「結婚出産しても長く働ける職場に転職したい。」
「仕事と家庭の両立がしやすい職場で働きたい。」
このように考える女性におすすめしたい仕事が、子供向け写真館での仕事です。
女性への適性が高く、女性が働きやすい環境が整っているため、女性のキャリア形成が叶いやすいでしょう。
今回は、子供向け写真館の仕事がなぜ女性におすすめなのか、その理由を紹介します。
目次
少子化もなんのその。業績好調の子供向け写真事業
子供向け写真館と言うと、少子化の影響から、業績不振や将来性の低さを懸念するかもしれませんね。
確かに一部の個人店では子供向けに特化してやっていくのは難しく、新しいサービス開発などが急務となっています。
一方、チェーン展開している写真館は、大手を中心として業績好調。
理由としては、下記のようなさまざまな要素が考えられます。
- 子供の人数が減ったからこそ、1人にかけるお金が増え、しっかり形として思い出に残したいと考える保護者が増えた
- 「ワークライフバランス」「イクメン」などの言葉に代表されるように、仕事だけでなく家族との関わりを大切にすべきとの風潮が後押し
- 「1/2成人式」「マタニティフォト」など、子供関連のイベントが増えた
もちろん、企業によって業績に違いはあります。
子供向け関連事業は、写真サービスに限らず、明暗が分かやすい傾向にあることも忘れてはなりません。
業績好調の企業では子供向け写真館の店舗が増え、事業拡大による新規採用もおこなっているため、求人を比較的見つけやすくなっています。
子供向け写真館の仕事内容
子供向け写真館への転職を考える方は、どんな仕事をするのかが気になりますよね。
子供の写真撮影は本番の撮影時だけでなく、準備から写真完成までを通じてさまざまな業務が発生します。
たとえば、職種や担当業務は下記のようなものがあります。
- 受付、接客、衣装案内
- ヘアメイク、着付け、スタイリング
- フォトグラファー、カメラマン、撮影アシスタント
- 写真のセレクト、追加サービスの提案
- 写真の画像加工、処理、アルバムの構成作成などバックオフィス業務
ほかにも業務内容は多岐にわたっており、何かに特化するというより、複数業務を一連の流れの中でおこなっていくことになります。
正社員であれば、金銭管理はもちろん、パートアシスタントへの指導をおこなうなど、店舗運営に関わる仕事も多くなります。
子供向け写真館への転職が女性におすすめできる8つの理由
子供向け写真館は、特に女性におすすめできる転職先の1つです。
女性の方が子供の相手が上手ということもありますが、それだけではありません。
事業の特性から女性が働きやすい環境であることが理由です。
ここからは、女性がなぜ働きやすいのかを紹介します。
1.「子育て」「家族」に着目した事業内容
子供向け写真館は、家族連れをターゲットにし、子供の成長や家族の絆を記録に残し、かけがえのない思い出として提供するサービスです。
こうしたサービスを提供する企業なので、子供と親との関わり方を大切にしたいという理念を持っていることがほとんど。
企業は自社で働く社員たちにも、仕事と家庭を両立してほしいと考えています。
子供たちの笑顔を撮影する人たちが、仕事でボロボロに疲れ果て、やりがいを感じられていなければ、利用者は去ってしまうでしょう。
長時間労働や深夜残業で社員を働かせ、家庭をおざなりにさせることがないため、非常に働きやすい環境です。
2.女性が圧倒的に多い職場
子育て経験が活かしやすく、子供好きな女性が多いことからも、子供向け写真館は女性の比率が圧倒的に高いのが特徴です。
各社の男女比を見るとおよそ8~9割が女性というケースが多いですよ。
平均年齢も30歳前後と、若い女性や子育てママたちが多く活躍しています。
女性比率が高いため、女性の悩みを共有できたり、家事育児で仕事を抜ける際にも理解と協力が得られやすいのです。
女性の働き方を支援する制度充実にもつながっています。
子供向け写真館事業を展開する企業の多くは、育児休業取得率が非常に高いのが特徴で、復帰後も働きやすいように独自の時短制度を採用しているケースもあります。
まさに女性にぴったりの職場と言えるでしょう。
3.急な休みにも対応してくれる勤務体制
企業によって異なりますが、子供向け写真館の中でも特にチェーン展開している企業に関しては、登録制スタッフの起用をおこなっています。
これにより、ピンポイントでサポートの入ってもらうことができ、正社員が急な休みを取得することになっても徹底カバーしてくれるのです。
子育て経験のある女性たちが多く登録しているため、業務のフォロー体制が整っているのが魅力ですね。
4.配偶者の転勤に対応しやすい
子供向け写真館事業の特徴としては、地域や全国でチェーン展開している企業が多いことです。
各地域に複数店舗があるため、転居を伴う転勤が基本的に少なく、異動があっても自身の住居地内で済みます。
