最高に幸せな瞬間をサポートする「結婚に関わる仕事」とは?種類や魅力、大変さを紹介
女性を中心に人気が高いのが結婚に関わる仕事です。
「幸せな日に立ち会えるなんて魅力的な仕事」と、憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。
一般的にはウエディングプランナーやドレス関連の仕事がよく知られていますが、ほかにも多種多様な仕事があります。
今回は、結婚に関わる仕事に着目し、仕事の種類や魅力、大変な点を紹介します。
どのような技術や知識を身につけるべきか、自分に適した仕事なのかを知るための参考にしてみてください。
目次
結婚に関わる主な仕事の種類
結婚に関わる仕事と聞くと、結婚式会場で働く職種くらいしか思い浮かばない方も多いのではないでしょうか。
しかし、結婚は、成婚から準備、式当日までさまざまな段階を経ていくものです。
どの場面で関わっていくのかによって選ぶ仕事が変わりますので、仕事内容や職種を幅広く知っておきましょう。
結婚の成立に関わる仕事
結婚に関わる仕事と聞くと華やかな結婚式に関心がいきがちですが、新郎新婦を結びつける立場で働く方法もあります。
未婚率が高い現代において重要な役割を担い、やりがいも高い仕事です。
- 結婚相談所社員、マッチングコーディネーター…結婚相談所などに勤務し、来所した方へのサービス提案、プロフィール作成、パートナー候補の紹介、交際中のサポートなどをおこないます。
来所に限らず、アプリタイプのサービスを提案している企業もありますので、そうした場所で働くことも成婚に関わる仕事です。
- 出版社社員、記者、ライター…結婚情報誌やウエディングマガジンを発行する出版社やWeb配信会社に勤務し、結婚にまつわる情報を発信する仕事です。
編集、記者、ライター、Webデザイナーなどさまざまな職種がありますので、自分の得意分野を活かすことも可能です。
- 婚活パーティー運営会社…昨今は婚活パーティーが出会いの場として認知されるようになり、さまざまな場所でパーティーが開催されています。
イベント企画会社などに勤務し、婚活パーティーの企画、営業、運営などをおこないます。
自治体が実施する婚活パーティーをサポートするような仕事もあります。
- 区役所の職員…区役所で婚姻届を受理する仕事です。戸籍係といい、戸籍と住民登録に関する事務をおこないます。
婚姻届だけが仕事ではありませんが、1日に何件かは婚姻届を提出する喜びの瞬間に立ち会うことになり、自分までも幸せな気持ちになることがあります。
結婚式の準備に関わる仕事
結婚といえば結婚式ですが、当日を迎えるにあたってさまざまな準備をすることが一般的です。
一生に一度の晴れ舞台ですので、さまざまな職種が関わり新郎新婦をサポートします。
- ウエディングプランナー…結婚式を計画する総合プロデューサーです。予算や希望を聞き、新郎新婦と相談しながら、結婚式当日の進行や演出を組み立てていきます。
一般的にはホテルや結婚式場などに勤務することが多いです。
結婚式の準備に関わる仕事の中では特に人気が高い職種でしょう。
- ジュエリーデザイナー、販売…結婚式に欠かせない指輪や、結納で贈られるその他のアクセサリー、時計などをデザイン、制作、販売する仕事もあります。
ジュエリーショップに勤務し販売を担当する場合は、新郎新婦と直接接することが多いため、結婚に関わる仕事の実感をもちやすいといえます。
- ドレスデザイナー…ウエディングドレスのデザイン、制作をする仕事です。一般的にはドレスサロンやドレスブランド、結婚式場などに勤務します。人気の独立系デザイナーがウエディングドレスをデザインするケースもあります。
- ドレスコーディネーター…新婦の希望や体型などを考慮しながら、似合うウエディングドレスの提案、アドバイスをする仕事です。
ウエディングドレスの「衣装さん」として、ジュエリーやネイルとのコーディネートも考えます。
ホテルや結婚式場に勤務します。
- エステティシャン…エステサロンでブライダルエステを担当する、ブライダルサロンで肌のケアやシェービングを担当するといった仕事です。
結婚式は一生に一度のことですから、新婦が最高に美しい状態で式当日を迎えられるようにサポートします。
