介護業界ではサービスの需要の増加、深刻な人材不足で転職市場は活発化しています。

未経験者歓迎としている施設もありますから、将来性のある介護業界へ転職を考えているという人も多いのではないでしょうか?

介護業界への転職活動を具体的に始めているという方に向けて、応募から面接までの中で注意すべき点をご紹介していきます。

サービスや施設についてはしっかりと研究すること

介護業界と一口にいっても、そのサービス内容は企業やそれに属する施設によっても異なります。

特に介護業界未経験の方に言えることなのですが、漠然と介護業界に入りたいと考えているだけで応募してしまう人は意外といます。

特養や有料老人ホーム、デイケアやデイサービスの違いなど…一般の人ではなかなか答えられない質問であっても、介護業界に応募するからには研究しておきたいところです。

どんなサービスや施設があるのか、そして数あるサービスや施設の中でもなぜそれを選んだのかなど、しっかりと答えられるようにしておきましょう。

特に応募先の企業のサービスや施設については掘り下げて知っておくことが大切です。

ベテランの方は要注意。電話対応も低姿勢が基本

介護の仕事は個人相手に身の周りの世話をするなどが仕事がメインになりますから、きっちりとしたビジネス敬語を使うというよりは、フランクで親しみやすい話し方の方が現場ではなじむことがあります。

特にベテランの介護士さんなどはその話し方が染みついています。

そのため、電話で施設の方とやり取りすることがあったとき、電話口の相手が若い事務員や施設員だと、ついつい普段のフランクな話し方が出てしまう人がいます。

中には「〇〇さんという人に代わってもらえるかな?」と電話口の相手に対して敬語を使わない人もいます。

いくら現場で親しみやすい話し方をすると言っても、転職活動は企業相手に行うものです。相手がいくら若い人であっても敬語を使うのは基本中の基本、低姿勢で感じの良い対応を心がけましょう。

それは電話であっても面接であっても同じです。

そうでなければ、そもそも常識がない人なのだと思われてしまいます。

現場職であっても面接はスーツが基本

介護業界は、特に現場仕事の場合、仕事場でスーツを着用しないというケースがほとんどです。

そのため経営者によっては普段着でも良いと考える人もいますが、それは人によって考え方が違います。

特に指定がない場合はスーツにビジネスバックが基本的な装いになります。

介護業界歴が長くてスーツなど持っていないという方は、せめてワイシャツやジャケットを羽織るなど、きちんとした印象を与えるような服装を心がけましょう。

きちんとした恰好で面接に訪れるのは面接の時間を取ってくれた相手への礼儀でもあります。

白髪や髪の乱れなど疲れて見えないか確認

介護の仕事はとにかく体力勝負です。体力がなく疲れやすい、体調を崩しやすいなどの場合には到底続けることはできません。

そのため事業所も本音を言えば若くて体力のある人にきてほしいのも事実です。

ただ、深刻な人材不足の介護業界ですし、経験豊富なベテランも転職のチャンスが大きいのも介護業界の特徴です。

ベテランの方が来たとき企業側が気になるのはやはり健康面です。

採用したからには長く働いてもらいたいと思うのが普通なので、せっかく豊富な経験があっても、健康面で不安があると採用をためらってしまうというものです。

面接で身だしなみに気を遣うのは当たり前ですが、ベテランの方は特に疲れて見えたり、不健康に感じられないかを気をつけましょう。

白髪はできれば染めたり、髪をぴしっとまとめて耳を出し、健康的に見えるようにするなど、見た目にも気を配るようにしましょう。

施設や事業所の場所が分かりにくいこともあるから下見をしよう

介護施設や事業所は住宅街の中にあったり看板が目立たないことも多いため、面接当日にいきなり訪れるのでは場所がわからなくなってしまうということもあります。

特に職員たちだけが利用する事務所で面接という場合は、建物が小さくわかりにくい場所にあることもあります。

面接が決まったら、面接場所をしっかりと確認した上で、不安があるのであればかなり早めに訪れる、事前に下見をするなどしておくのが安心です。

笑顔で感じがいいという当たり前のことが非常に大切

業界によって求められる人材像が異なりますが、基本的には明るくハキハキとした雰囲気の人はどの業界でも好まれやすいです。

特に介護業界では笑顔があって感じがいいという人当たりの良さは、当たり前のことのようで非常に大切なポイントになります。

介護対象者に安心してサービスを受けてもらうため、表情が暗い、威圧的な感じがするなどの人は不適格です。

また、介護対象者だけでなく、その家族と接したり、チームで協力して介護を行うこともありますから、周りとコミュニケーションをしっかりと取れる人なのかどうかにも関わってきます。

姿勢をすっと伸ばすだけでも表情が明るくなりますから、面接会場に入る前に、姿勢を正し、口角をきゅっと上げることを意識してみましょう。

上手に話せるかより心のこもった話し方ができるか

面接は緊張するかもしれませんが、上手にスラスラ話せるかどうかに注力する必要はありません。

アナウンサー試験でも、人前で講義をする教育関係の仕事でもありませんから、口下手でも良いのです。

それよりも心のこもった話し方で、介護業界への熱意をしっかりと伝えることが大切です。

面接での特別なスキルなどなくても、想いが伝われば内定につながる、それが介護業界の特徴でもあります。

介護業界への転職は転職エージェントを利用しよう

介護業界へ転職を考える場合、転職エージェントを利用しての活動がおすすめです。

よく言われることですが、介護業界はブラック企業も多く、働きやすさは企業や施設によって差が大きいものです。

転職先を探すときは慎重にじっくりと下調べをすることが大切になります。

転職エージェントを利用すれば、掲載にあたっての企業審査が行われているため、ブラック企業に当たってしまう確率が少ないです。

転職活動を全面的にサポートしてくれるという点でも、効率の良い転職活動につながりますから、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、介護業界の応募から面接までで気を付けたいことをご紹介しました。

将来性が高い介護業界です。

ここぞという求人を見つけたら、今回ご紹介したことには気を付けて、内定を勝ち取りましょう。