これは、日ごろからさまざまな変化に対応できる柔軟性をもちあわせていることを示しています。

自分が考える範囲外のことが起こり得ることをよく知っており、自分の経験や知識を過信しません。

周りの意見に聞く耳をもち、何かを頑なに拒んだり、「自分はこれしかできない。」と決めつけたりもしません。

その場その場で「なるほど!そういうこともあるのね。」と、受け止めて頭で考えています。

面接では、思いがけない質問を投げかけられることがありますが、普段から柔軟性があってあらゆることに対応できるため、変化球の質問にも答えられり、必要以上に緊張することがないのです。

自然体で必要以上に自分をよく見せようとしない

勝負強い人はいつも自然体。

人は、力み過ぎると失敗しやすくなるものです。

力んでしまう原因は、「採用されたいから賢く見せるようにしよう。」「しっかりしている雰囲気をだそう。」など、自分を本来の姿よりよく見せようとするからです。

もちろん、ビジネスマナーを守り、自己アピールを積極的におこなうことは大切です。

しかしそれは、面接の日だけとって付けるものではなく、普段の自分を自然体のまま提案するのに過ぎないのです。

面接前には肩の力を抜いて、「自分はこれ以上でもこれ以下でもない。」と自分自身に言い聞かせましょう。

目標に向かって突き進める

勝負強い人は、高い集中力をもち、必要なときには目標に向かってわき目もふらず突き進める力をもっています。

転職活動でも、ここが踏ん張りどころと知り、飲み会や遊びの誘いは断り、活動にしっかり取り組みます。

だからこそ、企業研究がしっかりできていたり、自己分析を真剣におこなっていたりするため、面接で評価されやすいのです。

面接中には、面接官の顔色や質問への答え、自分の姿勢はどうかなど、いろいろなことが気になってしまうでしょう。

しかし、面接でやるべきことは自分のプレゼン。

しっかり集中して目的を果たすよう突き進みましょう。

面接すら楽しむ

勝負弱い人が、「早く面接が終わってくれないかな。」と、面接から逃げたい気持ちになるのに対し、面接で勝負強さを発揮する人は、面接さえも楽しむようにしています。

心臓が高鳴ってくることもあるでしょう。

しかし、それを緊張だと捉えず、ワクワクによる胸の高鳴りだと置き換えるのです。

楽しみ夢中でやっているとき、人は素晴らしい力を発揮します。

そのことを分かっているから、「面接官はどんな人だろう、楽しみだな。」「初めて企業に入れるから嬉しいな。」のように、楽しもうと自己暗示をかけます。

最初は心底楽しくなくてもいいのです。

たとえ思い込みから始まっても、自己暗示の力は大きいもの。

段々と本当に面接が楽しくなり、いつも通りの自分をアピールできるのです。

採用されたときのことをイメージしている

勝負強い人は採用されて喜んでいる自分を想像します。

「不採用になったら嫌だな。」「質問に対して変な答え方をしてしまったらどうしよう。」などと、まだ起きてもいないことを考えないのです。

人は、自分が考えている通りのことを実際にしてしまうことが多くあります。

スポーツなどでも、イメージトレーニングをするときは、必ず成功して勝負に勝った自分の姿をイメージします。

イメージトレーニングの重要性はあらゆる場所で言われていますよね。

失敗しても仕方がないと覚悟している

面接で緊張しないためには、失敗してもいいんだと思うことも大切です。

失敗してはいけないと、失敗を恐れれば恐れるほど、失敗は近づいてくるもの。

転職面接は所詮、職場がどこになるかどうかだけの話です。

誰か大切な人を失ったり、自分が自分でなくなるわけでもないのです。

失敗しても大丈夫、ダメでもともと、そんな風に考えることができれば、面接でも自然体でいられるはずです。

本命の面接に合わせて生活スタイルを変えている

複数応募が基本の転職活動ですが、その中でも特に入りたい「本命企業」があるでしょう。

本命企業の面接日程が決まったら、その時間帯に最大限の力が発揮できるように生活スタイルを変えてみるのも、勝負強い人がおこなっている工夫です。

人が集中し力が発揮できる時間帯には一定のリズムがあり、生活スタイルをそれにあわせることで、まさに普段通りの力が発揮できることになります。

たとえば、ある難関資格において、もっとも重要な試験時間帯が午前中だった場合、午前中に一番集中力が発揮できるよう、数週間前くらいから就寝時間や起床時間をコントロールしていくことがあります。

一発勝負は一夜漬けとイコールではない

一発勝負と聞くと、その日だけ頑張る、一夜漬けで知識を詰め込んでおくといったことと勘違いする人がいます。

しかし、面接がその日にあるだけで、結局は転職活動全体の中の一部。

面接対策をおこなったり、自己分析やキャリアの棚卸をしっかりやっておくことでしか、その日に最大限の力を発揮することなどできないのです。

勝負の場面で勝てる人は、必ず見えない努力や工夫を継続的におこなってきた人。

何もしないで一発勝負をしても、仮に内定を受けたところで後悔して退職することになるのです。

面接対策は転職エージェントを利用して

面接日を迎えるまでのさまざまな準備や対策は、転職エージェントを利用するのが一番です。

企業の視点や転職市場の状況をよく理解しているプロだからこそ、本番成功につながるアドバイスをくれるからです。

一発勝負の面接を乗り切るためにも、転職エージェントを活用して万全の準備をおこなっておきましょう。