現代は色んな形で提案できる。インタビュアーの面白さ。
目次
インタビュアーとは
インタビュイーの伝えたい想いを引き出し、世に広める仕事「インタビュアー」
ただ聞きたいことを聞くだけの仕事ではありません。
確実に本音に迫る為に、質問の流れを組み立てたり、事前に話しやすい雰囲気を創りだすのもインタビュアーの仕事です。
いかに”空気を作るか”が大きなポイントになります。
様々なメディアの進歩で、インタビュー記事を目にする機会は多くなりました。
雑誌、ウェブマガジン、テレビ、ラジオなど、インタビューした内容を載せる媒体は幅広いですが、基本的に「人対人」という構図は変わりません。
インタビュアーとしての働き方やインタビューする上での心得をご紹介します。
インタビューのコツ
まずはインタビューをする上でのコツのご紹介です。
インタビューといっても様々な形があります。
- 直接会って話す
- 電話で話す
- メールでやり取りをする
- SNSを駆使してやり取りする
今回ご紹介するのはあくまで「直接会って話す」パターンです。
それぞれ微妙にインタビューの入り方は変わってきますが、全てにおいて大切なのは事前準備です。
準備が8割
インタビュアーとしての仕事の基本は準備です。
話しが上手い、聞き上手の人も、この準備が無ければいい話は引き出せません。
しっかり下調べをしておくのは勿論ですが、何を聞きたいのか、どこのタイミングで核心に迫るのか、ある程度自分の中で流れをイメージしておくことが大切です。
相手がいて初めて成立するのがインタビューなので、事前に確実な練習というのはできませんが、あらゆる想定をイメージすることでスムーズにインタビューに移ることができるでしょう。
相手に緊張させない
自分自身がインタビューする準備万端でも、相手が受ける準備できていないことも多いです。
人によって性格は違うので、話が得意な方もいれば、人見知りで全く話せなくなってしまう人もいます。
その緊張をほぐすのもインタビュアーとしての仕事となるでしょう。
程よい雑談をしつつ、自然な流れで本題に入っていけるかが上手いインタビュアーかどうかの境目です。
中には時間のない中インタビューに応じてくださる方もいます。
そんな人に雑談ばかりしていたら迷惑がられますよね?
相手の性格、状況を瞬時に判断して、雑談・本題の配分をバランスよく割けるようにしましょう。
こればかりは経験です。
インタビュー上手は相槌上手
インタビュアーとして質問を振ったり、トークを切り返したりも当然重要な技術ですが、「相槌」も立派な技術になります。相槌を入れるタイミング、回数、相槌の種類。
これだけでインタビュイー側の話し易さも変わってきます。
大げさな例ですが、自分が話している時に「はいはいはい」と何度も「はい」で相槌打たれたら少し嫌な気持ちになりますよね?