また、配偶者の転勤等で遠方に引っ越しすることになっても、引っ越し先に店舗があれば異動も叶いやすいため、仕事を辞めなくていいことがメリットでしょう。
5.キャリア志向の女性でもバリバリ働ける
子供向け写真館には多くのパート女性が働いていますが、正社員としてバリバリキャリアを積むことも十分可能な環境です。
店舗スタッフからマネージャー、エリア統括マネージャーへとキャリアアップ、本部の管理スタッフとしてのキャリアチェンジも可能です。
女性管理職割合も多くいるため、モデルケースが近くにいるのも安心材料になるでしょう。
6.未経験可能求人が多い
転職を考える女性にとっては「経験がないと難しいのでは?」との不安がありますよね。
子供向け写真館の求人は、経験を問わない募集が多く見られます。
2~3ヶ月程度の研修が設けられていることがほとんどなので、やってみたいという意欲があれば挑戦できるのが魅力です。
とはいえ、接客、販売経験や子供と接する仕事の経験があると優遇されることが多いのも事実。
全くの未経験から転職を目指す場合には、ほかの応募者と差別化できる志望動機や強みも必要となってくるでしょう。
7.残業が少なめ
子供向け写真館では、基本的に来店した家族の対応とそれに関わる事後処理がメインなので、長時間残業にはつながりにくいのもメリットです。
各社の残業目安は月10~20時間程度で、他業界に比べても残業が少なめと言えます。
七五三の撮影が増える9~11月が繁忙期となることが多いですが、それでも月20時間程度の残業。
長時間労働で心身ともに疲弊するといったリスクが低いため、女性が続けやすいでしょう。
8.便利な立地で通いやすい
子供向け写真館は、ターゲットである家族連れのニーズを考え、ショッピングモール内やその周辺など、日常の買い物やお出かけ圏内にあることが多いです。
利用者だけでなく、そこで働く社員にとっても通いやすくなるのは大きなメリットでしょう。
女性は仕事帰りに食事の買い物などをする機会も多いですが、勤務地近くの店舗でさっと買い物できて時短につながります。
子供向け写真館の仕事にはデメリットや大変な点もある
どんな仕事にも、メリットだけでなくデメリットが存在しています。
仕事なので決して楽なことばかりでなく、大変な点も多くありますよ。
メリットだけに注目して転職しギャップを感じないよう、デメリットや仕事の大変さも理解しておきましょう。
ここからは、子供向け写真館で働くデメリットと仕事の大変さを紹介します。
給与相場は低め
子供向け写真館で働く正社員の気になる給与ですが、初任給は15~17万円程度です。
30歳前後でも年収相場は300~350万円程と、決して高くはない相場でしょう。
とはいえ、残業が少ないこと、出産育児で休職する人が多いことなどを考えると、悪いとまでは言えない給与水準と見ることもできます。
他業界で見られる年収相場は月残業の30~50時間分程度含まれていることも多いため、単純に比較するのではなく、実労働時間とあわせて考えることが大切です。
シフト制のため休みは不定期
子供向け写真館の営業は9:00前後~19時前後が一般的で、店舗があるショッピングモールなどの営業時間に合わせて前後します。
シフト制を採用しているケースが多く、早番と遅番が交代でおこなわれるため、勤務時間帯が一定ではありません。
休日についても、土日出勤で平日2日休みか、土日のどちらかと平日1日休みというケースがほとんど。
月休日は8~10日、年間休日は105日前後と、他業界の休日日数と同等かやや少なめと言えますが、サービス業の中では比較的恵まれている方です。
家族に合わせて土日はしっかり休みたい、毎日一定の時間帯で出勤したいという方には難しいと言えます。
30歳未満を募集していることが多い
子供向け写真館の求人を探すと、長期キャリア形成の目的から、30歳未満を募集しているケースが多いです。
登録制スタッフやパートであれば年齢は問われませんが、正社員としての転職を目指すなら20代が1つの目安となります。
研修期間がしっかりあり、未経験者からでも育てようとの意識が高いため、必然的に20代がメインになるのでしょう。
ただし、写真館での経験や接客販売サービスの経験があれば、即戦力として活躍できるため、30代以降でもチャンスがあります。
小さな子供相手の撮影は苦労の連続
子供向け写真館の仕事で大変なのは、子供相手の撮影のため、思い通りにはいかないことです。
完成した写真を見ると子供たちは楽しそうに笑っていますが、そこにたどりつくまでは苦労の連続です。
大泣きしてしまう子供、ママから離れられなくなってしまう子供、衣装を着るのを嫌がって暴れ、ヘアメイクがボロボロになってしまう子供など。
子供たちの個性はそれぞれなので、毎日その個性との格闘です。
しかし、この苦労があるからこそ、完成した写真をセレクトしてお客さまに喜んでもらえる瞬間には代えがたい喜びがあります。
子供向け写真館への転職に向いている人は?
