憧れる人も多い職業のバスガイドですが、明るい笑顔からは想像できない大変な仕事です。

憧れてバスガイドになったけれど、仕事が辛くて辞めたいと感じる人も多いです。

そこで今回は、バスガイドの仕事の大変さと転職先、転職する際のアピールポイントについてお話していきます。

バスガイドの仕事のデメリットとは

バスガイドの仕事にはどんな大変さがあるのでしょうか。そのデメリットをご紹介していきます。

名所や名産、地方の特性を覚えるのがとにかく大変

バスガイドは名所や名産、地方の特性などを説明をしないといけません。

覚えるのが大変で「分厚い冊子が手放せない」というぐらい大量の知識を詰め込む必要があります。

当然ですが、自分の好きな場所以外も覚えなくてはならないため、大変な量になります。

また、バスツアーは常に新しい企画が登場したり、流行によって新たに覚えなくてはならないことも多くあるため、覚えることも増え続けるばかりです。

酔っ払いやセクハラをする乗客もいる

ツアー内容によっては飲酒が可能なため、酔っ払いの乗客を対応することもあります。

お酒が入ることによってセクハラを行うような乗客もいます。そのような乗客にも嫌な顔をせずに上手にかわす必要があります。

ひどい場合は運転手が助けてくれることもありますが、バスツアーの評判のためにもなるべく穏便に済ませく我慢してしまう人も多いです。

大変な仕事なのに給料が低い

バスガイドは勉強をし続ける向上心や、高いコミュニケーション能力が必要な大変な仕事ですが、給料は低い傾向にあります。

バスツアーの低価格競争や、ツアー内容の質を上げることにお金をかける必要がるため、どうしてもバスガイドにかける人件費は抑え気味になってしまいます。

運転手との相性も大切

バスツアーは、基本的にバスガイドと運転手の2人の業務です。2人で乗客を目的地まで案内し、旅を楽しんでもらう必要があります。

そのため、運転手と協力体制が必須ですが相性が合わないと最悪です。中にはベテランの運転手で、かなり強い自分なりのこだわりがある人もいます。

丸1日、相性の合わない人と仕事をするのは大きなストレスになります。

バスガイドからの転職先とは？

バスガイドからの転職先にはどんな場所が考えられるでしょうか？

実はバスガイドで養った能力は様々な場所で発揮できます。

接客業は転職しやすい

バスガイドの経験で得たコミュニケーション力や、人当たりの良さ、機転が利くところなど、すべて接客業において必要な要素ばかりです。

接客業では今までの経験を存分に発揮できるはずです。

ホテル業界も良いですし、女性が多い美容関係なども相性が良いです。

旅行業界への転職

バスガイドの仕事は全国各地を旅する機会が多いため、地方の名所・名産な・歴史など知識が豊富にあります。

例えば旅行業界の中でも、旅行代理店などで旅行の手続きや案内をするような仕事はおすすめです。

豊富な知識があれば、顧客のニーズに合うような提案ができたり、顧客からの信頼を得ることも可能です。

豊富な知識は、旅行業界に転職する際も大きなアピールポイントになります。

その他にもバスガイドからの転職先は豊富

この他にも、バスガイドの仕事で得た能力は様々な仕事で活かすことができます。

どんな仕事があるのかを探すには自分だけでは限界があります。

転職エージェントなどを利用してみると、自分の思いもよらなかったような良い求人に巡り合えることがあります。

転職エージェントの登録は無料ですので、活用するとよいでしょう。

バスガイドが転職活動でアピールしたいポイント

バスガイドから転職活動をする上で、どんなところをアピールしていけば良いのでしょうか？

そのポイントをご紹介していきます。

正しい敬語や接遇マナーの力

バスツアーでは、子供からお年寄りまで幅広い年代の方と接する機会があります。

そのため、その世代にあった言葉遣いや接遇マナーなど、研修や日々の搭乗でしっかりと身についています。

社会人として常識ある敬語やマナーは、どんな仕事に転職する上でも有利に働きます。自信を持って転職活動を行ってください。

人当たりの良さや笑顔

いつもムスッとしていたり、横柄な態度のバスガイドがどれぐらいいるでしょうか？

そのようなバスガイドは、顧客からのクレームの対象になるため、ごく少数だと言って良いです。

個人的な印象では、バスガイドの方は大抵が感じが良、く明るく朗らかな雰囲気を持っている方が多いです。

この「人当たりの良さ」は面接で好印象を与える可能性が高いです。

周囲と上手にコミュニケーションが取れることをアピールすると良いでしょう。

バスガイドの仕事で身につけた、感じの良い笑顔とはきはきとした受け答えを意識して、面接に臨むようにしましょう。

機転が利くところ

バスツアーの中には、周囲の迷惑を考えない非常識な客やセクハラをする客など、おかしなお客さんもいます。

そんなお客さんに対しても不快感を与えずに上手に注意を促したり、トラブルが起きたときにも機転を利かせて対応することがあります。

そのため、バスガイドとして経験を積んだ人は機転力が抜群にあります。

どんな仕事でもマニュアルに囚われすぎず、機転の利く対応ができる能力は求められるため、大きなアピールポイントになるはずです。

面接では、どんなトラブルに機転を利かして対応したかなど、具体的なエピソードなどを加えて話をすると、面接官がイメージしやすいので良いです。

人前で話す度胸がある

特に女性の方は、人前で話すのが苦手だったり、緊張してしまうという方が多いのではないでしょうか？

しかし、バスガイドは乗客の前で話をするのは当たり前ですので、度胸はかなりあると言えます。

どんな仕事をするにしても、人前でプレゼンしたり人と話す機会は多くあるため、人前で話す度胸があるのはメリットです。

面接でもバスガイドで培った度胸と、人前で話すスキルを活かして、ご自身の良さを堂々とアピールしてください。

新しい未来へ踏み出そう

バスガイドの仕事の大変さや転職先、転職時のアピールポイントなどについてお話してきました。

華やかで明るい印象のバスガイドの仕事には、大変な面が多くあります。

しかし、バスガイドの仕事で養った能力は、他の仕事でも活かすことができます。

思い切って他業種へ転職して、今より良い待遇を得ることも十分可能です。