ゲーム業界はブラック企業が多いと言われてきました。
長時間労働は当たり前で納期前になると会社に寝泊まりするのも日常茶飯事、休日出勤も強いられるなど過酷な労働が指摘されていました。
ただ、近年は労働基準法等の知識が浸透したことや、行政などの監査などが厳しくなったことなどから、状況は改善の方向へ向かっているという声もあります。
ブラック企業どころか働きやすいホワイト企業ではと称される企業も出てきました。
もちろん今でも超ブラック体質と言われる企業もありますから一概には言えませんが、ゲーム業界への転職を考える上で「ゲーム業界=ブラック」と考えるのは早急かもしれません。
ゲーム業界で働くことのメリット・デメリットを理解した上で総合的に判断すべきでしょう。
では、ゲーム業界で働くことのメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
目次
ゲーム業界で働くことのメリットとは?
まずはゲーム業界で働くことのメリットについて解説していきます。
将来性はまだまだ明るい
家庭用ゲーム機などは苦戦を強いられることもありますが、近年はスマートフォンの普及でスマートフォン向けゲームが大ブームになるなど、まだまだゲーム自体の需要は見込めます。
しかも、ヒット商品を出せば国内にとどまらず世界的な需要も考えられるため、将来性としても期待できる部分が大きいです。
娯楽の多様化が進んだとは言え、ゲームという大きなくくりで見ると様々なタイプのものがあり、業界全体として衰退していく可能性は今のところは低いと見ても良いのではないでしょうか?
社風が自由な会社が多い
ゲーム業界はクリエイティブな仕事柄、社風も非常に自由な会社が多いです。
服装や髪形、働く時間帯まで自由度が高いというのは、人によっては大きなメリットになります。
ただ、自由であるということはそれだけ結果が重視されます。
自己管理能力がなく成果を挙げることができなければ淘汰されていく可能性があるということは忘れてはなりません。
業界内での転職はそう難しくない
ゲーム業界は大手から中小まで様々な企業が乱立しています。
今働いているゲーム会社の体質が合わなかったとしても、そこでの経験や知識や他のゲーム会社で活かすことは十分可能なので、即戦力として転職もさほど難しくないとも言われています。
自分がゲーム好きであれば楽しくてやりがいがある仕事
ゲーム業界で働くことの何よりのメリットは、やはり楽しくてやりがいがあるということではないでしょうか?
納期前の徹夜も会社での寝泊まりがあってもやれるのは、楽しいということが支えになっているのかもしれません。
自分がゲームが好きという人であれば、好きなことを仕事にできるという喜びは、他ではそう感じることができないことかもしれません。
ゲーム業界で働くことのデメリットとは?
ここまでご紹介したメリットとは逆に、ゲーム業界で働くことにはどのようなデメリットが考えられるのでしょうか?
娯楽である以上安定性は全くないと思うのが無難
ゲームは娯楽ですから、生活における優先順位としては低くなります。
景気の動向に左右されやすいものでもあります。
また、ヒット商品が出て良い業績を上げた年から一転して、しばらくヒットに恵まれず業績が悪い年が続くこともあります。
これだけゲームや娯楽そのものの種類がたくさんある時代です。
利用者はすぐに飽きてしまったり、新しいものが出ればそちらに関心が移ってしまいます。
継続的に稼ぎ続けることができる業界ではないという覚悟は必要です。
大変な割にはそれに見合う報酬がないこともある
ゲーム業界で働く人たちの給料は、会社規模や業績によっても大きな違いがありますから一概に比較できません。
しかし、締切りに追われることも多く、休日出勤などを強いられることもあるなどの大変さからすると、労働時間の割には恵まれていないと言えることができるのではないでしょうか?
締切り前の尋常ではない忙しさ
ゲーム業界で働くには、毎日定時で帰ってプライベートを充実させようという考えは難しいかもしれません。
残業は当たり前の世界で、締切り前の忙しさは尋常ではなく、自由な社風の社内もピリピリムードが漂っています。
度々襲ってくるこの忙しさを乗り越えることができる忍耐力が、ゲーム業界で働き続けるためには必要かもしれません。
世界と日本の技術の差が急激に開きつつある
ゲームと言えば日本というイメージが昔はありましたが、近年はその技術力において日本は海外勢に追い抜かれ、差も開きつつあります。
ゲーム業界内でも危機感を持ってはいるものの、具体的な対策という点では明確な流れはできていない印象です。
この状況をどのように捉えるかどうかは考え方次第ですが、将来的に日本のゲーム業界が海外勢に乗っ取られる可能性がないとは言えないのかもしれません。
メリット・デメリットを理解した上でゲーム業界への転職を果たそう
ここまで、ゲーム業界で働くことのメリット・デメリットについて解説してきました。
どの仕事をする上でも100%自分の希望に合った条件で働くということは難しいです。
しかし、事前にメリット・デメリットを知っておくこと、で転職した後にギャップを感じることが少なくなり、多少の辛さも乗り越えることができます。
特にデメリットについてはそれを許容できるかどうかという観点で転職を決めるのは効率の良い方法です。
転職は転職エージェントを利用するとスムーズ
ゲーム業界で働くことのメリット・デメリットを理解した上で、それでもゲーム業界に転職をしたいという場合には、まずは転職エージェントに登録するところから始めましょう。
転職エージェントにはハローワークや求人誌などと比べても圧倒的な求人数があり、ゲーム業界の優良な求人も多く掲載があります。
また、転職支援のプロであるキャリアコンサルタントから、応募書類の添削や面接時のアドバイスなど転職に関する具体的な支援を受けることができます。
ゲーム業界への転職をスムーズに成功させるためにもぜひ活用してみてください。
好きな事を仕事にしよう
今回は、ゲーム業界で働くことのメリット・デメリットをご紹介しました。
ブラック企業が多いと言われていたゲーム業界ですが、中にはホワイト企業と呼べるぐらいの素晴らしい企業も多く出てきています。
どうしてもゲームに携わりたいという強い想いを持って、転職活動に臨んでください。
やりがいを感じられる仕事という大きなものを手に入れることができるかもしれません。