生活残業とは、残業してまでやる仕事があるわけではないのに居残り、生活費を捻出する為に残業代をもらっている人の事をいいます。
生活残業は経営者側からすれば即刻辞めてもらいたい行為です。
また、同僚にもよく思われる事はないでしょう。
しかし、生活残業をする人は、それが自分の首を締めることになる行為だと分かっていても、生活があるから仕方がないと、どこかで自分を許してしまうことがあります。
今回は、生活残業をする人の特徴と、デメリットをご紹介していきます。
目次
生活残業をする人の特徴とは
- 効率を考えない
- ケチな人が多い
- 一見仕事が出来る風に見える
生活残業をしたいという考えで働いているため、効率を考えて仕事をしようとしません。
いつも忙しいと周りにアピールしている割には、だらだらと仕事をしてしまいます。
また、残業の時間は、通常賃金が割高になっています。わざわざその時間にしなくてもいい残業をして、少しでも稼ごうとする考えなのです。
生活残業をする人は、とても仕事が丁寧で真面目に取り組んでいるように見えます。
いかに時間をかけて仕事をするかを考えているので、結果丁寧な仕事をしているように見えます。
上記の特徴に当てはまる人が職場にいる場合、要注意です。
生活残業をする人のデメリットとは
生活残業をする人には様々なデメリットがあります。
残業代欲しさに、自分の立場や、周りからの信頼を失いかねない行為なのです。
どんなデメリットがあるのか詳しく説明していきます。
効率を考えない仕事のやり方が自分をだめにする
生活残業をしているということは、本来であれば日中集中してやればできる仕事を引き延ばしてやっているということです。
つまり、効率を考えない仕事をやり方をしているということなので、仕事の能力が上がりません。
日々仕事に対して工夫をしている人と、だらだらと引き延ばしてやっている人とでは、数年後に大きな違いがでてしまうのです。
仕事効率を考えて仕事をし、より多くの仕事をこなしていく同僚たちはどんどん仕事の幅が広がりキャリアアップしていくので、その差は広がる一方です。
いずれ今の職場よりも待遇の良いところに転職していく可能性もあります。
あなたが生活残業をすればするほど、自分をだめにし、一人取り残されていくのです。
生活残業をしているということは、目先のお金にとらわれて将来への可能性をどんどん狭めていっているということなのです。
本当に大切な人とのかけがえのない時間を無駄にしている
残業をするのは家族を養うため、そう自分に言い聞かせていてもそれが思い込みであることも考えられます。
住宅ローンの支払いが厳しくて生活残業をするという人は多いですが、家族はそのために残業をして一緒の時間を過ごせないことに寂しさを感じている可能性もあります。
残業なしではローンの支払いが厳しいことを家族で共有すれば、妻がパートの稼ぎを増やそうとしてくれる可能性もあります。
残業代の数万円程度であれば在宅ワークで稼ぐことも十分できることです。
本当に大切な人たちとのかけがえのない時間を無駄にしているということに早く気づくべきです。
実際、夫の残業が多くてすれ違いになり、離婚してしまったというケースはあります。
そうなってしまったら一体何のための生活残業だったのかということになります。
そういう人がいるから帰りにくい雰囲気ができてしまう
生活残業を大した問題ではないと思ってはいけません。
その行為が周囲にも大きな影響を与えているのです。
生活残業だろうと何だろうと、毎日残業する人がいることで、周囲もどこか帰りにくい雰囲気を感じてしまいます。
「一人だけ帰るのは悪いから帰れない。」という気持ちが生まれ、職場全体として残業をする風土ができてしまいます。
実際には残業をするほどの仕事量はないわけですから、人件費ばかりがかさみ、会社の経営にも影響を与えることになります。
会社の経営が悪くなることは自分にとってもよくないことだと分かるはずです。
本当に忙しくなったときに対処できなくなる
生活残業に慣れてしまうと、自分の仕事のペースが適当に手を抜いた状態で出来上がってしまいます。
こうなると、本当に忙しくて集中力を高めて仕事をしなくてはならなくなったときに、対処できなるということが起こります。
例えば、生活残業をする人が増えて、職場での残業が当たり前になってくると、前述したような「帰りにくいから残っていこう。」と考える人やお付き合い的に残業をする人も増えてきます。
しかし中には「効率よくやって早く帰りたい派」の人がいますから、そのような人は職場の状態に不満を抱えることになり辞めていきます。
辞めた人の仕事の穴埋めをするために残された社員たちに仕事が振られ、本当に忙しくなってしまうのです。
そうなると、これまで間延びした仕事をしてきたので、時間をうまく使ったり集中してすることがストレスになりパニックになってしまいます。
仕事が積み重なっていくばかりで、生活残業ではなく本当に帰れなくなってしまうのです。
生活残業にはデメリットしかない
ここまでご紹介したように、生活残業は会社側だけでなく労働者にとってもデメリットが大きいです。
月数万円の残業代を稼ぐために自分の本来持っている能力を押さえつけ、仕事で成長できる機会を自ら失っているのです。
そうは言っても住宅ローンの支払いがある…という人は、家族と話し合う機会を設けてみましょう。
生活残業をすることで住宅ローンの支払いに充てなければいけないというのは思い込みであることもあります。
基本給だけで生活できないならそもそも妻の収入を増やすことを考えてみる、家計の無駄がないか節約を考えてみるなどできることはあるはずです。
目先の収入のために生活残業をしても、仕事の能力が上がらず出世できないなど、将来的に考えると大きなリスクにもなります。
そのことを家族にも理解してもらった上で、生活残業はやめる方向で助けあっていきましょう。
年収を上げたいなら生活残業より転職を考えよう
生活残業という方法で生活費を稼がなくても、年収を一気に上げることができる方法があります。
それは今より給与が高い会社へ転職することです。
そもそも生活残業をしているのは、給与が低いという不満があったはずです。
基本給だけでは生活できないほどの給与はそもそもおかしいと考えるべきでしょう。
例え今の会社と基本給が1~2万円しか変わらないとしても、賞与などを含めると年収ベースで数十万上げることは十分に可能です。
昔と違い今は転職することでキャリアアップしていき、どんどん収入を上げることができる時代です。
生活残業などよりも前向きで将来につながりますし、自分自身に誇れる生き方ができるはずです。
転職は転職エージェントを利用しよう
年収アップを目指して転職をするなら転職エージェントを利用しましょう。
圧倒的な求人数と丁寧な審査により質の高い求人が集まっているのが特徴です。
平日の夜や土日も利用できますから、今の仕事をしながら転職先を決めることも十分可能です。
様々な転職ノウハウを持っており、転職活動をスムーズに行うことができますからぜひ活用してください。
自分の為にならない生活残業は今すぐやめよう
今回は、生活のためにわざと残業を行う、生活残業のデメリットをご紹介しました。
生活のためだから仕方がないという思いにとらわれてしまうと、いずれ後悔する日がきます。
将来のことを考えて、前向きで建設的な選択をするようにしましょう。