一度退職をしてから次の転職活動までのブランクが長い場合には、転職活動そのものに不安を抱えているという人が多いです。

転職の面接ではブランクの理由について大抵聞かれますし、ブランクが不安要素となり内定をもらうことができないこともあると考えるからです。

育児をしていた、資格の勉強をしていたなどのようなある程度納得してもらえるブランクの理由であれば良いですが、特に明確な理由もなくブランクを作ってしまったという場合もあるでしょう。

さらにそれが数年単位であるときは「なぜそんなに長い間働いていないの?」「親のスネをかじって生活していたニートでは?」など思われてしまうこともあります。

このような場合は特に面接に臨むことすら怖いという人もいます。

そこで今回は、ブランクがある人の転職活動の進め方についてご紹介していきます。

ブランクがあっても正社員として就職したいと思った理由を考えよう

今転職活動をしているということは、転職活動をしようと決めた理由があるはずですから、それを叶えるためにしっかりと前向きに進んでいくことが必要です。

いつまでも家にこもっているのではなく、社会に貢献したいと考えたでも、経済的に自立するために転職活動を始めたでも、どんな理由でも良いのです。

ブランクがあっても転職活動をしようと思っている、そのやる気をまずは大事にしましょう。

嘘は自分が苦しくなるからある程度正直に伝えよう

ブランクがある人の中には、ブランク期間中にアルバイトをしていたとか、何とかして嘘をついてごまかそうと考える人がいます。

しかし、嘘はばれます。

何のアルバイトをしていたのか、週に何日働いていたのかなど詳細を聞かれればボロがでますし、アルバイトの場合でも雇用保険の対象ですから前職を確認することはできます。

また、採用担当の人もたくさんの人を見てきていますから、何となく嘘を言っていることは分かるという人が多いです。

嘘を言っているのでは?と思われるということは、その時点で相手に不安要素を与えており、内定をもらうことは難しいです。

嘘をつきたい気持ちはわかりますが、ブランクがあったという事実は正直に伝えるべきでしょう。

その上で、ブランクの理由についてもしっかりと用意しておくべきです。

資格の勉強や育児など明確な理由がない場合は、次に向けてのステップを踏むために努力していたことを伝えてみましょう。

「就職中に考えることができなかった将来の方向性をじっくりと考えていた」「次の転職先では長く働きたいから慎重に転職活動を行っていた」など前向きな理由が良いでしょう。

体調を崩していたのであれば完治してやる気マンマンをアピール

体調を崩していたというブランクの理由を正直に伝えるべきかどうか、悩むことがあるでしょう。

人間不信に陥ってしまったり、うつ病などの精神疾患によって長期療養を余儀なくされていた場合もあるでしょう。

体が弱くて休みがちになる、ストレスに弱い人だと思われて内定をもらえないのではないか?と気にするのは当然です。

しかし、この場合もできるだけ嘘はつかずに正直に伝える方が良いでしょう。

正直に伝えなければ、体調不良以外の明確な理由を用意しておかなければなりませんし、嘘をついているということで精神的に落ち着かず、目が泳いでしまったり面接で満足の行く受け答えができないことがあるからです。

また、正直に答えることで、残業が多く、過酷な労働を強いられる職場などを避けることができるというメリットがあります。

そのような企業は体調を崩していた人に内定を与えることはほぼないでしょうから、リスクヘッジになります。

とはいえ、前職を体調不良で退職したのであれば、転職先でも体調を崩して働けなくリスクがあるのかどうかは、企業側としては知っておきたい部分です。

大切なのは、今後ブランクが発生する可能性がないことをしっかりと伝えるということです。

今転職活動をしているということは、体調的に働くことができるめどが立っているのでしょう。

詳細の病名まではプライバシーに関わることなので、聞かれることはないはずですし、答える必要もありません。

代わりに「体調不良で療養していましたが、すっかり完治し早く働きたくてうずうずしています。」などのように明るく説明すると好印象です。

ブランクは過去のこと。自分を認めて未来への前向きな気持ちを伝えよう

ブランクは消せない過去ですから、それを無理に取り繕ったり嘘をついても自分に自信を持てないまま転職活動に臨むことになります。

ブランクがあった理由はそれぞれですが、働いていない期間があったとしても、そんな過去の自分自身を認めて許してあげましょう。

病気で療養中であったり、人間関係に傷つき人と接することが怖くなっていた、それの一体何が悪いというのでしょうか?

ブランクがあって面接官の目に怯えているというのは、自分自身でそれを恥ずかしいことだと思っていたり、自分を責めているということです。

自分を責める必要も恥ずかしいと思う必要もないのです。

自分で自分を認めてあげなければ、他人である面接官に認めてもらうことはできません。

こんな自分でもいいじゃないかと思うことで気持ちが楽になり、過去は過去として伝え、未来へ向けた前向きな気持ちを伝えることができます。

もちろんすべての企業がその気持ちを理解してくれるわけではありません。

しかしそれは、ブランクがない転職活動であっても同じです。

必ずやる気を買ってくれる企業はありますから、卑屈になったりやる気を失ったりしないでチャレンジし続けることが大切です。

転職エージェントというプロの力を借りよう

ブランクがある場合には、仕事そのものだけではなく、ビジネスマナーや話し方など転職活動に必要な要素についても忘れかけていることが多くなります。

いきなり企業に応募しても、応募書類がまとまっていなかったり、電話での対応がうまくできなかったりと最初の段階で撃沈する可能性が高くなります。

一人でやみくもに転職活動をするのではなく、プロの力を借りて慎重に行っていきましょう。

転職エージェントでは、応募書類の添削や面接時のアドバイスなどを受けることができます。

転職支援のプロのアドバイスは参考になりますし、転職エージェントとのやり取りをしていく中でビジネスマナーなどについても思い出していくでしょう。

また、応募の段階でも、面接の日程調整や給与交渉など、自分ではやりにくいことも代わりに行ってくれます。

ブランクがある人にとって非常に頼りになる存在ですから、ぜひ活用してください。

最初から最後まで無料で利用できますから安心です。

最後に

いかがでしたか?今回は、ブランクがある人の転職活動の進め方についてご紹介しました。

ブランクがあっても、それを乗り越えて転職先で活躍している人は大勢います。

萎縮して自分の魅力をアピールできないのは非常に勿体ないことですから、堂々と転職活動を行っていきましょう。