高学歴な新人が入社してきて、その対応に困っている、という悩みを抱えている人は案外多いです。
高学歴なのはすごいことですが、職場では少々厄介さを発揮してしまう人もいるので、その接し方については覚えておく必要があります。
そこで今回は、職場にいる困った高学歴新人の特徴と上手に接するコツについてご紹介していきます。
目次
職場にいる困った高学歴な新人の特徴とは?
高学歴な新人に困っている人は、こんな態度に悩みを抱えています。
高学歴新人には、どんな特徴があるのでしょうか?
自分は頭が良いから仕事もできると思っているため一人で解決しようとする
高学歴の人に多いのは、学歴が高い人ほど仕事ができる、又は、自分に限っては仕事ができないとは考えられないというパターンです。
仕事で困難なことや分からないことにぶつかっても、人に聞いたり頼ってしまっては、自分が仕事をできないことを認めたことになってしまう…。
そんな風にどこかで思っているので、一人で解決しようとしてしまいます。
結果的にミスを隠したり、後々に大きなトラブルに発展してしまったり、ということはよくあることなのです。
馬鹿にされるのが大っ嫌い。冗談なのに…。
高学歴の人は子供の頃から親や先生に褒められたり、周囲から「すごいね!」と言われることに誇りを持っている人が多いです。
そのため、馬鹿にされるのが大っ嫌いです。
もちろん誰しも馬鹿にされることを好む人はいないでしょうが、それが顕著なのが高学歴の人たちです。
中には、ほんの冗談でからかっているだけなのに、顔を真っ赤にして怒ってしまう人もいます。
冗談が通じない人が多いのは高学歴の人の特徴ではないでしょうか?
学歴がないけれど仕事で成果を出している人のことを認められない
高学歴の人とは反対に、学歴がない人であっても、コミュニケーション能力が高く、仕事のやり方に工夫があって、皆から信頼されている人がいます。
彼らは学歴はないかもしれませんが、それをバネにして仕事に役立つことを学んだり、周囲に積極的に質問をしたりしてどんどん仕事で成果を挙げていっているのです。
しかし、高学歴の人にとってはテストの点数がすべてだったために、学歴がない=頭が悪い人になってしまうのです。
高学歴の人にとっては、学歴がない人が仕事ができるというのは考えたくない、認められないことなので、その人を頼ったり、質問したりすることは少なくなる傾向にあります。
過ちを素直に認めて謝罪することができない
高学歴であっても、素直な人はたくさんいますが、職場に多い困った高学歴の人については別です。
凝り固まったプライドがありますし、自分の過ちを素直に認めることができないため、なかなか謝罪することもできません。
なぜミスをしてしまったのか、原因を知ろうとして質問をしても、どんどん口を閉ざしていくのが困った高学歴の人なのです。
困った高学歴な新人と職場で上手に接するコツ
困った高学歴な新人にはどのように接してあげることで、能力を発揮してもらうことができるのでしょうか?
認められたい欲求を満たしてあげよう
勉強で結果を出してきた高学歴の人は、非常に認められたいという思いが強いです。
その思いが支えとなり、勉強を頑張ってきたのですから、決して悪いことではありません。
「あいつは高学歴だから偉そう」と邪険にするのではなく、その認められたい気持ちを満たしてあげて、しっかりその良さを発揮してもらいましょう。
ちょっとしたことでも良いので
「さすが!」「よく知ってるね」
など褒めてあげるようにすると、安心して自分の力を発揮してくれるようになります。
高学歴の良さを活かしてあげよう
高学歴の人は、だてに高学歴なのではありません。
そこには、「しっかり勉強をしてきた」というきちんとした裏付けがあるのです。
例えば、人前で堂々と話したり、柔軟な発想でアイデアを生み出すことは苦手な高学歴タイプであっても、文章力に非常に長けているということもあります。
誤字脱字も少なく、しっかりとした日本語を書くことができるのです。
人には適材適所というものがありますから、その能力にあった仕事を任せてみることも必要です。
得意な分野で成果を挙げることができれば、自信にもつながりますし、他の苦手な分野にも挑戦してみようというモチベーションにもなります。
まずはその人ならではの特性を活かす仕事で、伸び伸びと仕事をさせてあげることも必要ではないでしょうか?
目標設定に力を貸してあげればどんどん伸びていく
高学歴であるということは、学生時代に遊びたい気持ちを抑えて、真摯に勉強に打ち込んできたという努力家の一面があります。
これは「〇〇大学に入る」という目標に向けてまっすぐに進んできたということなので、仕事においても、目標を設定することで努力を行うことができるということです。
仕事のやり方そのものにあれこれ口を出すよりも
「どんな人になりたい?」「仕事でどんな成果を挙げたい?」
などと、自分で自然に目標を意識することができるように導いてあげることが大切です。
打たれ弱いから高圧的な態度は取らないように
高学歴の人は失敗を恐れる傾向にありますが、仕事ではどんなに優秀な人であってもミスはつきものです。
そんなときに強い態度で怒ってしまうと、高学歴な新人にとっては逆効果です。
本人はミスをしたということに頭が真っ白になってしまっているので、怒ったところで相手に伝わりません。
逆に怒ることで意固地になってしまいます。
また、勉強ができて親や先生に褒められることが多い学生時代を過ごしていると、「怒られる」ということに慣れていないために打たれ弱い傾向にあります。
一回怒っただけで仕事を休んでしまったり、下手をすると退職してしまうかもしれません。
「それは本人が情けないだけ」と言ってしまえばそれまでですが、その人を雇うために行ってきた人事活動や費用がすべて無駄になってしまうので、会社に与えるデメリットが大きいのです。
高学歴の人には感情的に怒るのではなく、ミスが起きてしまった過程をしっかりと整理させて、対処方法を提案することで次からはミスをしないようになります。
困った高学歴新人の指導にほとほと疲れ果てたら
困った高学歴の新人には、気を遣う必要があり正直疲れるという人も多いかもしれません。
そんなときは、新人への指導を自分一人で抱え込まずに周囲にも協力を求めてみましょう。
例えあなたが新人教育の担当だったとしても、何も一人で育て上げる必要はありません。
それはあなた自身への大きな負担やストレス要因ともなってしまうからです。
協力を求めたにもかかわらず、周囲から一切協力を得られないという場合には、そもそもその職場がどうなのかについても考えてみるべきです。
コミュニケーションが取れないような職場なのか、困っている人を放っておくような社員ばかりなのか、もしそうであればその職場はあなたがいるべき場所ではないかもしれません。
思い切って転職を考えてみても良いでしょう。
困った高学歴新人のおかげで、あなた自身の将来についても考えるきっかけにもなるかもしれませんよ。
転職を考え出したら、まずは転職エージェントに登録をし、自己分析を行っていくところから始めましょう。
転職支援のプロに自己分析を手伝ってもらうことで、どんな転職先にも堂々と応募できるようになります。
エージェントには、色々な転職に向けてのサービスがありますので、活用してみてください。
限界を感じたら転職も視野に
今回は、職場にいる困った高学歴新人の特徴と上手な接し方についてご紹介してきました。
高学歴な新人には、その特性を活かした上手な接し方があります。
ぜひ参考にしてみてください。
そして、一人で新人指導を抱え込まず、いざとなったら転職を考えてみることも大切ですよ。