- 美容師…結納や結婚式、前撮りの際には髪をカットしたり染めたりすることが多いため、美容師も重要な役割を担います。
いつも以上に失敗が許されないため責任ある仕事です。
通常は美容院やサロンに勤務しますが、常連の顧客から、結婚式当日のヘアメイクを依頼されることや、結婚式専門で活躍するフリーの美容師もいます。
- ネイリスト…結婚式や結納のときのネイルを施す仕事です。
ネイルサロンにはウエディングネイルコースやデザインがあります。
ウエディングネイル以外も担当することが一般的ですが、日ごろのデザイン力や腕が根拠となり、ウエディングネイルを依頼されることが多々あります。
- 海外挙式アドバイザー…海外で挙式をする方に向けて、最適なプランを提案する仕事です。
ウエディングの知識だけでなく、現地の文化や旅情報に長けている必要がありますので、旅行プランナーに近い面があります。
結婚式当日に関わる仕事
待ちに待った結婚式当日にも、実に多くの職種が新郎新婦を盛り上げます。
- ヘアメイク…参列者からもっとも注目される新婦のヘアメイクは、結婚式当日に関わる職種の中でも非常に責任が大きい仕事です。
新婦に似合い、かつ華やかで美しく見えるヘアメイクを施すためには技術力が求められます。
- ホテル、結婚式場スタッフ…当日は新郎新婦のサポートのみならず、参列者の案内、会場演出、配膳などさまざまな場面で人が必要になります。
会場スタッフ総出で式をサポートします。
- フラワーデザイナー…新婦のブーケ制作や、会場の空間を花で装飾する仕事です。
ホテルや結婚式場に勤務するほか、フラワーショップに勤務して結婚式のときに派遣される人や、フリーランスで活躍する人もいます。
- テーブルコーディネーター…披露宴会場のテーブルをコーディネートする仕事です。
新郎新婦の希望にあったテーブル空間を作りあげるため、テーブルウェアや小物を選び、セッティングの計画を立てます。
ホテルや結婚式場、ブライダル事業を展開している企業に勤務します。
- シェフ、パティシエ…新郎新婦はもちろんですが、ゲストの楽しみのひとつが当日の料理です。
料理やウエディングケーキの出来栄えがよければゲストの満足感につながり、新郎新婦のおもてなしが成功したといえますので非常に重要な仕事です。
ホテルや結婚式場、レストラン、パティスリーなどに勤務します。
- カメラマン…結婚式を一生の思い出として残すために重要なのが写真です。
よい表情を逃さず、より綺麗に見えるように撮影してくれるカメラマンも結婚に関わる仕事です。
専属のカメラマンや、フリーランスで活躍するカメラマンがいます。
- 司会者…司会進行は新郎新婦の友人などがおこなうこともありますが、やはり専門の司会者の腕は別格です。
ユーモアや感動的な要素を含めた司会進行で、結婚式がおおいに盛り上がることが多々あります。
ホテルや結婚式場や司会者派遣会社に所属するか、フリーの司会者で活動する方法もあります。
- 会場音響、照明…披露宴の演出に欠かせないのが音響、照明です。
いずれも専門的な技術と知識が必要ですので、専門学校や大学で学ぶことが一般的です。
イベントの音響、照明を請け負っている会社や、結婚式場などに所属します。
- 司式者…キリスト教式で挙式を司る人のことをいいます。
プロテスタントは牧師、カトリックでは神父と区別されます。
神前式の場合は神職がとりおこないます。
- 演奏者、シンガー…挙式や披露宴で会場のムードを盛り上げるの演奏者やシンガーも、結婚式に関わる仕事です。
著名な演奏家やシンガー以外にも、結婚式などのイベントに派遣されて生計を立てる人もいます。
結婚に関わる仕事の魅力
結婚は赤の他人同士が家族になる瞬間であり、新郎新婦やまわりの家族が幸せになるイベントです。
このような重大イベントに関わることができるのは大きな魅力です。
やりがいを感じられ、依頼者の笑顔を見て一緒に喜ぶことで仕事の大変さや疲れも吹き飛ぶことでしょう。
結婚市場を盛り上げることで経済や少子化の問題に貢献することもできますので、社会的に意義のある仕事でもあります。
美しいものに囲まれて仕事ができる点も魅力のひとつです。
ドレスやジュエリー、花や装飾された空間など美しいものが好きで癒される方は、そこにいるだけで仕事のモチベーションとすることもできます。
