男女平等という言葉はよく耳にしますが、人によって捉え方が異なる言葉でもあります。

特に近年はこの言葉が独り歩きしてしまって、世間的にも敏感になりすぎという側面があります。

男女平等は必要なことですが、偏った考えに陥っていないか振り返る冷静さも大切です。

特に職場や転職活動においては、男女平等という考え方について固定観念を持っていないか考えてみてはいかがでしょうか?

今回は、男女平等に敏感に反応してしまう人へ伝えたい考え方と、男女平等を気にしすぎる人が転職活動で気を付けたいことをご紹介していきます。

男女平等に敏感に反応してしまう人はどう考えていくべき?

男女平等という言葉に敏感に反応してしまうという人は、こんな考え方もあるのだと思ってはいかがでしょうか?

男女平等ではないのではなく、特性が違うだけ

男性には子供を産むことができない、筋肉が女性より男性の方がつきやすいなど、変えることのできない根本的な違いが男女にはあります。

根本的に違うのに全く同じでないと目くじら立てて怒るというのも、少し違うという考えもあります。

例えば、仕事で男性に重たいものを持ってもらうのをお願いする代わりに、クライアントへのお茶は私がやりますよ、ということを「持ちつ持たれつ」だと思ってみてはいかがでしょうか?

お茶出しを頼まれたから即セクハラだとか、男女平等ではないとか、イライラするよりも、その代わり男性が得意なことはお願いしようと考えた方が平和です。

お茶出しだって、「私が淹れた方が美味しいお茶になる。」ぐらいに思ってみると、小さな仕事一つでも楽しんで仕事をすることができるようになります。

男女平等に目くじら立てない方が平和という考え方

男女平等と言われて久しい社会ですが、メディアなどの影響もあり男女平等に敏感に世間が反応しすぎということもあります。

男女問わず出世したい人には平等に機会を与えるべきですが、必ずしも男女の働き方が同じであれば良いというわけではありません。

選択肢を用意してありさえすれば、あとは選択した本人の責任なのであって、男女同じ働き方をすることが男女平等なのではないはずです。

女性自身も必ずしも全員が管理職になりたいわけではなく、前には男性が出ていってもらってサポートにまわりたいと希望する人もいるのです。

だから女性の社会進出が進まないのだと言ってしまえばそれまでですが、多様性を受け入れる文化さえあれば、男女平等にとらわれることはなくなるのではないでしょうか?

本当の男女平等はお互いが協力し合って仕事をすること

男女平等は、同じ働き方をするのではなく、男女問わずお互いを支え合って協力して仕事をするということではないでしょうか?

自分は自分の得意分野を率先して行うようにする、自分より得意な人がいれば男女問わず頼んでみれば良いのです。

それこそ職場の雰囲気が良くなり、「男女問わず」協力し合って仕事をすることができます。

本当に賢い女性は上手に周りを利用しながら、イライラしすぎることなく仕事をしているのかもしれません。

もちろん色々な考え方がありますが、肩肘張らず柔軟に仕事に取り組んでみるということが大切だということです。

転職活動で気を付けたい男女平等への固定観念

男女平等という言葉に固定観念がある人は、転職活動でどんなことに気を付ければ良いのでしょうか?

タブーの質問に対しては相手の誠意が見えるかどうか

面接では、結婚や出産の予定や希望など、タブーとされている質問事項があります。

法律でも定められているため、昔に比べるとタブーの質問をされるというケースが減っているのは事実です。

ただ、企業側としては正直なところ、採用してすぐに出産などで休職ということになってしまうとデメリットがあります。

育てるための人件費をかけても、ブランクができることでリセットされてしまう、休職中の担当を他の人員でフォローしたり、派遣を雇うなど高い人件費を支払うことにつながるからです。

結婚や出産の希望などについて面接で聞かれても、即座に怒りを覚えるのではなく、相手にもそれだけの事情があったのかもしれないと考えても良いかもしれません。

もちろん、あからさまに嫌な顔をされるとか、差別的発言があるなど誠意が感じられない場合は論外です。

違法な質問を受けたと抗議しても良いでしょう。

ただ、誠意をもって今後の働き方の希望を聞いてくる面接官が聞いてきた一言に、目くじら立てるのは自分にとってもメリットはありません。

タブーの質問に対しては、相手の誠意が見えるかどうかを一つの目安としても良いのではないでしょうか?

権利だけではなく義務も確認しよう

女性が働きやすい職場を選ぶときに、育児中の人に優しい制度があるか、周囲の理解があるかなどを確認しておくことは大切です。

ただ、注意しておきたいのは、権利だけでなく義務も確認しておく必要があるということです。

制度や家族の用事などで実際に仕事を抜けることができるというのは権利ですが、自分が求められる仕事は義務ということになります。

女性の権利が認められないのはあってはならないことですが、反対に義務を果たすことなく権利だけを主張する女性がいることも残念ながら事実です。

もちろんほとんどの女性は義務をしっかり果たした上で権利を行使していますが、普段しっかりと仕事もしないのに、権利だけは主張し、何か言われようものなら「女性差別だ。」と不満を口にするという人はいるのです。

権利の有無を確認したら、それと同時に自分がその権利を行使するには、やるべき仕事があるということも覚悟しておきましょう。

その覚悟を持って仕事に取り組むことで、周囲の協力も得られますし自然と働きやすい環境へとなっていくことがあるのです。

考え方を固定化しないためには転職エージェントが有効

転職活動は孤独な戦いです。

それゆえ、一人で転職活動をしていくうちに、自分の仕事に対する考え方や価値観が独りよがりになってしまうことがあります。

転職活動とは言え、色々な人の意見を聞きながら活動していくと、広い視野で転職活動を行うことができて、結果的に良い求人に巡り合えることがあります。

特におすすめなのは、転職エージェントに相談しながら転職活動をすすめていくことです。

転職エージェントは転職支援のプロですから、業界や時代背景にあった転職活動のノウハウを知っており、適切なアドバイスを受けることができます。

転職活動を全面的にバックアップしてくれる心強い味方となりますから、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、男女平等に敏感に反応してしまう人へ伝えたい考え方と、男女平等を気にしすぎる人が転職活動で気を付けたいことをご紹介しました。

一つの考え方なので何が正しいということはないのかもしれません。

しかし、固定化された考え方はときに自分自身を苦しめることになり、仕事や転職活動がうまくいかないこともあります。

柔軟な考え方を心がけてみることでうまくいくこともありますから、ぜひ参考にしてみてください。