転職活動をしていると、求人内容でこんな文言を目にしたことはありませんか?
「女性多数活躍中」
「男性の多い職場です」
自分の希望する企業ででこういった文言を見つけた場合、採用面接などでチェックしておきたいポイントです。
なぜなら、その職場で働く人の性別の比率が偏りすぎていると、ちょっと困ることが起きるかもしれないからです。一体どういうことなのでしょうか。
そこで今回は、性別が偏っている職場における弊害についてお話していきます。
目次
人間は男性と女性で成立している
人間の性別は男性と女性でわけることができます。厳密に言ったら、男らしい人と女性らしい人とに分けられると言った方が良いかもしれませんが、今回は単純に男性と女性としてお話していきます。
人は、男性と女性に適度に接しているということによって、実は個人の人間性のバランスを保つことにつながっています。どちらかの性別に偏った環境に身を置いていると、人間性に偏りがでてくることがあります。
性別が偏っている職場における弊害の1つは、1日の多くを占める職場での時間において性別に偏りがあると、人間性に影響する可能性があるということです。
例えば、女子高に通っている女子高生と、男女共学に通っている女子高生とでは、人間性に違いがでると言われます。女子高に通っていると恥じらいがなくなるとか、一般的に言われるようなことが良い例ですね。
性別が偏った環境にいるということは、もちろん良い方向に作用する場合もあるのですが、ちょっと気を付けないといけないこともありますから注意が必要です。
自分の性別と周囲の性別によって人間性に影響を与える例を挙げてみましょう。
男(自分)× 男(周り)
もしあなたが男性で、男性ばかりいる職場で働くことになったらこんなことに気を付けた方が良いかもしれません。
- 気遣いができない人になってしまう
- 大雑把であったり、整理整頓ができない人になってしまう
- 男性ばかりの職場のためつい口調が荒くなって、普段からその口調がでてしま
う
男(自分)× 女(周り)
もしあなたが男性で、女性ばかりいる職場で働くことになったらこんなことに気を付けた方が良いかもしれません。
- 女性との付き合いに慣れてしまうため、同性の友人との人間関係が構築しづらくなる
- 男性らしさが減ってしまう
- 女性って怖いって思ってしまう
女(自分)×女(周り)
もしあなたが女性で、女性ばかりいる職場で働くことになったらこんなことに気を付けた方が良いかもしれません。
- 男性の目を気にしなくなり、見た目に気を遣わなくなる
- 女性同士の陰険な争いに巻き込まれて、自分も陰湿になってしまう
女(自分)×男(周り)
もしあなたが女性で、男性ばかりいる職場で働くことになったらこんなことに気を付けなければいけません。
- 男性社会に同化してしまい、女性らしさがなくなってしまう
- 不必要にもてはやされて勘違いしてしまう
職場で働く人たちの性別が偏っていると、いつのまにかこんな人間になっていた…なんてことも起こり得る話です。
今回ご紹介したのは、少しの意識で解決できることも多いのですが、意識していないとあなたの人間性に大きな影響を与えることになるかもしれません。
トラブルや困ることもあります
職場の男女比率が偏っていることの弊害の2つ目は、男性だけの職場、女性だけの職場ならではのトラブルや悩みにあります。
例えば男性だけの職場ですと上司が威圧的だったり暴力を振るうようなケースも稀にあります。暴力は極端な例かもしれませんが、実際にある話です。
一方、女性だけの職場では陰湿な嫌がらせや手の込んだいじめが発生する可能性もあります。女性同士の職場ではそのような悩みで退職するという方も実際多くいます。
また、男性だらけの職場に女性が1人で入った場合、女性特有の体調不良などの際に上司に言いづらい、相談できる人がいないなどの悩みがあります。
一方、女性だらけの職場に男性が1人で入った場合、その独特の雰囲気に飲まれてしまって萎縮してしまい、能力を発揮できないという悩みも聞いたことがあります。
このように偏った男女比率の職場ではトラブルや悩みも尽きないものです。
ただでさえ難しい職場での人間関係ですから、できることならば、男性と女性の比率がバランスよく取れている職場で働くのがおススメです。
難しそうな場合であっても、ご自身が許容できることかどうかはしっかりと考えた方が良いと思います。
採用前に男女比率を確認しておく
職場での男女比率のことなどほとんど気にしないで転職したら、思わぬトラブルや何とも働きづらい環境だったなんてこともあります。
実際に就職した先のほとんどが女性であることが苦痛で、結局辞めてしまったという男性もいます。男女比率が大体どれぐらいであるのかは事前に確認しておいた方がよさそうです。
それが5対5である必要はありませんが、男性だらけ、女性だらけの職場で働くということは大変なことです。
転職と言うと給与や仕事内容にばかり目が行きがちですが、実際に働く場所にいる人たちの性別に着目してみると人間関係の心構えや予測ができやすいはずです。
いつもと少し違う視点ですが、こんな視点も転職活動の際に加えてみても良いでしょう。
どんな風に確認すれば良いの?
男女比率の確認方法としては、採用面接のときに社内の様子を見ることもできますが、難しい場合は事前に調べておくことも一つです。
自分で先方に聞くのは勇気がいる…という方であれば、転職エージェントに登録しておけば、キャリアコンサルタントに確認してもらうこともできます。
男女比率などの内部情報にも精通している方が多いですから、「ここは女性が多い職場ですよ。」など事前に教えてくれます。