仕事とはいえ非日常的な空間で働くため、時間を忘れて楽しく仕事ができると言う人もいます。
また、いずれの仕事も、個人やカップルで異なる希望や考え方をもっていますので、まったく同じ結果になることはありません。
ヒアリングや提案が重要となる難しさがありますが、毎回異なる感動や驚きがあるため飽きずに仕事を続けることができます。
決められた仕事をただこなすだけではやりがいを感じられない方にとっては、常に新鮮な気持ちでいられる点が魅力です。
結婚に関わる仕事の大変さ
結婚に関わる仕事はとても魅力的な面が大きいのですが、大変な部分も忘れてはなりません。
特に未経験で業界に入ろうと考えている方は、思っていた仕事と違うなどミスマッチが起こりやすいため、よくイメージされておくとよいでしょう。
サービス業の辛さがある
結婚に関わる仕事はサービス業ですので、サービス業特有の辛さがあります。
顧客優先になるため残業が発生しやすく、帰宅が深夜になることも珍しくありません。
土日勤務となることがほとんどで、家族や友人と休みをあわせることも難しいでしょう。
特に結婚式場やホテルに勤務して結婚式当日に関わる場合、挙式や披露宴は土日が普通ですので、休めることはめったにありません。
中には自分の友人の結婚式に参列するための休みも取れない人がいます。
また、いずれの職種も接客的な要素が強いため、顧客のニーズや希望をうまく聞き出せなかったり、相性があわなかったりしてトラブルになってしまうこともあります。
体力的に大変
1日中立ちっぱなしであることや、衣装や機材などの重い物を持ち運ぶことなどは日常茶飯事です。
特に結婚式当日は時間が限られていますのであちこち走り回ることや、会場の片づけにも時間がかかることも多くなります。
休みが取りにくいこともありますので、体力がないと長く続けていくことは難しいでしょう。
ただし、ホテルや結婚式場に所属せず、間接的な立場で関わっていくのであれば、自分のペースで仕事をしやすい職種もあります。
体力に自信がない方はそうした職種を通じて関わることも検討しましょう。
業界は先行き不安定
人口が減っているにもかかわらず未婚率が高まっており、結婚するにしても結婚にお金をかけないカップルが増えています。
結婚式を挙げない、指輪の交換もしない、婚姻届を提出するだけで済ませるといったケースはいまや珍しくありません。
消費者が結婚にお金をかけてくれなければ仕事としては成り立ちませんので、将来性は不安定です。
今から10年、20年後にはどうなっているか予測できない面があるため、業界を超えて役立つスキルも構築していくことが大切になります。
ただし、結婚業界ですべての企業が衰退しているわけではありません。
生き残りをかけてさまざまな工夫を凝らし、業績を順調に伸ばしている企業も多くあり、明暗が分かれているような状態です。
業界自体の将来性だけでなく、企業の将来性も踏まえて就職、転職活動をすることが求められます。
結婚に関わる仕事を探す方法
結婚に関わる仕事は転職エージェントを利用することがひとつの方法です。
特にウエディングプランナー、ドレスコーディネーターなど結婚式に関わる仕事を希望される方は転職エージェントで多くの求人を扱っていますので、利用する価値が高くなります。
ブライダル関連は給与形態がインセンティブつきであることも多く、求人内容と実態が異なるようなケースもあります。
転職エージェントを介することで企業情報や実状をリサーチきるため、ミスマッチ回避につながります。
特定のホテルや結婚式場、サロンなどへの就職、転職を希望される場合にはHPなどをチェックし、こまめに採用情報を確認しましょう。
比較的中途採用枠を設けていることも多く、新規オープンなどで大量募集がされることもあります。
情報収集が欠かせませんので、現在のお仕事と並行しながらチェックしてみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は結婚に関わる仕事の種類を中心に紹介しました。
結婚に関わる仕事といっても、仕事内容や職種はさまざまです。
どのように関わっていきたいのかによって選ぶ仕事や適性が変わってきます。
まずはご自身の希望を整理すること、その仕事への就職や転職に何が必要なのかを考えることが大切です。