子供向け写真館への転職を考えている方は、まず「向き不向きがある仕事」だと認識し、自身に適性があるかを判断しましょう。
ここからは、子供向け写真館の仕事に向いているタイプの特徴を紹介します。
向いているタイプ、向いていないタイプ
子供向け写真館での大きな仕事の1つが、子供を「のせる」ことです。
ぬいぐるみやおもちゃなどの小道具を使い、ときには自分自身の顔や動きのおかしさから子供を笑わせ、いい写真が撮れるように誘導します。
そのため、子供と接する仕事の経験がある方や、子供好きな方には向きやすい仕事。
反対に、子供が苦手で接し方がわからない、計画通りに物事を進めたいタイプの方は苦労する可能性が高いです。
カメラマンやフォトグラファーなどの手に職がある人でも、子供を被写体とした経験がない、子供の相手が苦手という場合は、採用されても続けるのが難しいかもしれません。
保育士、レジャー施設勤務などの経験があると採用されやすい
子供向け写真館の求人募集で「歓迎要件」とされている職種の筆頭が保育士です。
保育士免許があるというよりは、保育士経験がある人が歓迎されます。
保育士の仕事は低賃金で残業も多く辞めてしまう人も多いですが、その経験を子供向け写真館で活かすことも可能です。
子供が多く訪れるようなレジャー施設での勤務経験がある場合も、接客スキルや子供への対応力をアピールできるでしょう。
ほかには、キッズ向けのスポーツ教室、英会話教室など、子供と接する仕事をされてきた方もチャンスがあります。
美容師、美容部員の経験も活かせる
美容師や美容部員は女性が多く活躍する一方で、染料による手荒れや腰痛などの職業病、職場の殺伐とした雰囲気や人間関係でストレスを抱えてしまう人も多い職種です。
子供向け写真館には、撮影用の着付けやヘアメイクの仕事があるため、専門職としてのスキルが活かせるでしょう。
実際に、前職が美容関係の仕事だったという方も多く働いています。
女性職場である点は共通していますが、子供向け写真館で働く人は結婚出産してから働き続ける人が多いため、主婦ならではの温かさがあります。
アパレル販売員
アパレル販売員も応募条件となっていることが多い職種の1つです。
子供向けアパレルはもちろん、大人向けアパレルであってもアピールできるでしょう。
子供向け写真館の業務の1つに、衣装の組み合わせやその子供にあった色の提案、ポージングの指導なども含まれているため、ファッションセンスやアパレル知識を活かすことができるからです。
接客業経験者という点も大きなアピールポイントです。
カメラが好きな人
趣味でカメラをやっている方も向いています。
子供向け写真館では、プロのカメラマンとして活躍してきた人だけでなく、未経験から撮影業務を担当するまでになる人もいます。
研修がある子供向け写真を選べば、撮影の研修もしっかりおこなってくれるため、経験を積みながら撮影を担当できる可能性があるのです。
子供向け写真館への転職は転職エージェントで探そう
子供向け写真館に転職するなら、転職エージェントを利用して転職活動するのがおすすめです。
転職エージェントのメリットは、今の会社に在籍しながら効率的に転職活動をすることができる点。
あらかじめ転職の方向性や希望を伝えておくことで、自分で求人検索しなくても、エージェントが代わりに探して紹介してくれます。
スケジュール調整や給与交渉などもおこなってくれるため、忙しい人にぴったりの方法と言えるでしょう。
書類添削や面接対策サービスもあり、転職に不安が大きい人にも適していますよ。
利用は無料なので、プロの力を借りて上手に転職活動しましょう。
最後に
いかがでしたか?
今回は、子供向け写真館への転職について、女性におすすめできる理由、仕事のデメリットなどを紹介しました。
女性にとって働きやすい環境が整っており、結婚や出産後も長く続けられる仕事です。
気になる方はじっくり探してみましょう。