現代人は給与の高さより、残業の少なさや休日の多さを重視する傾向が顕著になりつつあります。

人生の貴重な時間を仕事だけに費やすより、仕事はほどほど、プライベートを充実させたいという思いが強まっているのでしょう。

特に若い世代を中心として、休みがしっかり取れる仕事に人気が集まっています。

そこで今回は、休日が多い仕事の選び方を解説していきます。

ワークライフバランス主義が定着した

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが実施した「新入社員意識調査」によると、新入社員が会社に望むこととして、2017年度に初めて「残業がない・休日が増える」が「給与が増える」を上回りました。

近年は「ワークライフバランス」が働き方の一つのテーマとなっていますが、単なる話題性や願望ということではなく、もはや現実的な考え方として定着しつつある様子がうかがえます。

優秀な若手を育てるためには「最近の若者は…。」と昔と今を比べることは無意味で、現代人が求める働き方に合致した勤務スタイルを提供せざるを得ないと、企業側も気づきはじめています。

大手を中心に「週休三日制」を導入する企業も増えてきましたから、今後ますます「残業少なめ、休日多め」の企業に人気が集まることでしょう。

参照:三菱UFJリサーチ&コンサルティング
http://www.murc.jp/thinktank/economy/analysis/research/report_170509

圧倒的に休日が多いのは自動車関連

年間休日ベースで見ると、圧倒的に休みが多いのが自動車関連業界だと言われています。

自動車業界は徹底した無駄の排除が行われていることでも知られており、工場の稼働を一斉にストップさせる、自由な残業をさせないなどの方法で多額のコストを抑えています。

効率重視の経営手法は、企業側にとってのメリットだけでなく、現代人の働き方にも適しているため、転・就職者から今後も安定的な人気を誇るでしょう。

自動車業界に転職する場合は、メーカー勤務や、下請けでも規模が比較的大きい企業を選ぶなどし、自動車業界のメリットを享受できるかどうかを見極めましょう。

自動車関連でも中古車販売などを選ぶと、休日が少なめで激務になりやすい傾向にあります。

工場の軽作業は体力負担が少なく休日も取れる

現代人は体を動かす仕事を好まないと言われているため、工場勤務は敬遠されがちだと思われがちです。

しかし、工場の軽作業ができる正社員求人は実は比較的人気です。

黙々と作業ができて人とコミュニケーションを取る必要がなく、自動車業界に限らず稼働を一斉ストップさせることが多いため、休日もしっかりあります。

軽作業であれば体力的な負担も大きくないので、女性からも人気があるのです。

資格や学歴不問で働けることもあり、一定の需要がある職種と言えるでしょう。

上司や取引先に頭を下げる機会が多いホワイトカラーの仕事にうんざりした人が、工場の軽作業に流れてくるパターンもありますよ。

手に職をもつならサービスよりメーカー技術職

転職を有利にすすめるため、手に職をもちたいと考える人は多いでしょう。

ただし、女性に人気のエステシャンや美容師などの仕事は休日が少ないので、手に職をもつならメーカーでも働ける技術職を目指しましょう。

文系出身で技術職が難しいと感じるなら、IT系のスキルはもっておくのが一つです。

IT業界は激務であるという指摘が多くされますが、企業によって差が大きいもの。

しっかり選べば、休日が多く働きやすい会社もありますよ。

個人向けではなく法人向けサービスを提供する仕事を選ぶ

一般企業の多くが土日休みのため、法人向けサービスを提供する企業なら安定的な休みが見込めます。

個人相手にする仕事はどうしても土日勤務、勤務時間帯も不規則になりがち。

個人の要望に差が大きいため、対応が長引いて残業になるケースも多いでしょう。

例えば求人数が豊富な営業職でも、誰向けの商品サービスを提供する企業かによって働き方が大きく変わってきます。

法人営業なら土日休みでノルマもないという働き方も可能なので、同じ職種を選ぶにしても営業先で判断するのは一つでしょう。

年間休日だけでなく有休休暇の取りやすさにも注目

募集要項には週や月、年間における休日数が記載されていても、有給休暇の取得率まで示してあるケースはほとんどありません。

しかし、年間休日110日で有休がほとんど取れない企業と、年間休日は105日でも有休がとりやすい企業とでは、トータルでの休日は後者が上回ることがあるでしょう。

有休休暇の取りやすさを事前に判断するのは難しいですが、転職エージェントなどを利用して情報収集すればある程度わかります。

他には、シフト制や交代制の場合はまず取りにくいと思っておきましょう。

代替要員が必要な仕事は、自分が休むことで他の人を探す手間があるため、有休申請しても渋られる傾向にあります。

自分のペースで仕事ができて、誰かが有休を取得しても残りのメンバーで業務が回る仕事なら、有休が比較的取りやすいと言えるでしょう。

職種なら事務や営業、プロジェクトが落ち着いる時期ならば、クリエイターやエンジニアなどは、まとまった休みも受け入れられやすいです。

サービス業界は休日が少ないが今後の動きに注目

一昔前まではアルバイトやパートからも人気が高かったサービス業界ですが、近年は一気に不人気業界の筆頭になってしまった印象です。

正社員だけでなく、アルバイトやパートからも見放されている状態。

やはりネックになっているのは休日の少なさとサービス残業の多さでしょう。

ただ、業界内ではこの危機的状況を何とかしようという機運も高まっていて、休日が多く働きやすいサービス業もあります。

最近は飲食店などでも、週休三日を採用するケースもでてきています。

ばっさり切り捨てるのは選択肢の幅が狭まって勿体ないので、業界内の動きを冷静に見つめていきましょう。

聞きにくい休日や残業は転職エージェント経由で確認

休日や残業の有無は多くの人にとって気になるところ。

とはいえ面接で堂々と質問するのはなかなか難しいですよね。

その場合は、転職エージェントを利用した転職活動がおすすめです。

聞きにくい情報も上手に聞き出してくれますし、過去の転職成功者のデータや独自の情報網を駆使して、応募者が本当に知りたい情報を提供してくれます。