離婚を機に正社員として転職活動を始めるという女性は多くいます。
しかし、ブランクがあったり、離婚という初めての経験に対して不安も大きく、転職活動に集中できないという方も多いです。
不安はあるかもしれませんが、離婚の予定があっても良い転職先は見つかります。
転職に向けて覚えておきたいことをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
離婚は珍しくないから堂々としてよう
離婚予定がある女性の転職活動は様々な不安がよぎることでしょう。
その一つに、離婚したことによって社会から白い目で見られたり、何かデメリットを被ることがあるのかということです。
昔であれば社会的なイメージが下がることもあった離婚ですが、現代は離婚は全く珍しくない時代です。
3組に1組のカップルが離婚すると言われていますし、自分の周りにも誰かしら離婚経験のある人がいる方は本当に多いのではないでしょうか?
子供がいてシングルマザーになる場合も同様です。
シングルマザーだからと後ろ指を指されることはありません。
そういう人がいる可能性がゼロというわけではありませんが、どんな理由であれ人を避難する人が世の中にはいるということだけです。
これだけ離婚が珍しくない時代ですから、他人の離婚のことを気にしないという人も増えました。
離婚することを負い目に感じたり、転職活動に不安を持ちすぎて萎縮する必要は全くないということを覚えておきましょう。
離婚の事実は公にするとメリットもある
離婚は隠さず報告することでメリットもあります。
会社の規則にもよりますが、例えば子供を養っている場合の扶養手当などは、配偶者がいないことを申告すれば金額が上がることがあります。
扶養手当は本来子供を扶養するための援助的な意味合いがありますから、離婚して一人で子供を養う場合にの金額が大きくなるのは不思議ではありません。
さらに、シングルマザーであることを周囲が知れば、大抵は早く帰ることや子供の病気などの突発的なことで休むことに理解があるはずです。
特に近年はシングルマザーや育児をする人に対して、厳しい態度を取ることを禁止する動きが大きいですから、昔のようにシングルマザーだからときつく当たられることは少ないです。
夫の扶養に入っていた場合は想像以上に生活することが厳しいと覚悟して
離婚予定がある女性も堂々と転職活動を行っていけば良いのですが、収入や生活に関しては厳しくなると覚悟は必要です。
特に夫の扶養に入っていてフルタイムで働いていない、あるいは専業主婦だった場合には、一人での生活に想像以上のお金がかかるということを実感させられることでしょう。
現代の配偶者扶養制度は非常に恵まれており、被扶養者には通常数万円はかかる社会保険料の負担がありません。
また、パートなどで自身の収入を抑えていたということは、所得税や住民税の負担も少なかったことでしょう。
正社員として一人で働くということは、それらをすべて自分で負担するということです。
転職先を探すときも、求人票の給与の額は社会保険や税金を引く前の金額です。
これまで正社員で働いていた期間が長い人であれば当たり前に分かることですが、ブランクが長い場合には忘れていることも多いので、しっかりと思い出しておきましょう。
離婚予定は転職活動の面接で言うべきかどうか
離婚予定があると、それを面接で言うか言わないかについて悩む人が多いです。
一つ言えるのは、応募の段階で離婚が成立していないのであれば、特に言う必要はないでしょう。
虚偽の申告はもちろんいけませんが、現段階で成立していない以上何も言えないとも言えます。
しかし、その場合に悩みの種となるのは、離婚が成立したことによって内定に響くかどうかということです。
まず、離婚の社会的なイメージについては前述した通り、離婚が当たり前の時代なのでそれを持って内定に影響を与えることはほとんどありません。
さらに内定が出たあとに離婚を理由に取り消しをすることは合理的な理由を欠いていますから、法的にアウトです。
それに育児中の女性の場合は、配偶者がいてもいなくても、子供の病気や行事などで仕事を休むことはあるでしょうから、育児による仕事への影響は離婚の有無でさほど変わりません。
仮に内定前に離婚を報告したことによって不採用になったとしたら、その企業はシングルマザーに対しての理解もなく、内定をもらっていたら、転職した後に大変な思いをしていた企業だということです。
また、不採用理由については知らされないため離婚が原因だったのでは?と思うかもしれませんが、大抵はそれ以外の理由です。
離婚の申告についてあれこれと悩むよりも、応募理由が明確だったか、自己アピールはしっかりできていたのかなど、基本的な面接の姿勢について振り返っておく方が建設的です。
離婚については事実が発生したらそのタイミングで伝える、シンプルにそれだけなのです。
転職先では離婚後の名字で働きたい場合は人事部に相談しよう
応募時に離婚が成立していないのであれば離婚予定のことも言う必要はありませんし、履歴書なども離婚前の名字で記入することになります。
ただし、転職先では最初から離婚後の名字で働きたい、転職先の職場の人に大々的に離婚の報告をしたくないのであれば、内定が決まってから人事担当の方にその旨相談してみましょう。
直属の上司には知られることになることがほとんどでしょうが、それ以外の人に最初に紹介するときなどは、離婚後の名字で紹介するように取り計らってくれることがほとんどです。
不安は転職エージェントに相談しよう
離婚予定の女性は通常の転職活動よりも不安が大きいでしょうから、相談できる相手をもつことが大切です。
一人で漠然とした不安を抱えながら転職活動をしていても、面接で良い結果を出すことはできません。
一番良いのは転職支援のプロである転職エージェントに相談することです。
様々な立場の人の転職をバックアップしてきた経験から、離婚予定がある女性の心強い味方となってくれるでしょう。
特に正社員としてのブランクが長いという方は、未経験でもできる条件の良い仕事はどんなものがあるのか、応募書類の書き方や面接の対応など基本的なことも教えてくれる人が必要です。
転職エージェントは無料で利用できますので積極的に活用し、悩みや困りごとを解消していきましょう。
離婚が決まっていても転職活動に問題はありません
今回は、離婚予定の女性の転職について覚えておきたいことをご紹介しました。
プライベートの環境と仕事環境が同時に変わるということは、精神的な負担も大きいかもしれません。
しかし、現代は離婚に関して寛容ですし、転職活動には転職エージェントという心強い味方がいます。
不安に感じすぎて本来の魅力を発揮できないことだけはならないように、堂々と転職活動を行っていきましょう。