学生たちのために授業を行う塾講師たちの仕事は非常に過酷です。
体力的にも精神的にも負荷がかかる上に給料にも恵まれていません。将来のことを考えると早めに転職をすることをおすすめします。
そこで今回は、塾講師の仕事の大変さと将来性、早めに転職すべき理由についてご紹介していきます。
目次
塾講師は激務で心身ともに大変な仕事
塾講師の仕事は単に授業をするだけではなく、見えないところでの準備や保護者対応など様々な仕事があります。
非常に激務で離職率が高い職業であることでも知られています。
ここでは、塾講師の仕事の大変さについて見ていきます。
授業をするだけじゃないしサービス残業は当たり前
塾講師は時給換算で考えると非常に低くなると言われています。
授業を行う前の予習や準備も大変ですし、授業が終わったあとの事務作業などもあります。
サービス残業は当たり前で、残業手当という概念がないとう風潮の塾も多いです。
実労働時間は1日13時間以上に上るという人も多く、体力的に耐えられず辞めてしまう人も多いです。
また、塾は基本的には子供たちが学校を終えた夕方以降からの授業になりますから、夜勤が多くなり生活リズムを崩すことによって体調不良に陥る人も少なくないようです。
土日や連休がないからプライベートの充実が図れない
学生たちは土日や連休であっても塾に通って勉強を頑張っています。
そのため塾の講師としても土日や連休という概念がありません。
集中講座などが設けられていたり、普段以上に神経を使う大変な時期でもあります。
土日に休みが取れないと家族や恋人と時間が合わせにくかったり、連休を取得して旅行に行くことなども難しくなります。
家庭があったり恋人がいたりして、プライベートの充実を図りたいという想いがある人には辛いことです。
講師として優秀であっても年収にはそれほど反映されない
塾の講師であっても、生徒に人気が高く優秀な講師であれば年収アップも夢ではないのかもと思うかもしれませんが、実際には一般企業に勤めるサラリーマンと同様に、能力の差が直年収に反映されることは少ないようです。
フリーランスのカリスマ予備校講師などのように、授業のコマ数によって報酬が決まるという方式ではなく、基本的には塾が定めた内容の授業を淡々と行っていくことになります。
実力に応じて手当を付ける塾もあるようですが、ごく一部のようです。
また、近年は少子化の影響もあり塾の生徒数減少につながっていることから、昇給も少なく年収の上がり幅が鈍化している傾向にあります。
保護者からのプレッシャーが辛い
義務教育の学校と違い、塾の場合は月謝を払っているわけですから当然成果を出さなくてはいけません。
成績が伸びないなどの場合には、当然本人の努力不足もあるわけですが、塾の教え方が悪いのだとクレームをつけてくる親もいます。
どんなに生徒から好かれ、面白い授業を行う講師であっても、成績に結びつかないとすぐに叩かれるリスクのある職業なのです。
塾講師の将来性は低い?将来のことを考えると早めの転職が吉
塾講師の将来性はあるのでしょうか?
また、早めに転職をすべき理由としてはどんなことが考えられるのかについても見ていきます。
業界内での争いが激しい
塾業界全体で見ると、意外にも売り上げが堅調であるというデータもあります。
しかしこれはゆとり教育が見直されたなどの一時的な背景があり、少子化や学びの場の多様化などが進む現代で楽観視できる状況ではありません。
親が学校ではなく塾に勉強の成果を求めているのであれば、なおさら塾同士の争いは激化していくことが予想されます。
塾講師としての将来性としては厳しいと言わざるを得ないでしょう。
早めに転職しないと転職先が見つからないというリスクがある
塾講師になるには、大卒が応募基準になっていることも多く、ある程度の学力が求められます。
しかし塾講師の勉強内容は小中高生相手の受験対策用の勉強なので、転職をして活かすことができるスキルかというと残念ながらそうではありません。
転職市場でも、塾講師の経験があっても即戦力として働ける業界はそうはないようです。
しかし、まだ若いうちであれば未経験者であっても応募できる企業も多くあります。
それなりに学力がある人であれば、未経験の業界で工夫してその業界の勉強を続けていくことは十分可能でしょう。
年齢が上がってしまってからの転職は正直厳しいものがあります。塾講師から別の業界へ転職するには早いに越したことはないでしょう。
転職先で活躍するには柔軟に自分を変化させる姿勢を
全く別業界で働く、前職が塾講師であるという人の周囲からの評判を聞いてみると、多くの人が「プライドが高い」ということを口にします。
塾講師になるには一定の学力が必要ですし、子供たちから先生と呼ばれる仕事ですから、その世界にいたことによる弊害は、自分はすごいかもしれないというプライドかもしれません。
もちろんすべての人がそうというわけではありませんが、そのプライドを自覚し、柔軟に変えていく姿勢を持たなければ転職先で認められ活躍することは難しいかもしれません。
転職先では年齢に関係なく自分が一番新人であり、謙虚な姿勢が求められるということと、新たな業界で働くには自分で得た知識ではなく、業界のことを学び続ける向上心が必要だということを忘れてはいけません。
転職活動は転職エージェントを利用して
塾講師の仕事を辞めて転職を考えるのであれば、転職エージェントを利用した転職活動をおすすめします。
非公開求人を含む多数の求人がありますから、希望の条件に合った求人が見つけやすいというメリットがあります。
また、塾講師という特殊な職業から一般企業へ転職するのは難しい面も大きいですから、転職支援のプロから様々なアドバイスを受けることも大切です。
自分の考え方に固執せず、色々なアドバイスや意見を柔軟に受け入れていくことが、よりよい企業への転職を成功させる鍵となります。
転職エージェントの登録は無料なのでぜひ活用してみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は、塾講師の仕事の大変さと、転職すべき理由や転職先についてご紹介してきました。
塾講師として人気を誇り、独立開業でもしない限りは年収アップも見込めない仕事です。
また、激務であることからも長く働くことは難しいとも言えます。
自分自身の将来のことを長期的な視点から考えてみることも必要ではないでしょうか?