今働いている会社に社員旅行はありますか?
社員旅行が楽しくて、進んで参加している人もいますが、実は、社員旅行に行きたくない!行くくらいなら会社を辞めたいと考えている人も多いのです。
社員旅行に行きたい人も、行きたくない人も、社員旅行とはどういったものなのか、正しく理解しておきましょう。
目次
なぜ社員旅行にいきたくないのか?
社員旅行は本来福利厚生の一環で、労働者にとってメリットが大きいもののはずです。
しかし、実際には一般社員たちにとって社員旅行は負担であるという側面が大きく、本当に憂鬱で会社すら辞めたくなってしまうという人もいます。
その理由として、社員旅行が全く楽しくなく、気を遣うだけだということがあります。
重役たち相手にお酌を強要されたり、上司や先輩たちには一日中気を使わなければならず、さらにはセクハラまで受けてしまうというケースもあります。
これでは社員旅行に行きたいという人が少なくなるのも無理はありません。
社員旅行に行きたくない時はどうしたらいいの?
実費で親睦目的なら不参加でもOK
社員旅行とは名目上で、研修を兼ねていたり業務の性質があるものに関しては完全に仕事です。
その代わり、仕事である以上は手当の支払も発生するはずです。
手当が発生するのであれば普段と仕事内容が違うだけなので、割り切って参加するのが基本です。
ただし、実費で目的も親睦ということであれば仕事ではありません。
職場の飲み会と同じで、参加するかしないかは自由意志です。
仕事以外の時間を拘束されるれっきとした理由はないのです。
また、休日を利用した旅行の場合でも、強制参加かどうか、業務としての性質を持つかどうかによって休日手当の支払義務が発生することがあります。
強制的に積立金が引かれているなら労務課に確認しよう
社員旅行に使われる積立金が強制的に給与天引きされている場合には注意が必要です。
給与引きについては、社会保険料などのように例外的に認められているものの他は、労使協定が必要になります。
勝手に労働者の給与から天引きすることはできず、労使協定が締結されているかどうかは確認する必要があります。
さらに、旅行の目的やかかる費用などについても明確にした場合でなければ、労使協定による控除はできません。
旅行にかかる費用や時期などを知らないのに、勝手に控除されているという場合には、人事・労務課に確認するようにしましょうう。
親睦のための社員旅行を業務命令だと言われたら
前述したように、親睦のための社員旅行を実費で強制参加させられる場合は違法です。
社員旅行については曖昧な点が多く、近年は実施に慎重になっている企業も多い中で、堂々とそのようなことをしてしまう無知さも注目すべきポイントです。
恐らく、そのような企業は社員旅行以外にもおかしな点が多く、コンプライアンスを重視していないでしょう。
社員旅行が嫌で辞めたいと思うのは、全体的に会社に対する不信感が積み重なっている証拠とも言えます。
他の部分に何も問題がなければ、そもそも親睦のための社員旅行を強制参加にする行為はしないはずです。
いかなる場合でもパワハラ・セクハラは許されない
社員旅行に行けば、宴会場でお酒を飲む機会があることがほとんどです。
社員旅行の目的が何であれ、お酒が入るということで厄介な問題が発生することがあります。
それは「お酒の席であれば何をしても許される。」と勘違いしている人がいまだにいるということです。
社内での勤務中であればパワハラ・セクハラに気を付けている人であっても、お酒が入ることで理性が吹き飛び、暴言を吐く、人の体にさわってくるなどの非常識な行動をする人がいます。
それが上司や先輩であれば泣き寝入りするしかないと、苦痛に感じている若手も多いのです。
どんな場面であっても、パワハラやセクハラは許されない行為です。
お酒を飲んで人が変わってしまうなら、最初からお酒を飲まないようにするべきです。
お酒を飲んでパワハラ・セクハラをするということは、そもそもその行為自体があっても大丈夫だと思っているということです。
そのような上司や先輩の元でこれからも仕事をするべきかどうかは、一度じっくりと考えてみるべきではないでしょうか?
会社への不信感が募っているのであれば転職を
社員旅行への疑問は一つのきっかけに過ぎませんが、会社への不信感が募って色々なところが目につくという場合には、転職のタイミングにきていると言えます。
これを機に今の会社で長く働くことが本当に自分のためになるのかどうかをじっくりと考えていきましょう。
ただし、焦って辞めてしまうのは禁物です。
精神的に追い込まれていたり、暴力などで危険な目に合っているということでなければ、転職先を決めた上で今の会社を辞めるようにしましょう。
退職してからの転職活動は経済的にも精神的にも段々余裕がなくなってきて、妥協した転職先を選んでしまうことにもなるからです。
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社員旅行をきっかけに転職という選択も
今回は、社員旅行が憂鬱で会社を辞めたいと感じた場合に思い出してほしいことをご紹介しました。
社員旅行が嫌だということは、会社が正しい運用方法で行うための知識を持っていないということや、そもそも会社への不信感が募っていることの表れだと考えることができます。
社員旅行について考えてみることをきっかけとして、今の会社に長くいるべきかどうかを検討してみることをおすすめします。
ぜひ参考にしてみてください。