リストラ再就職を目指す場合は、ブランク期間をできるだけ短くして早めに転職先を決めたいものです。

不安や焦りはあるでしょうが、リストラされてもしっかりと内定をもらって無事に働き始めることは十分に可能です。

内定をもらうには、落ち着いて冷静に転職活動を行っていくことが必要で、まずは再就職を目指すにあたってきちんと心構えを持つことが大切になります。

そこで本記事では、リストラ再就職を目指す人がどんなことを意識していけばよいのかについてお話していきます。

資格よりもまずは再就職を目指そう

自分にはこれといった強みやスキルもないからという理由で、リストラを機に資格取得などを目指す人がいます。

前向きな気持ちがあって良いことではあるのですが、これは若い人に限り行うべきです。

30代後半以降であれば、資格取得に専念するため転職活動をストップさせるということはやめましょう。

その年代は年齢要件がどんどん厳しくなってきますから、早めの再就職を目指したいところです。

また、30代後半以降はいくら資格を取得したところで実務経験がなければ厳しいのが現実です。

入社してから実務経験を積んでくれればよいとされる30代前半までとは、状況が違うのだと受け入れましょう。

30代後半以降の人が資格取得を目指すのであれば、転職活動と並行して行うことが大前提です。

ハローワークに行ったら必ず退職理由はリストラだと伝えよう

解雇宣告をされた場合、わけがわからず会社の言う通りに書類を渡されてハローワークに手続きに行ってしまうという人がいますが、気を付けたいのが離職票の退職事由についてです。

離職票には自己都合以外にも多くの退職事由が記載されていて、それによって失業手当がもらえる期間や総支給額の上限が変わってくるのです。

企業によっては従業員に何の説明もしないままサインだけさせ、よくよく見ると自己都合欄に丸をつけていることがあります。

また、自己都合の方が転職に有利などと従業員を丸め込んで自己都合と書かせる場合もあります。

自己都合になってしまうとしばらく失業手当がもらえず額も最低限になってしまいますので、勝手に自己都合欄に丸がついていたら企業に申し出るようにし、解雇なのに自己都合と書かせようとする場合は拒否して構いません。

解雇なのに退職願いを提出させようとするのもおかしいので、退職願いは出さないようにしてください。

勝手に自己都合とされてしまって企業が申し出に応じてくれない場合は、ハローワークの窓口に相談してみてください。

ハローワークによっては認められることもありますし、そうでなくても異議申し立てについて説明をしてくれるはずです。

失業手当や退職金に安心して転職活動のペースを緩めないこと

リストラの場合は雇用保険からもらえる失業手当も自己都合退職より早めにもらえますし、退職金などがでてとりあえず生活には困らないということもあります。

しかし、それに安心してしまって「この機会に一旦ゆっくりしよう」と考えると後悔することになります。

企業はリストラされた事実よりも、ブランク期間が長くなってスキルやモチベーションが低下していないかという点を気にします。

即戦力を求められる中途採用者だからこそ、早め早めの転職活動で、できる限りブランク期間を短くする努力が必要です。

解雇手当による即日解雇ではなく解雇予告期間が設けられている場合は、退職日までの間にも転職活動を進めるようにし、退職日が過ぎて無職になってもそのペースを緩めないことが大切です。

長期戦になっても諦めずに続けること

ブランク期間を短くする努力をした上で、どうしても長期戦になってしまうことはあります。

転職活動は一般的に早く決まる人でも2~3ヶ月、そうでなければ半年~1年間ぐらいかかってしまうのは珍しいことではありません。

ただ、そこで転職活動をやめて引きこもってしまっても何にもつながりませんから、諦めずに続けていく強い気持ちが必要です。

経済的に厳しい場合はアルバイトなどと平行して転職活動を行っていくことになりますが、アルバイトもできるだけ今後につながるようなものを選ぶようにしましょう。

転職面接でアルバイトをしている説明をするにしても、「応募先に活かせる経験を得るためにアルバイトをしています。」と言えるからです。

単純に「経済的な事情でやむなくアルバイトをしています。」と言うよりも好印象を与えることができるでしょう。

リストラされたことに固執しないこと

一般的には、リストラされるということは人生でそう頻繁にあることではありませんから、そのショックが頭の中に強く植え付けられているかもしれません。

しかし応募者が考えているほど、企業側はリストラされたという事実を選考結果に反映させることはありません。

懲戒解雇でもない限り、リストラは会社都合なので応募者に責任がなく、リストラをもって応募者の能力や適性を判断することは意味のないことだと、多くの人事担当者は知っているからです。

しかし、リストラされたことで不安が表情に出てしまったり、覇気がなく暗い雰囲気を醸し出していると、それは選考結果に影響を与えます。

人事担当者も人間ですから、「一緒に働きたいと思う人」を採用するからです。

また、リストラ云々ではなく、応募者の経験やスキルが企業で活かせるかどうか、応募者のビジョンが企業と同じ方向性を向いているのかなど、基本的な採用基準は同じです。

リストラされたことに固執して基本的なことがアピールできていなければ、リストラされたことを抜きにして、単に応募者に適性がないと判断されてしまうことになります。

転職活動は一人で行わないこと

リストラの場合は在籍中に転職先を決めることができず、無職期間が発生してしまう可能性があります。

ブランク期間は長くなればなるほど転職が不利になっていきますから、一人で転職活動を行うことは避けて早期決着を目指しましょう。

おすすめなのは転職エージェントを利用した転職活動を行うことです。

転職エージェントでは求人紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策など内定を勝ち取るための様々なノウハウを提供してくれます。

自分では気づかない点についてプロの視点からアドバイスをしてくれますので、実践力が身につきます。

転職活動の中で悩みや不安を感じたときも相談に乗ってくれますので、ぜひ利用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、リストラ再就職を目指す人が持つべき転職活動の心構えについてお話しました。

きちんとした心構えを持って転職活動に臨むようにすれば、自己都合退職に比べて不利になるということはほとんどありません。

リストラを乗り越えて希望の企業に再就職できるように参考にしてください。