人気の紹介予定派遣で働きたい方は、派遣会社から求人紹介を受けやすくなることで、希望の求人に巡り合える確率が高まります。
派遣会社が紹介予定派遣の求人を紹介する際、積極的に紹介したい人材とはどんな人なのでしょうか。
今回は、紹介予定派遣の求人紹介を受けるために、派遣会社から求人紹介を受けやすい人の特徴を紹介します。
目次
紹介予定派遣の概要
紹介予定派遣とは、直接雇用を前提として派遣される働き方です。
3ヶ月~6ヶ月の間は派遣社員として勤務し、派遣先との合意が得られれば、正社員や契約社員として直接雇用されることになります。
直接雇用される前に実際の就業を通じて職場の雰囲気や業務内容を確認できることから、雇用後のギャップを感じにくいとして注目を集めています。
紹介予定派遣ではさまざまな職種を扱っていますが、事務職、秘書、広報、オペレーターなどを中心に求人が多く見られます。
求人数が少なくライバルが多いのがデメリット
紹介予定派遣はメリットが大きい働き方として人気が高いですが、全体的な求人件数はかなり少なめです。
一般の正社員求人と比べても、派遣求人と比べても、選べる範囲は限定されると思っていいでしょう。
人気があるのに求人件数が少ないことから、紹介予定派遣を勝ち取るのはそれなりに難易度が高いと言えます。
何とかして紹介予定派遣の求人紹介を受けるためには、ライバルより優れた点がないといけません。
紹介予定派遣の求人紹介を受けやすい人の特徴
紹介予定派遣を利用するには、派遣会社に登録し、求人紹介を受ける必要があります。
希望の求人を見つけられるかどうかは、いかに求人紹介を受けられるかにかかっていると言えるでしょう。
紹介予定派遣を希望する人の中でも、多数の紹介を受けられる人と、ほとんど紹介を受けられない人とに分かれます。
狙うは当然前者ですから、どんな特徴があるのかを見ていきましょう。
年齢が若い
年齢制限があるわけではないものの、圧倒的に若い人の方が求人紹介を受けやすい傾向にあります。
派遣会社の担当者は事前に派遣先から求める人材像を知らされているケースがあり、中には「20代の人でお願いします。」などと言ってくる派遣先もあるからです。
もちろん、通常の採用と同じく、企業が労働者の年齢を定めたり、求める人材を指定することはあってはなりませんが、実際問題としてはこうしたやり取りがあるということです。
また、派遣先からの指示がなかったとしても、派遣先から採用されやすい人を紹介したいとの理由から、派遣会社自ら若い人を中心に紹介することもあります。
コミュニケーション能力が高い
派遣会社の担当者から紹介を受けやすい人気の人材は、コミュニケーション能力が高いことがほとんどです。
紹介予定派遣は通常の派遣と異なり、事前の面接、選考も認められているため、面接時に適切な受け答えができる人でなくては採用されないからです。
相手の話をよく聞くことができるか、聞かれた内容について適切に返せるかどうか、社会人としての常識として敬語の使い方が正しいかといった点も含めて判断されています。
コミュニケーション能力が高いかどうかは、単に採用されやすいという理由に限りません。
派遣会社の担当者と適切にコミュニケーションが取れない人は、紹介予定派遣を紹介しても、直接雇用される意欲があるか、しっかり働き続けてくれるかの判断がしにくいからです。
意思疎通ができない場合は、希望に近い求人があっても紹介を躊躇される可能性もあるでしょう。
仕事内容を限定せず柔軟に対応してくれる
紹介予定派遣は、もともと事務系職種を中心に利用されることが多い制度です。
ただでさえ選べる職種の範囲が狭いのに、求職者自らが職種への強いこだわりがあると、求人紹介を受けることは難しくなってしまうでしょう。
さまざまな業務を担当でき、仕事内容をあまり限定しないで対応してくれる柔軟性がある人材の方が、派遣会社の担当者としては紹介しやすいと言えるでしょう。
自分の能力を客観視できている
自らの能力を分析し、客観視できている人材も紹介を受けやすいです。
たとえば、職種や給与、待遇など希望はあれこれあるのに、実際には経験やスキルが全くない人材を紹介したいと思うでしょうか。
何とか紹介までこぎつけても、直接雇用に至る確率はぐっと下がり、派遣会社にとっての大きなメリットである成約報酬を得ることができません。
それどころか、わがままで自己中心的な人材を紹介されたとして、派遣先からの評価を下げてしまうかもしれません。
意欲が高く成長性に期待できる人
派遣就業期間中には、労働者側が職場の様子を判断できるだけでなく、企業側も労働者の様子を厳しくチェックしています。
企業から「この人なら直接雇用しても大丈夫。」と判断されるのは、やはり意欲が高い人でしょう。
紹介予定派遣は人材獲得に慎重で、長い目でみて採用価値が高い人を雇いたい企業が利用しますから、意欲があって成長できる人材に魅力を感じるからです。
派遣会社としても、意欲的で、向上心をもってスキルアップに取り組むような、成長可能性がある人材を紹介することになります。
見た目による紹介も?
通常の転職でも「顔採用」が実際にあると言われていますが、紹介予定派遣の場合も指摘されています。
紹介予定派遣は直接雇用を前提としていますから、一緒にいて働きたい、見た目のいい人の方が好まれやすいからです。
もちろん公にされているはずもありませんが、実際には派遣先から、若くて見た目がいい人を紹介してほしいと言われることもあるようです。
広報、秘書、受付業務などは特に外部から受ける印象を左右することもあり、見た目による紹介が比較的多いと言われています。
派遣会社の担当者との相性もある
公平性が求められる派遣会社の担当者ですが、実際には担当者の好みによって紹介予定派遣の受けやすさも変わってきます。
好みというのは、担当者にとって「この求職者はいい人材だから、条件のいい紹介予定派遣を見つけてきてあげたい。」と思われるかどうかということです。
派遣会社の担当者から好まれなかったり意思疎通がしっかりできなかったりすると、お互いに相性がよくないと感じてしまうため、優先的にいい求人紹介を受けられなくなる可能性があります。
派遣会社の担当者も人間ですから、自身と相性のいい人を優先的に紹介したいと思うのは不思議ではありません。
通常の転職同様に採用されやすい人に紹介が集まる
ここまで、紹介予定派遣の紹介を受けやすい人の特徴を紹介しましたが、全体的に見て、通常の転職で採用されやすい人との共通点が多数あります。
紹介予定派遣は事前の面接、選考が許可されている点で、通常の派遣とは異なり、一般の正社員選考と同じ観点から判断されることになると言えるでしょう。
紹介予定派遣の求人を紹介してもらいたい方は、通常の転職活動と同じ視点で、「企業が自分を採用するメリットを増やそう。」と思ってみることが大切です。
そのためには、求人紹介を受けやすい人の特徴をしっかり把握しておく必要があります。
最後に
いかがでしたか?今回は、派遣会社から紹介予定派遣の求人紹介を受けやすい人の特徴を紹介しました。
紹介予定派遣は慎重に転職先を見極めたい人にはメリットが大きい一方で、求人件数が少なくライバルが多いのがネックです。
派遣会社からの求人紹介を受けるため、紹介を受けやすい人の特徴を把握し、近づけるように努力しましょう。