ウエディングプランナーは結婚式場などで働き、打ち合わせから企画、演出まで総合的に結婚式をプロデュースする仕事です。

人生の幸せな瞬間に立ち会える、人の笑顔が見れるということからも憧れ度が高い人気の職業です。

しかし実際にその仕事は裏方的要素が強く華やかに見えても大変な仕事です。憧れて就職したけれど仕事が辛いと感じる人も多いです。

そこで今回は、ウエディングプランナーの仕事の実態と仕事が辛いと感じたときの対処方法についてお話していきます。

ウエディングプランナーに将来性はあるのか

昔は結婚したら結婚式を挙げるのが当たり前の時代でした。ところが今の若い人の結婚観はだいぶ様相が変わってきています。

地味婚や結婚式を挙げずに入籍だけで済ます人、さらには事実婚などそもそも籍を入れない形でパートナーと過ごすという選択をする方もいます。

これらを踏まえると何か価値観を変えるような大きな流れができない限りは結婚式そのものの需要は大きく増える可能性は低いようにも見えます。

これまで通りの結婚式スタイルではなく、「こんな結婚式ならやりたいしやれる」と若い人たちが思えるようなアイデアやウエディングプランナーなどが提供するサービスの質にかなりの工夫が必要なのではないでしょうか。

結婚自体がなくなることは考えられないため市場は残りますが、その中で生き残るには努力が必要だと思っておくべきではないでしょうか。

ウエディングプランナーはどんなことが大変?

ウエディングプランナーの仕事はどんなところが大変なのでしょうか。そのデメリットをご紹介していきます。

費用絡みのトラブルに合うことも

ウエディングプランナーというと式のときだけの華やかな場面を想像するかもしれませんが、その前の打ち合わせから費用の回収までトータル的に顧客と接することになります。

特に費用面では結婚式が終わってからも回収ができず、新郎新婦と連絡が取れなくなってしまうこともあります。他にも費用が絡むと急に態度が変わったり、説明をしていたにも関わらず想定外の費用だとクレームを受けたりと、お金についてのトラブルは尽きません。

想像していた幸せな雰囲気とは真逆の場面に戸惑いストレスを感じるプランナーも多いです。

失敗が許されない責任

結婚式は一生に一度の一大イベントです。新郎新婦だけでなくその家族にとっても重要なイベントで、お金をもらって式を任されている以上は失敗が許されない責任の重さがあります。

自分一人だけではなく他のスタッフとの連携や会場設備など、すべてにおいて気を配る必要があります。精神的なプレッシャーは大きくその負担に耐えられないという人もいます。

給料が低い

ウエディングプランナーは仕事としては憧れられることも多いですが、給料は決して高いとは言えず稼げる職業ではありません。

式の規模や会場、ゲストの移動状況などによって式後の片づけにかかる時間も一定ではありませんし、サービス残業になってしまうということも多いです。

それを踏まえて時給ベースで換算すると割の悪い仕事と言えるかもしれません。自分自身の将来のことを考えると給料が低いというのは不安材料になりますし、しっかりとモチベーションを保ちながらやりがいを持つことができないと続けるのは難しい仕事かもしれません。

休みがとりにくい

結婚式は基本的に土日が多いのでプランナーに土日休みはほぼありません。友人や家族と休みが合わせづらいというデメリットになります。

また担当がついていると打ち合わせが重なりそう休みが取れないです。連休を取ってプライベートを充実させるということもなかなか難しいようです。

ウエディングプランナーの仕事が辛いと思ったら

まずは誰かに相談しよう

仕事が辛いと思ったときに自分一人でその悩みを抱えたままにしてはいけません。信頼できる人に相談することが大切です。例えそれが大きな解決方法ではなかったとしても、話を聞いてもらうことで楽になれるということは誰にでもあるのです。

また、話しているうちに、自分が何に対して不満や辛さを感じているのかが整理されてきます。顧客への悩みであれば度合いによっては担当を変えてもらったり、職場内の人間関係であれば異動などで物質的距離を取る、転職して別の式場で働くなど具体的なアプローチ方法が見えてきます。

他にも、職場の上司などのパワハラやセクハラに悩んでいるのであれば、行政や外部機関などに相談することもできます。無料の相談窓口もありますから、絶対に相談できる場所があると覚えておきましょう。

転職を考えてみることも必要

今の職場でウエディングプランナーとして働くのが辛いと思ったら転職を考えてみることも必要です。

なぜなら幸せになるカップルのために良い式を挙げるにはプランナー自身が生き生きと働く必要があり、辛い気持ちを抱えながらでは仕事自体への悪い影響も考えられるからです。

それに、毎日暗い気持ちで仕事に取り組んでいると精神衛生上良くありません。我慢の連続は最終的にはうつ病などの病気を引き起こしてしまう可能性もあります。

転職は逃げでも何でもなく、自分自身の職業人生を充実させるための前向きな行動なのだということを忘れないでください。

結婚式場以外にも活躍できる場所はある

ウエディングプランナーの職場としては主に結婚式場が考えられると思いますが、それ以外でもウエディングプランナーとして活躍できる場所はあります。

例えば最近は結婚式場ではなくレストランやカップルの思い出の場所などもっと小規模で結婚式を行いたいカップルが増えました。そんな人たちのニーズに応えるべく幅広い場所での式を企画するプロデュース会社への転職も考えられます。

また、ウエディングプランナーとしての知識や経験を活かして美容院やサロン、衣装関連の仕事に転職する可能性もあります。

違う業界への転職も

ウエディング関連とは離れ、全く別の業界で働きたいと思う場合もあるでしょう。そのときには残念ながらウエディングプランナーとしての知識は活かすことはできません。

しかし、経験から得た接遇スキルや顧客の要望を聞き出したり、他のスタッフと協力して式を進めていく際のコミュニケーション能力はどんな仕事でも活かすことができます。

接客業やサービス業は当然のことながら、営業職などでも顧客のニーズに応えるという意味ではプランナーの経験を活かすことができるのではないでしょうか。

また、体力的な負担を減らしたいというのであれば一般事務などは比較的未経験でも募集している企業が多くあります。人当たりが良く協調性がある人であれば一緒に働きたいと思ってもらえる可能性はありますからチャレンジしてみても良いのではないでしょうか。

転職をスムーズに行うためには

ウエディングプランナーの仕事は忙しく、仕事をしながらの転職活動はなかなか大変です。自分一人で行うには時間的にも体力的にも限界がありますから、転職エージェントを利用されることをお勧めします。

ハローワークなどに出向かなくても良いため、空いた時間を利用して求人を探すことができますし、面接の日程調整なども応募者に代わって行ってくれます。

求人数も多く応募書類の添削などが受けられるというメリットもあります。登録は無料ですから活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、ウエディングプランナーの仕事の実態と、辛いと思ったときにどうすれば良いのかについてお話してきました。

憧れのウエディングプランナーですが実際には大変なことも多い仕事です。転職という方法で、自分自身が生き生きと仕事に取り組むことができるようになることもあります。今一度自身の悩みや仕事と向き合ってみてはいかがでしょうか。