職場での人間関係やブラックな労働環境のせいで、もう限界がきて会社を辞める決心がついた方。

それはあなたがより良い仕事を見つけるための第一歩です。不安にばかり思うのではなく前向きな気持ちで進んで行きましょう。

ただ「今日で会社辞めます!」と言うのはちょっとだけ待ってください。

どうせ今まで大変な思いや辛い思いをしてきたのですから、利用できるものはとことん利用し、万全の準備をしてからてから辞める事をおすすめします。

辞表をたたきつける前に、これだけは絶対に利用しておきましょう。

会社を辞める前に利用しておくこと

有給休暇

日本人は有給取得率が先進国の中でもかなり低いと言われています。その理由として「休みづらい」「周りに遠慮してしまう」や「上司にだめだと言われる」などが挙げられます。

しかし、もう辞めると決めたのですから遠慮は無用です。あなたが遠慮したところでそれをずっと覚えている人はいないです。

もし上司が有給休暇の取得を拒んだときは「有給休暇は労働基準法で認められた権利」であることを主張しましょう。

会社側は「時季変更権」と言って「その人が有休を取ることで会社が回らなくてどうしようもないとき」にのみ別の日に取らせることはできますが、有給休暇の取得を拒むことはそもそもできないのです。

福利厚生などの会社独自のサービス

例えば健康診断を受けられる、映画チケットを安く購入できるなど、福利厚生は思う存分利用しつくしましょう。総務課の方が詳しいので聞いてみると良いと思います。

退職前にこれだけは準備しておきましょう

自分の業務整理をしておく

今の会社でどんな仕事をしているかをまとめておきましょう。

これは、引継ぎなどのスムーズに行うためにも必要なのですが、はっきり言って辞めた後のことはあなたに何の関係もありません。

それよりも、転職活動のときに転職先へのアピールをするために必要になってきます。

会社にいるうちの方が気づくことも多く、仕事中に行ったとしても業務の一環と言えますから是非書き出してまとめておくと良いです。

副業での収入を確保する

本当は転職先を決めてから退職するのが一番ですが、昼間に転職活動をする時間がないという場合は副業などでいくつか収入を得る方法を考えておきましょう。

失業手当をもらうまでの生活費の足しにしたいですね。

副業であれば仕事が終わってから夜に行うこともできますし、収入源は複数あることに損はありません。

クレジットカードは作っておく

光熱費の支払いや買い物時に便利なクレジットカードですが、一枚はないと困るというときもあります。

退職して無職になってしまった場合は審査に通らないケースが多いですから、ご自身のクレジットカードは退職前に作っておくことをおススメします。

引っ越しやアパート契約をしておく

転職と同時に心機一転、引っ越しも考えたいという場合は、退職前に契約を済ませておきましょう。

無職だと契約ができないケースも多いのですし、転職が決まっている場合でも転職先の収入見込みなどを求められることがあります。

転職したばかりで転職先に書類の作成を依頼するのは気が引けるという方もいるでしょうから、今の身分で契約してしまった方が良いと思います。

契約を済ませてしまってあれば、よっぽどのことがない限り無職や転職を理由に契約を破棄することはできないはずです。

準備ができたら退職希望を伝えましょう。

退職希望を伝えるときに気を付けたいこと

いよいよ退職希望を伝えます。

本来は口頭で構わないのですが、会社に口うるさく言われても面倒なので、念のため何の変哲もない退職届を作成しておけば良いと思います。

ただし、もしあなたがブラックな労働環境などを理由に辞める場合で、今後会社を裁判を視野に訴える心づもりがあるのであれば退職届は必要ありません。

退職届という証拠があることで「労働者が自由な意志で辞めた」とみなされてしまうこともあります。退職届は一般的には必要と言われますが、法律的には全く必要のないものですから、口頭でも構いません。

最終勤務日までに必ずやっておきたいこと

それは、「離職票の作成を依頼する」ことです。退職=離職票を勝手にもらえる と思っている方は多いのですが、そもそも離職票は労働者が「希望したら」もらえるものです。

会社の総務の方が勝手に作ってくれるのは単に親切なだけか、後で依頼されても面倒だからという理由です。

最終勤務日までには、離職票の作成を事務の方に依頼しておきましょう。そうすれば、退職日から2週間程度で通常ならば離職票が自宅に届くはずです。

これをやっておかないと、いくら待っても離職票が届かないことになります。失業手当の申請ができませんから早めに手に入れたいものです。

また、転職先が決まっている方も離職票は依頼しておいた方が良いです。なぜなら転職先が全く合わず退職することになった場合、前の職場の雇用期間と通算するため、前の職場の離職票が必要になるからです。

退職してしばらくしてから退職した会社に離職票を依頼するのは気が引けると思いますから、転職先が決まっている方でも離職票は手に入れておきましょう。

まとめ

もしあなたが心身ともにボロボロで今すぐにでも退職の意志を伝えないといけない危機的状況であるならば、何も考えずにすぐに退職の意志を伝えましょう。

しかし、多少なりとも準備する余裕が持てそうであれば最低限のことは準備をし、利用できるものはとことん利用して、未練なくすっきり退職したいですね。