女性を中心に人気が高い医療事務に転職を成功させたい場合、求人選びと応募時のコツを覚えておきたいものです。
転職後に後悔しないためにも、求人を探す際にどんなところを意識すれば良いのか、応募時のポイントはどこにあるのかを知っておきましょう。
目次
総合病院と個人医院は全然違う
転職先を選ぶときは、医療機関とは言え、他の業界の大企業志向と同じように、規模が大きいところを選びたくなる傾向にあります。
大病院であれば福利厚生などが整っていて将来的な安定を手に入れられると感じるのでしょう。
しかし、規模が大きい医療機関が必ずしも働きやすいかというとそうではありません。
ある総合病院の医療事務は非常に多忙で、毎月60時間超の残業をしている人も少なくありません。
患者数が多く待ち時間が長いため、患者からのクレーム対応も頻繁にあります。
一方個人医院やクリニックなどは、事務員が少ないため休みが取りにくい、給与や待遇に恵まれていないなどのデメリットもあります。
医療事務と言うと一般的には時間の融通が利きやすく、女性が続けやすい仕事というイメージがあるようですが、働く場所によっては必ずしもそうとは言えません。
自分がどんな働き方をしたいのかをじっくり検討し、総合病院か個人医院なのか転職先の方向性を定めていくようにしましょう。
地元で有名な病院だから良いとは限らない
今は有名病院も経営が悪化して潰れてしまう時代ですから、病院の経営状況は応募前に確認んしておきたいところです。
病院HPだけでは判断できませんから、実際に病院を訪れてみて患者数の多さを確認してみる、病院利用者の評判を口コミサイトで確認してみるのも良いでしょう。
また、総合病院であれば、従業員数も多いため、知り合い経由でそこで働いている人にたどり着けることもよくあります。
例え違う職種であっても、実際に働いている人の話は経営状態の把握などに役に立ちます。
経験業務や事務処理能力などは詳細に記載すべき
応募書類では、経験業務について詳細に記載しておくようにしましょう。
医療事務と一口に行っても、窓口対応からレセプト請求、会計担当まで様々です。
特に前職が総合病院の場合は、一つの担当を長くやっていて専門性は高いものの、個人医院のように幅広いスキルが身についていないケースもあります。
応募先がどんなスキルを求めているのかを事前にリサーチした上で、求められているスキルについて主にアピールしていくのが良いでしょう。
医療事務未経験の場合は、パソコンスキルや事務処理能力の正確さなど、医療事務としてやっていけるだけのスキルをアピールする必要があります。
医療事務としての経験がなくても、これまでの経歴から活かせるスキルを探し出して記載するようにしましょう。
資格はなくてもなれるがやる気のアピールにはなる
医療事務の仕事は資格が必須ではありません。
ただし、資格としての人気も高く、転職先として倍率が高めの仕事でもありますので、ライバルたちは資格を取得している人も多いです。
経験豊富であれば無資格でも何の問題ありませんが、経験が少ないという場合は、医療事務の仕事に対しての熱意の証明にもなりますので取得しておいても良いかもしれません。
いずれにしても大切なのは資格ではなく実務能力になります。
資格の勉強をする際にも、実務につながるような意識を持って、試験内容だけでなく広い視野を持って取り組むようにしましょう。
資格試験の内容と実務は異なる部分も多く、資格さえあれば何とかなるというものではありません。
高い接遇スキルが求められる
医療事務は事務職とは言え、接客・サービス業的側面も持ち合わせています。
特に医療機関ですから、具合の悪い患者さんに対して適切な対応をする、不安が大きい患者さんに安心感を与えられるような感じの良い対応が求められます。
事務職でありながら、かなり高度な接遇スキルも求められる仕事でもあります。
その意味でも面接での対応力や、相手の質問を理解して答えることができるコミュニケーション能力の高さは重要視されます。
面接官を患者さんだと思って、何を言いたいのかをじっくり耳を傾けるようにしましょう。
前述したようにクレーム対応をすることもありますから、これまで経験したクレーム対応での工夫や成果などの具体的エピソードを交えて、応募書類や面接でアピールすると良いでしょう。
医療事務の経験がないという人でも、社会人であれば一度や二度はクレーム対応をした経験があるという人は少なくないのではないでしょうか?
敢えて答えにくい質問をされることもある
圧迫面接とまでは行かなくとも、敢えて答えにくい質問を面接でされる場合もあります。
この場合は、答えの内容よりも、どんな風に対応していくのかその過程を見られています。
患者さんは年齢層も幅広いですし、色々なことを言ってくる人もいますから、柔軟に対応できて、嫌な顔をすることのない感じの良い方が好まれます。
どんな質問に対しても一生懸命その場で考えて、誠意のある答え方をするようにしましょう。
話し方が威圧的でないとか、笑顔で受け答えできるなどは、基本的なことですが大切なことです。
周囲とうまくやっていける人かどうかを見られる
医療事務の仕事は、患者対応だけでなく医師や看護師など専門職の人たちとのやり取りも多くなります。
専門職の人の中にはクセが強い人もいますが、その人たちともうまくコミュニケーションを取って協力しながらやっていける人が求められます。
医療事務の辞めたい理由としては職場の人間関係が上位に挙がりますから、簡単に辞めない人かどうかも見られるというわけです。
これまでの経歴の中で、周囲と協力するためにどんなことを意識して仕事をしてきたのか、協調性があるということを証明できるようなエピソードがあると良いでしょう。
転職エージェントを利用すると効率的
医療事務は人気職種ですので、求人を探して応募するという一般的なやり方では、求人をせっかく見つけてもすでに定員が埋まってしまったりして、効率的な転職活動ができません。
求人がでた段階で案内や紹介を受けることができる転職エージェントを利用するのがおすすめです。
求人紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対応についてのアドバイスを受けることもできますから、ここぞという応募先が見つかった場合でも成功確率が上がります。
最後に
いかがでしたか?今回は、医療事務に転職したい人が知っておきたい求人選びと応募時のコツをご紹介しました。
医療事務の仕事は、医療機関で地域の人々に貢献できるやりがいのある仕事です。
適切な求人選びと応募時のポイントを押さえて、ぜひ転職を成功させてください。