転職活動中のスケジュール管理は、面接日を設定するというだけではありません。
予定した面接日に時間通りに面接が開始されるように、面接開始時間までは細心の注意が必要です。
約束をしっかりと守って最低限の信頼を確保するためにも、面接開始時間まで気をつけるようにしましょう。
今回は、面接当日をトラブルなく乗り切るために、面接開始時間までに行っておきたい事前準備についてご紹介していきます。
目次
前日までに急ぎの仕事は終わらせておく
面接日当日に今の仕事のトラブル等で呼び出しを受けないためにも、できる限り前日までに急ぎの仕事を終わらせておきましょう。
面接日前日は早めに帰ってしっかり睡眠をとるためにも、できれば2日前までに急ぎの仕事は片づけておきたいところですが、業務内容的にそう簡単にスケジューリングできないこともあるでしょう。
せめて当日に何かが起きて面接の日程に影響を及ぼさないためにも、今の仕事の配分を考えておくことが大切です。
すべてを終わらすことは無理なので、緊急性が高いものから片付けておくことで、何かあっても翌日以降に対応すれば問題ないという環境に整えておきましょう。
今日は外せない用事があるとチームのメンバーに伝えておく
午後に有休を取得して面接に臨む場合や、定時で上がって夕方の面接が決まっている場合、仕事が急に立て込んでしまっていざ予定の時間に帰れなくなるということがあります。
1日休みであればよほどの理由がなければ呼び出されることはありませんが、その日に顔を見せていることで仕事を頼まれてしまうことはよくあることです。
この場合は、朝のうちに同じチームのメンバーにだけでも、今日は外せない用事があると伝えておきましょう。
常識あるチームのメンバーであれば、予定時間がきたら早く帰るように促してくれますし、代わりに対応できる仕事はやってくれることもあります。
転職活動であることがばれるのでは?と思うかもしれませんが、家族に頼まれた用事でなどと伝えておけば大丈夫です。
どちみち急いで帰る姿は見られて何か予定があることはばれてしまうので、下手に勘繰られるより先に他の理由を伝えておく方が良いでしょう。
ただし、これを実現させるためには普段のチームメンバーとの人間関係が不可欠です。
日頃から自分に余裕があるときは手伝いを申し出るなど、信頼を得ておくようにしましょう。
天気予報の前日確認は必須
面接当日に慌てないためにも前日に天気予報を確認するのはとても大切です。
特に天候が安定しない季節では、悪天候により交通機関のダイヤに乱れが生じる可能性が十分にあります。
悪天候が予想される場合は、予定所要時間よりかなり多めに移動時間を想定しておき、万が一その交通手段が使えなくなったときの別の手段も考えておくようにしましょう。
天候を理由に日程変更をしてもらうことは避けるようにしてください。
面接の日程変更はあっても1回、2回以上の変更はよほどのことがない限りは応募先企業の心象を悪くします。
もっとも、台風直撃が予想されるなどで外出すべきか判断に迷う場合は、人事担当者に事前に聞いておくことも必要です。
基本的には悪天候で出勤をしないという会社の方が少ないので、雨具やタオルの準備などを万全にして外出できる態勢は整えておくようにしましょう。
仕事が休みの日や業務終了後に行ってみると良い
万全を期すのであれば、事前に応募先の企業までのルートを確認しておきましょう。
ゆっくり歩いて何分になるのか、目印となる建物はないかなどを確かめておくと当日に慌てることがありません。
特に応募先が小さなクリニックや事務所などで住宅街にある場合は、当日にいきなり行って迷ってしまうということもあります。
中小企業でも看板が目立たないということもよくありますので、可能な限りは事前確認をおすすめします。
また、車で行く場合は駐車場が近くにあるのかなども大事なポイントになりますので確認しておきましょう。
面接当日に時間に遅れそうになった場合
事前の下調べや早めの行動を心がけておくことで、面接開始時間に遅れるリスクはかなりの割合で抑えることができます。
しかしどうしても理由があって時間に遅れそうな場合は、早めに応募先に電話して遅れている旨を伝えましょう。
あまりギリギリになってはすでに面接官が面談室に入っている可能性もあり、余計な手間を取らせてしまう、面談室で待たせてしまうことになります。
そして着いたらすぐに待たせた謝罪と、待ってくれたお礼を述べ、面接終了後にも同じことを伝えるようにしましょう。
ただしこれは最低限必要な対応であって、面接に遅れたことで選考結果に悪影響を与える可能性は否定できません。
可能なら途中からタクシーを使うことも考え、多少の出費はやむをえないとすることも必要です。
当然ながら遅れないための予防線を張っておくことがもっとも重要なことです。
面接当日に道に迷ってしまったら
特に女性でたまにいるのですが、道に迷って面接会場が分からなくなってしまうという人がいます。
普段から方向感覚に自信がないという人は前述したように事前に行ってみることをおすすめしますが、時間的な余裕がないという人もいるでしょう。
迷った場合はまず近くに聞ける人がいないかを探します。
近所の人であれば道を知っている可能性があるでしょう。
聞く人がいない、聞いても分からないという場合は、企業に連絡すればきちんと道を教えてくれます。
ただその場合は、今の自分の状況をしっかりと伝えられるようにしてから電話をかけてください。
単に迷ったことだけ伝えて相手の「周りに何がありますか?」の質問を待つのではいけません。
どことなく頼りなく稚拙な印象を与えます。
周りにあるお店や建物などを自ら的確に説明できるよう、電話をかける前に目立つ建物の把握をしましょう。
面接の日程調整は転職エージェントを頼ろう
今回は面接開始時間をトラブルなく迎えるための事前準備をご紹介しましたが、そもそも面接日の日程調整がうまくいかないということもあります。
特に在籍しながらの転職活動、複数の企業を同時応募していく転職活動では、日程調整はなかなか難しいものです。
その場合は、転職エージェントを頼ることをおすすめします。
忙しい応募者に代わって面接の日程調整を行ってくれますので、企業研究や面接対策にしっかりと時間を割くことができます。
面接当日までに気をつけたいことなど、転職活動中の疑問についても良いアドバイスをくれるでしょう。