経理事務は女性に人気が高い仕事ですが、実は男性からも人気が高く、未経験であっても経理の仕事に転職したいと考える男性が大勢います。
しかし、未経験でさらに男性ということで内定をもらえないと悩みを抱えている人が多くいます。
未経験である以上、どんな仕事でも厳しい面は大きいですが、男性が経理の仕事に転職することは決して不可能なことではありません。
そこで今回は、経理事務の仕事に未経験男性が転職する方法についてご紹介していきます。
目次
経理事務は女性が多いって本当?
経理事務は一般的に女性が多く、男性で特に未経験からの転職は難しいと言われることがあります。
理由としては経理課はお茶くみなどの雑務を兼任するため、女性の方が向いているというものです。
そのため転職活動でも諦めてしまう男性が多いのですが、経理は女性の仕事というわけではなく、女性が多いかどうかは企業によります。
大企業より中小企業の数が圧倒的に多いため雑務を兼任するなどと思われがちですが、実際には男性でも経理や財務で活躍している人は大勢います。
私が知っているいくつかの企業でも経理や財務などの男女比はほぼ半々でした。
雑務などを兼任するから女性が多いというのは必ずしも当てはまりません。
規模の小さな会社であればそのようなこともあるでしょうが、ある程度の規模の会社であれば総務課などもありますから、経理課が雑務をする機会は少ないです。
男性はいても管理職候補の新卒組が多いから転職は無理?
経理課に男性がいても、ほとんどが新卒組で管理職候補であるから転職組は難しいと言われることがあります。
確かにその一面もあるのですが、それは経理課に限らず他の部署でも同じです。
なぜなら女性の社会進出が進んだとは言え、管理職になりたいと自ら思うのはほとんどが男性で、必然的に管理職候補が男性メインになるからです。
また、転職組よりも新卒の方が勤務年数が長いため管理職候補になりやすいのも当たり前のことです。
ですから、これらのことを考察してもあまり意味はありません。
未経験であっても経理の仕事に転職したいと考えるのであれば、どうやったら採用に至るのかを考えていきましょう。
会計事務所なら男女は関係ない
未経験がネックになっているのであれば、会計事務所などで経験を積むことも手です。
経理と会計事務所の仕事は異なりますが、クライアントの収支の仕訳作業など基礎となる仕事は共通している部分もありますし、必要な知識も似ている面が多くあります。
会計事務所では雑務をやってくれる一般事務員がいることが多く、それ以外の応募であればお茶くみなどの雑務をすることなく会計に関わる仕事をメインで行うことができます。
もちろん経験者は優遇されますが、会計事務所は小規模のところが多く、未経験であってもやる気があって所長の目に留まるということはよくあります。
また、クライアントの元を訪れる営業的な仕事もありますので、人当たりがよくクライアントから信頼を得やすい人柄であれば採用されることもあります。
ただし、応募条件として最低でも簿記3級以上は求められることが多いため、簿記の勉強ぐらいはしておかないとそもそも応募できないということもあります。
簿記は真面目に勉強さえすれば2級や3級は難関ではありませんし、数か月あれば取得できる資格です。
未経験でも経理の仕事にどうしてもつきたいという意志があるのであれば、その程度の努力は難しくはないのではないでしょうか?
経理の仕事は信用性が重視される
経理の仕事は会社の経営状況など他部署では扱わない秘匿性の高い情報に触れることが多いです。
また、お金を扱う部署ですから横領などをしないことはもちろん、口が軽くて情報を漏えいしないか、注意力が散漫でミスが多いような人ではないかも見られます。
他の部署に比べても、かなり信用性が重視される仕事だと言っても過言ではありません。
ですから、転職活動においても、真面目さと慎重さなど、信用につながるような部分をアピールしていくべきです。
これまでの職歴でいつも短期間で辞めてしまってきたという人は、マイナスポイントになりますから難しいと覚悟しましょう。
考え方を改め、今は熱心に資格取得に向けて頑張っているなど、現状のやる気をアピールするしかありません。
男性だから採用されないのではなく、信用されない要素はないかどうかを考えていきましょう。
周囲との協力体制が取れる人かどうかが大切
経理事務は女性人気が高い職業でもありますから、応募のライバルは女性であることも多くなります。
女性は人当たりがよく、周囲と協力体制がしっかりと取れる人が多いので、事務職として採用されやすい傾向にあります。
また、女性の方が慎重な仕事ぶりでミスが少ないため、経理などの細かく慎重な作業が必要な仕事には向いているのです。
経理は営業などと違って個人行動は多くありませんから、いかに周囲になじみ、謙虚な姿勢で慎重に仕事ができるかが大切なのです。
男性が経理事務に採用されにくい原因としてはここにもあります。
男性の中にはプライドが高く自身過剰な人も多いため、女性に比べると「一緒に働きにくそう」と思われてしまう傾向にあります。
転職活動全体を通して謙虚な姿勢で臨むことはもちろん、これまでの仕事でも、見直しはしっかりと行って慎重な仕事を心がけていたことなどをアピールしていく必要があります。
未経験の転職は転職エージェントの力を借りるべき
未経験で経理の仕事に転職したいのであれば、やみくもに転職活動を行うよりも転職エージェントとうプロの力を借りて、戦略的に行っていく必要があります。
転職エージェントはこれまで多くの転職を成功させてきた転職支援のプロです。
未経験でも採用担当の心に響くような応募書類の書き方や面接時の対応など、役に立つアドバイスをしてくれます。
また、転職エージェントにはハローワークや求人誌などと比べても圧倒的に多くの求人が掲載されています。
経験者が優遇される経理の仕事ですが、中には未経験でも育ててくれる企業もあります。
そのような企業と出会うためには、多くの求人の掲載がある転職エージェントの利用は必須と言えるでしょう。
転職エージェントは無料で利用できますので活用してみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は、経理未経験の男性が経理の仕事に転職を成功させるための方法についてご紹介しました。
よく聞かれるのは男性だからダメとか、諦めた方が良いとかそういった声ですが、本当に経理の仕事に転職したいのであれば男性だからと諦める必要はありません。
考えるべきは男性だから無理だという言い訳ではなく、何が経理の仕事に必要なのかということです。
必要な要素を手に入れるための努力をいとわないのであれば、未経験でも転職は十分可能です。
諦めずにチャレンジしていきましょう。
ぜひ参考にしてみてください。