「先輩の仕事ぶりを見て、盗むことが新人の仕事」
などと言われた昔は、今のように教育制度という概念はありませんでした。
そんな時代もあったせいか、教育制度なんてなくても「やる気次第でいくらでも仕事を覚えることができる」という考え方の人は相変わらず多いです。
だからと言って「見て覚えろ」と、質問しづらい雰囲気を作るのは正しい人材育成の在り方なのでしょうか?
実は、単に面倒だったり、教えるスキルがないことが原因とも思えます。
そこで今回は、教育制度のない会社の特徴と、教育体制が整っていない会社を辞めた方がよい理由についてお話していきます。
目次
教育体制が整っていない会社に悩みを抱えていませんか?
新人はどんなときに「教育体制が整っていない」と感じるのでしょうか?具体的に見ていきます。
聞いても誰も教えてくれない
教育体制と言っても、わざわざ研修の時間を設けて、一からすべてを教えてくれることを言うわけではありません。
仕事をやりながら覚えていく、というのも教育の方針の一つです。
しかし、分からないことがあって質問をしているのに「自分は教育係じゃないから」「今忙しいから」など、教えてくれない先輩たちに悩みを抱えている人も多いです。
新人の教育は、社内全体で育てる意識がないと育つものも育ちません。
研修制度がないのなら、質問には丁寧に答える、時間がないなら後で時間を取ってあげるべきではないでしょうか?
そうすれば、新人も仕事にやる気を持って、頑張ろうという気になると思います。
社内全体で新人を育てる意識のない会社は、将来の投資に目を向けることができない会社です。
目の前の仕事や利益だけに固執し、新しいビジネスや柔軟な考えを採り入れることができない、古い体質の会社かもしれません。
聞きづらい雰囲気がある
常にピリピリと忙しいオーラを出して仕事をしている上司や先輩たちに、新人は質問するのに尻込みしてしまいます。
それでも、頑張って質問をするのが新人のやるべきことですが、あまりにひどい雰囲気だと、そのプレッシャーに押しつぶされ会社に来るのが嫌になってしまいます。
雰囲気が悪くて新人が辞めてしまったら、採用時にかけた時間も人件費もすべて無駄になってしまいます。
それを考えると、聞きづらい雰囲気を出すのは、コストの面でも無駄が多い行為ではないでしょうか。
しかし、職場の雰囲気というのは一人が努力したところで、なかなか変えることは難しいものです。
元々、雰囲気の良い職場に転職することで、自分のやる気や質問に答えてくれる先輩たちと巡り合えるかもしれません。
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説明をする先輩の知識やスキルが不足している
通常、新人の教育をすることで、先輩社員も力をつけていくものです。
しかし、先輩の知識や説明スキルが圧倒的に不足していたり、それを悟られるのが嫌だという理由でしっかり説明してくれないことがあります。
代々、教育をしっかり行ってこなかったツケが、今の新人にきてしまっているパターンです。
こういう会社は、教育制度そのものをしっかりと構築しようと上司や会社全体が動かない限り、働きづらい環境であることは変わりません。
これは非常に時間がかかることなので、早めに見切りをつけて教育体制が整った会社に転職する方が、今後の自分のために良いかもしれません。
とりあえずやってみろと言われたけれど
「とりあえずやってみろと」言われてやってみたけれど、「全然違う!」と怒鳴られるなんて職場もあります。
あまりに威圧感のある言い方では、新人は精神的にかなり負荷がかかってしまいます。
何クソと奮起するような、威圧的な教育方法がはまる人もいるかもしれませんが、中には追い詰められてうつ病などになってしまう人もいます。
そのような教育方法がまかり通っている会社は、パワハラが横行したりコンプライアンスがなっていない可能性が多いにあります。
もしかするとブラック企業かもしれません。そう感じたら早めに行動して転職の準備を進めておくことも必要です。
教育できない会社に将来性はない
どんな方法であっても、教育ときちんと向き合い、若い力を育てるという意識がなければ会社の将来は明るくありません。
仕事を回している人たちに何かあったとき、代わりにできる人材が育っていなければ、そこで会社は終わってしまうからです。
また、若い力を育てることで先輩社員たちも成長し、会社全体としてスキルアップし業績につながるということも十分あり得るのです。
このことを理解していない会社は将来性がありません。
長く働き続ける会社としては不適当です。早めに転職をして教育に力を入れている会社を見つけましょう。
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転職を決めたら転職エージェントを使おう
転職を決めたらまずは転職エージェントに登録しましょう。
転職エージェントには非公開求人も始めとする圧倒的な求人があり、求人を探すことそのものにも大きなメリットがあります。
また、担当のキャリアコンサルタントが職務経歴書の書き方や、面接での対応方法など具体的なアドバイスをしてくれますから、転職活動の大きな手助けになることでしょう。
なかなか転職活動がうまくいかないという相談にも親身になって乗ってくれます。
キャリアコンサルタントに聞いておきたいこと
キャリアコンサルタントは、企業の採用担当と密接に連絡を取り合ったり、企業の内情に詳しい場合が多いです。
教育体制の有無や、どんな雰囲気の職場なのか、事前に聞いておくことが必要です。
他にも面接で聞きづらいことなど、事前に確認しておきたいことがあれば、是非相談してみましょう。力になってくれるはずです。
教育体制のない会社から抜け出そう
今回は、教育体制が整っていない会社を辞めて、転職をすすめる理由についてお話してきました。
教育をしっかり行い人材を大切にする会社こそ、将来有望な良い会社と言えるのではないでしょうか?
未来のための転職にチャレンジしてみてください。