女性が競争社会の中で、仕事で結果をだしたり、希望通りのキャリアを手に入れるためには、自身の感情といかに向き合うかが大切です。
職場におけるやっかいな感情と言えば「嫉妬」。
特に女性は「嫉妬しやすい生き物」などと揶揄されることもあるくらい、嫉妬とは縁が深いのではないでしょうか。
今回は、職場において、女性が嫉妬とどう向き合っていくかを知るために、女性が職場で嫉妬しやすいポイントと、嫉妬心が芽生えたときの対処法についてお伝えしていきます。
目次
女性はどんなときに嫉妬する?
まずは、女性が職場においてどんな場面で嫉妬心を抱きやすいのかを知っておきましょう。
嫉妬しやすい場面を知ることで、あらかじめ回避したり、嫉妬心をもっても「よくあることだから大丈夫!」と気にせずやり過ごすことができるはずです。
仲良しだったのが立場に違いがでたとき
男性の場合、学生時代のスポーツや社会経験の中で、完全な縦社会であることを理解しています。
同僚の出世に嫉妬することはありますが、それもある程度覚悟のうち。
嫉妬心を悔しい気持ちに変え、自分も頑張ろうと思います。
一方、女性は「みんな一緒」を好む横並び社会。
ランチに行くのも一緒、仲良しの同僚と同じアイテムを購入してお揃いを自慢することもあります。
男性には見られない傾向ですよね。
よく言えば「調和を重視する」と言え、女性チームがうまく機能しているときは、とてもスムーズに物事が運びます。
悪く言うと、人と違うことをする人を嫌うので、仕事においては、立場に違いがでたときに嫉妬心が芽生えます。
たとえば、一般職の女性が総合職の女性に嫉妬する、同期入社だったのが一人だけ昇進したときなどに嫉妬することがあります。
自分のときと対応が違うと感じたとき
女性に限らず、人は「自分が不当に扱われている。」と感じたとき、不当に扱った本人への怒りではなく、自分より有利に扱われていると思う対象に敵対心をもつことがあります。
簡単に言うと、小学生にありがちな「先生が〇〇ちゃんをえこひいきしている!」という感情と同じです。
このとき、先生に対しての怒りというより、〇〇ちゃんを無視したり、〇〇ちゃんの言動がいつも気になって仕方がなくなったりします。
職場における女性の嫉妬でもあることで、上司が後輩女性だけを特別扱いしたり、男性同僚が美人の同僚に優しく接していたりするのを見ると、(実際はそう見えているだけのこともありますが)、自分が不当に扱われていると思うのです。
配偶者や親の職業も嫉妬の対象
女性の場合、配偶者に経済力を求める人も多いことから、配偶者の職業がいわゆる「お金持ち職業」だと嫉妬することがあります。
実際がどうかは別にして、医師、弁護士などの専門職や一流企業勤務などが嫉妬されやすい夫の職業の典型例。
自分は日々節約に励んでいるのに、同じくらいの容姿や仕事力でお金を手にしているイメージがあるのでしょう。
それぞれの家庭の苦労は誰にも見えないのですが、「楽して贅沢している!」と思われてしまいます。
同じように、親が会社経営者だとか、裕福な家庭に生まれてきた人に対しても「何の苦労もしていないくせに。」など、イメージだけで嫉妬してしまう人がいます。
女性は容姿への嫉妬も
男性が嫉妬しやすいポイントは仕事上のポジションや成績、知性といった点です。
自分より仕事ができて賢い相手には嫉妬しやすいと言えるでしょう。
一方女性は、仕事に対しては男性ほど嫉妬心を持ちにくいのですが、容姿へのこだわりが強いのが特徴。
自分より見た目が美しい人を羨む気持ちが大きいため、スタイルがよくて綺麗、男性からモテる、自分より若い女性に対して嫉妬心を抱きやすい傾向にあります。
女性は認めたくないかもしれませんが、男女の性質の違いの中で必ずあること。
心の中でモヤモヤとして嫉妬心と戦うより、容姿への嫉妬心があるという点は認めてしまう方が気が楽です。
たとえば、その人を目の前にして「〇〇さんは綺麗でうらやましいな。何か特別なことをしているの?」と、にこやかに言ってしまいましょう。
嫌な嫉妬心ではなく、憧れというプラスの感情に変えることができます。
女性は嫉妬心が芽生えたらどう向き合う?
わかっていてもムクムクと湧き上がってくるのが嫉妬心。
払拭するには、どんなことを意識すればいいのでしょうか。
女性が嫉妬心と向き合う方法を紹介します。
自分は傷ついているだけなので責める必要はない
嫉妬心を抱く自分を、「心が汚い」「情けない」などと感じることがあります。
しかし、人と人がいる以上嫉妬心は必ず、誰でも抱くもの。
当たり前の感情なのです。
嫉妬心は、過去の経験や育った環境などによって心が傷ついているだけとも言えるため、そんな自分を優しく癒してあげるつもりで向き合いましょう。
自分は自分で仕事の結果を出すように努力を
職場においてもっとも重要なことは、仕事で結果をだすことです。
営業や販売業など成果がわかりやすい職種に限らず、自分が職場で求められていること、やるべきことをやるだけ。
嫉妬の感情で仕事が手につかなくなるようなら、とにかく仕事に目を向けてみましょう。
嫉妬している自分を認め逃避する
自分が嫉妬していることを認めてあげ、その感情を見ないことも大切です。
「あ、今嫉妬しているから逃げよう。」でいいのです。
嫉妬相手を見ないようにするだけでも違います。
その人が近くにいたらお手洗いに行くとか、目の前のパソコンの画面に集中するとかです。
ほかにも、会話の中でその人の話題がでてきたら「そうなんだー。」と、適当に流してしまうのもいいでしょう。
興味津々で話を聞けば聞くほど嫉妬心が沸きあがってくるので、ぼんやりと相槌だけうっていれば大丈夫。
嫉妬するほど心が傷ついているのですから、心が癒されて大丈夫になるまでは逃げ続けていましょう。
そのうち誰もその人の話題に触れなくなったり、自分も日常生活に没頭できるため嫉妬心が薄れていきます。
嫉妬心でどうしようもなく辛いなら
嫉妬心はコントロールすることで、仕事へのモチベーションに変えることもできるので、決して悪い感情というわけではありません。
しかし、上手にコントロールできず、嫉妬心にかられて仕事も手につかない状況になることもあるでしょう。
特に、仕事上毎日関わる人への嫉妬心は消し去るのが難しいですよね。
その場合、異動や転職も1つの選択肢です。
自分自身の能力を仕事に集中させるためには、環境を変えることも重要。
異動が可能なら申し出てみる、無理なら今は転職もいいでしょう。
転職エージェントを利用すれば在籍しながら転職先を見つけることができるため、リスクが少なくなります。
環境を先に変えることで、気持ちは後からついてくることもありますよ。