給与や仕事内容などに比べると、優先順位が低くなりがちな通勤時間ですが、長い通勤時間をなめていると痛い目に合う可能性があります。
一般的に通勤時間の目安は自宅から1時間30分以内と言われていますから、それ以上の転職には特に慎重になるべきです。
通勤時間が長いけれどその企業に転職したいと考える場合は、あらかじめ考えておきたいことがあります。
目次
通勤時間が長いとどんなリスクがある?
まずは通勤時間が長いとどんなリスクがあるのかについて考えていきます。
仕事の生産性が低下する
毎朝1時間30分かけて通勤すると体力的な負担があります。
通勤時間をずっと座ったまま過ごすことができればまだいいでしょう。
通勤ラッシュの時間帯で人混みにもみくちゃにされ、車内の気温も上昇するなどして仕事をする前に汗だくになってしまう人も少なくありません。
ストレス度数が高いため精神的にも影響を及ぼします。
心身ともに疲れた状態で出勤し、生産性の高い仕事をすることができるでしょうか?
毎日のことですから疲れも蓄積されますし、知らず知らずのうちに仕事効率が落ちてしまうことでしょう。
事故やトラブルに遭遇する可能性
長い時間を通勤に費やすことで事故やトラブルに遭遇する確率がアップします。
例えば自動車通勤なら、もらい事故や居眠り運転などの可能性が、短い通勤時間に比べれば格段に上がるでしょう。
電車やバスなら事故による遅延に遭遇して仕事に影響がでてしまったり、満員電車の中による痴漢被害合ったり、痴漢冤罪などに問われてしまうことも考えられます。
もちろん通勤時間中でも注意深く過ごすことで大抵のことは回避できるのですが、そのために精神的な疲れが増えることは確実です。
少しでも通勤時間が短い方が、ストレスを感じる時間も少ないということです。
出勤時のハードルが上がる
仕事は大変なことや理不尽なことも多いですから、毎日仕事に行きたくて仕方がないという方はそう多くはないでしょう。
それでも重たい腰を上げて毎日出社するのがサラリーマンやOLというものです。
出勤時の「今日は仕事に行きたくないな。」というハードルは誰もが持っているものですが、通勤時間が長いことでそのハードルが上がることになります。
特に悪天候の日などは通勤そのものが大きなストレスになるため、会社に行きたくないのと通勤そのものをしたくないのとで二重のハードルになります。
終電を逃してコストがかかる
残業が多い会社でかつ通勤時間が長くかかる場合、終電を逃してタクシーを使うことがあります。
自宅までの距離が遠いためタクシー代が割高になり、その日の残業代の多くが消えてしまいます。
タクシー代を気前よく出してくれる企業はそう多くはありませんし、出してくれるとしても申請しづらいなどを理由に自腹を切ることもあるでしょう。
通勤時間が長いだけで出費のリスクが高まるということです。
応募先の通勤時間が長い場合に考えること
通勤時間が長いけれどどうしてもその企業に転職したいと思った場合、以下の点について考えておきましょう。
これらをクリアできるのであれば通勤時間が長いことによるリスクを軽減できます。
将来的には引っ越しも可能か
今の自宅からは遠い、自宅近くに駅やバス停がなく通勤に不便であるなどの場合でも、自宅を引っ越しすることで簡単に通勤時のリスクを軽減できます。
今は経済的にも時間的にも引っ越しする余裕がないという場合でも、将来的には引っ越しが可能でしょうか?
引っ越し資金を貯める、早く仕事に慣れて時間的な余裕を作ることを目標にすれば、転職直後の大変な時期も頑張れるというものです。
すでに持ち家があって引っ越しが難しい場合は、通勤時間の長さは慎重に考えておくべきです。
今はまだ若くて耐えられる通勤時間における体力的な負担も、40代、50代になってくると重くのしかかってくることがあります。
通勤時間を無駄にしないツールがあり実現できるか?
通勤時間が長くてもそれをメリットに変えて有意義に過ごすことはできます。
例えば読書や資格取得のための勉強、電子版の新聞を読むなど。
こういったツールがあれば通勤時間を無駄にしないことができます。
これらのツールは自分が実現できる人なのかが大事です。
普段から読書習慣があったり勉強熱心な人であれば、ツールを利用して通勤時間を無駄にしないでしょう。
ただし、そもそも早く出勤して座らなければできないこともありますから、早起きできる人かどうかもポイントです。
また、「通勤時間が長いなら本を読めばいいや。」と思っても、結局ぼーっと過ごしてしまうことが多いなど活字嫌いの人も意外といます。
このような人は次第に長い通勤時間にうんざりしていくことになるので、自分を見極めた上で「長い通勤時間でも有意義に過ごせるか。」を考えてみましょう。
最寄り駅から座ることができるか
自宅から最寄りの駅がどこなのかも大切なポイントです。
最寄り駅が始発駅などの場合は通勤ラッシュの時間帯でも座ることができ、前述したような好きなことをしたり、寝ながら過ごしたりすることもできます。
始発駅が1駅先にあるならそこまで行く手段があるのかなども一つの基準になります。
家族の状況はどうなのか
子供や親など家族が病気やケガなどのトラブルに見舞われた場合、すぐにでも駆けつけてあげたいと感じるものです。
子供の保育園や小学校の場所や親の家から離れていないかなど、家族の状況とも照らし合わせて考えておくことが大切です。
自分のことだけを考えて転職した結果、家族の不満が募って家庭内がうまくいかなくなったなんてことだけはないようにしましょう。
条件に合う企業は転職エージェントで探そう
通勤時間をはじめ、転職先を選ぶには様々な条件がでてきます。
より自分の条件に合った企業を探すには、やはり求人件数が多い媒体を利用するのが良いでしょう。
そもそも求人数が多くなければ条件に合う企業は見つかりにくく、応募先がないという状況になってしまうからです。
求人数の多さなら転職エージェントがおすすめです。
非公開求人を含む圧倒的な求人数を誇る大手転職エージェントであれば、自分の条件に適した企業が見つけやすいでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、転職を希望する企業への通勤時間が長い場合に考えておくべきことをご紹介しました。
もちろん通勤時間にこだわり過ぎると応募先の選択肢が狭まりますから、柔軟性を持つことは必要です。
ただ、通勤時間のストレスを甘くみるのは考えものです。
ぜひ一度、通勤時間についてもじっくり考えてみてください。