「この人本当に自分の話しに興味あるのだろうか」と疑問に思ってしまうと思います。
相槌の正解は正直言ってありません。
回数や間は重要ですが、何回打つとか何秒空けるというルールはありません。
あくまでインタビュアーとインタビュイーの感覚の問題です。
インタビュイーによっても変わりますし、場所の空気感によっても変わってくるはずです。
言葉にはならない「頷く」というのも立派な相槌になるでしょう。
簡単なように思えて奥深いのが”相槌”の世界です。
インタビュアーのなりかた
インタビュアーだけを募集しているというのは中々ありませんが、捉え方によっては誰でもインタビュアーにはなれてしまいます。
雑誌・ウェブマガジンでインタビュー記事を執筆
色んな雑誌やウェブマガジンを見ていると、その隅に「ライター募集」という情報が載っていたりします。
”ライター”というとインタビュアーとは少し違うように聞こえるかもしれませんが、ライターからインタビュアーを目指すことはかなり近道になるかもしれません。
一例ですが、「全国の美味しいお店」がテーマのウェブマガジンがあったとします。
「あなたが住んでいる地域のお店を調べて、紹介の記事を書いてください。」という仕事があった場合そのお店に行って直接店主の方に想いなどを聞いて記事をまとめるというやり方もあります。
これも立派な「インタビュアー」になっています。
インタビュアーとしての募集でなくても、ライターからインタビュアーとして活動の幅を広げることは可能なのです。
youtubeやネットラジオで自分の気になる人をゲストに
今はSNSの普及により、自分自身がメディアになれる時代です。
一昔前は芸能人や有名人しかテレビやラジオには出ることができませんでしたが、今では自分で近いメディアを立ち上げることが可能な世の中になりました。
動画ならyoutubeです。
自分のチャンネルを作り、気になる人をゲストに呼び、インタビュー番組を作る。
これができればインタビュアーとしデビューすることができます。
チャンネルを作るのは無料ですし、上手い下手よりも発信する行動力が重視される時代です。
あなたの意識しだいではすぐにでもインタビュアーデビューできます。
顔出しはちょっと。
できれば音声だけがいい。
こういう方はネットラジオがオススメです。
Soundcloud、note、podcastにインタビューした音声をアップするだけです。
あとはSNSで告知をしたりすればあなたの音声メディアを発信できます。
動画も音声も無料で気軽にスタートできるメリットはあるものの「仕事」というところに直ぐに繋がらないデメリットがあります。
ただ、自分メディアを持つことで、アピール素材になることは間違いありません。
インタビュアーの年収
インタビュアーの収入は案件によってバラバラです。
ライター経由で取材を兼ねてのインタビューなら1本辺り5千円~2万円くらいの案件もあるかもしれません。
ただ、自分発信のメディアの場合はそのメディア自体のアクセス数が増えたり、広告を付けてそこから収入が入らない場合中々稼ぐというのは難しいかもしれません。
その他には正社員として出版業界や放送業界に入り、安定した収入の中でインタビューを学ぶという方法もありますが、積極的にインタビュアーとして起用してもらえるかはあなたの力量次第でしょう。
「インタビュアー」という肩書1本で食べていくのは非常に難しいでしょう。
ライター兼インタビュアー、ラジオパーソナリティ兼インタビュアーなど、自分の本来持つ肩書きに付随するような形でインタビュアーと名乗るのがいいのではないかと思っています。
インタビュアーとして大変なこと
実体験のお話です。
私自身もラジオパーソナリティという肩書きの中でインタビュアーをさせていただきました。
普段聞けない話が聞けて面白いという反面、聞き手としての難しさも随所に体感してきました。
私のように仕事の場合、自分が詳しい分野にだけいけるわけではありませんでした。
そうなると事前に下調べするのも一苦労です。
調べて行った内容が古かったり、認識を間違えていたということもありました。
そんな中一番学べたことは「聞き出すプロとして徹する」という考え方でした。
準備が大切というのは基本中の基本です。
ですが、どれだけ調べてもインタビュイーの知識や体験には勝てません。
最低限のことを把握し、学ぶつもりで聞き出すという意識を持っただけでかなり心に余裕ができ、いいインタビューができるようになりました。
インタビュアーは文字なら「読者の」音声や動画なら「リスナーや視聴者の」代表という意識を持ち、どんな事を聞いてもらいたいと思っているか、客観的な意識を持たなければいけないといけないと思っています。
大変ではありますが、自分の知識になり、生き方の参考になることも多いので、インタビュアーとして発信していくのは最初収入に繋がらなくてもオススメしたいお仕事です。
まとめ
インタビュアーは資格などが必要ありません。
あなたが「今日からインタビュアー」と名乗れば、それでインタビュアーとしての道は切り開けます。
自分で発信できる時代です。
面白いと思う人やイベントをピックアップして、それを是非世に広める活動をしてみてください。
クラウドソーシングなどのサイトを使ってライター経由のインタビュアーということも可能な時代です。
発信する面白さを知り、あなた自身も「面白生き方をする人」を目指してみてください。