更年期障害と呼ばれるものには様々な症状があります。

頭痛やめまい、激しいだるさなどの他にも、汗やイライラなどすべての体調不良を集めたと言っても良いぐらい辛いことです。

これは社会として周囲の人間として協力していくことが必要なのですが、症状に悩む本人もその対策法は知っておくべきことです。

特に仕事に関しては、給料をもらっている以上対策を立てることも社会人としては必要不可欠なことでしょう。

そこで今回は、更年期障害で悩む人が知っておきたい仕事を続けるコツと転職についてご紹介していきます。

更年期障害で悩む人がまず努力したいこと

更年期障害になると、仕事でミスを連発したり些細なことでイライラして周囲に当たってしまったりと、仕事に大きな影響を与えてしまうことがあります。

自分自身も周囲の人にとっても辛いことですが、乗り越えるためには努力も必要になってきます。

では、更年期障害で悩む人はどんな努力を心がければ良いのでしょうか?

自分で更年期を認めること

更年期障害を認めるということは、自分の老化を認めるような気持ちになり、自分は更年期ではないと思おうとしてしまうことがあります。

もちろん、様々な症状が更年期ではなく別の病気が原因で起きている可能性もありますから、更年期に当てはまる症状があれば即更年期というわけではありません。

しかし、少なくとも自分の症状から目をそらさずにまずは病院などで検査を受けてみることが必要です。

自分だけはそんなはずはないと、周囲のすすめを無視して検査もせず、仕事ではミスを連発して他の人と同じ給料をもらっているというのは、厳しい言い方かもしれませんが、社会人としてはあるまじき行為です。

受診して症状の軽減に努めること

自分が更年期障害だと分かった場合には、継続して婦人科に受診するなどして症状の軽減に努めることが必要です。

もちろん薬が効く場合だけでなく、なかなか症状が改善されず苦しい想いをしている方は大勢います。

しかし、仕事を続けるのであれば体調回復のための努力は必要不可欠なことになります。

家族や周囲の協力を求めること

更年期障害は一生続くものではありませんが、5年や10年という非常に長い期間苦しむこともある辛い症状です。

この期間を乗り切るためには、家族や周囲の協力が非常に大切になってきます。

そのときも、「こんなに辛いのだから周りが助けてくれて当たり前」と思うのではなく、まずは自ら助けを求めるようにしましょう。

家族には家事の負担をなくして仕事に集中できるようにしてもらったり、職場の同僚や上司には症状を伝えておき、辛いときは相談するなどの心がけが必要です。

なぜそんなにイライラしているのか、ミスが多発するのか、理由が分からない人に分かってもらおうと思うのは横暴というものです。

助けを求めている人に対して手を差し伸べてくれる人はいますから、自らそのための努力をすることも大切なことです。

業務内容の軽減を申告してみることも手

今の業務内容の負担が大きいと、気持ちばかりが焦ってしまい余計にミスやイライラにつながってしまいます。

業務内容の軽減を上司に求めてみることも方法です。

また、ミスが起きることであっても、ダブルチェック体制をしっかり作ってもらうことで、大きなミスや対外的に影響がないようであれば問題なくいくこともたくさんあります。

ストレス発散するために楽しめることを見つけること

更年期の症状は特効薬があったり、何かをすれば急に良くなるというものではありません。

完全にその症状を治そうと思ってしまうと、治らないことへの焦りや失望がありますから、更年期の症状を感じながらも、気を紛らわせたりして上手に付き合っていく必要があります。

症状そのものに効くというわけではありませんが、悩みから一時的に開放されたりストレスを発散できるという意味でも趣味などの楽しみを見つけるということは有効です。

更年期の症状を改善しようと躍起になったり、周囲に当たってしまうことを深く悩んでしまうと、更年期どころか別の精神病に発展してしまうことがあります。

そうなってしまうと、それこそ永遠に出口のない悩みを抱えることになってしまいますから、予防するためにも自分が夢中になれることを見つけるようにしましょう。

好きなテレビドラマや散歩など小さなことでも構いません。自分の「好き」を大切にしていきましょう。

役職などがついているのであれば一旦降りることも

更年期の症状が出る年代の方であれば、役職についているということも十分に考えられます。

役職者は部下の仕事に責任を取ったり、指示をするという重要な役割があります。

一つのミスが会社の業績そのものに影響を与えてしまうような重大なことにつながってしまうこともあります。

仕事でミスが増えてきたり集中力が散漫になってきたと感じるようであれば、一旦その役職を降りることも必要ではないでしょうか?

役職がなくても、ベテランとしての経験を活かし、仕事に貢献することは十分に可能です。

また、自ら冷静な判断をしてくれる優秀な人であれば、症状が改善されてから再度役職に登用されるということも十分あり得ます。

役職を降りたからと言って、あなたがこれまでやってきたことがすべてリセットされるわけではありません。

また別の角度から仕事を見られる良い機会だと思うことも必要なことです。

更年期障害が辛いなら異動や転職で楽になることもある

職場の状況によっては、業務の軽減や周囲の協力が求められないということもあるでしょう。

その場合には、職場そのものを変えてみることで働きやすくなることは十分に考えられます。

まずは仕事の負担や責任が少ない職場への異動が可能かどうか考えてみましょう。

それが難しいようであれば、転職して負担の少ない仕事をしてみることも必要です。

負担の多い仕事がすごいわけでも、負担の大きい仕事をする人が偉いわけでもありません。

そのときにできることを真摯に受け止め、て心を込めて仕事をすることが大切なのではないでしょうか?

更年期がきっかけで転職した先で良い人間関係や仕事に巡り合えて、結果的に以前の職場がブラック企業だったと気づいた人もいます。

助けを求めたにもかかわらず助けが得られないというのは、企業の体質に問題がある可能性も考えらるからです。

転職が必ずしも悪いものであるということは決してないのです。

転職活動は転職エージェントを利用して

転職をするのであれば転職エージェントを利用することをおすすめします。

一人で転職活動をしてしまうと、応募書類を客観的に判断することができなかったり、不採用になったときにイライラが募ってどうしようもなくなったりしてしまいます。

転職活動は不安があることでもありますから、困ったときや悩みを相談できる相手は作っておくべきです。

その点、転職エージェントには、転職支援のプロであるキャリアコンサルタントがいますから、転職活動の具体的なアドバイスをしてもらうことができます。

転職エージェントの登録は無料なので、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、更年期障害で仕事に対して悩みを抱えている人が覚えておきたい仕事を続けるコツや転職についてご紹介しました。

更年期の症状は辛いことですが、努力する気持ちを忘れないことと、周囲に助けを求めることが大切です。

更年期を乗り越えて長く仕事を続けていくためにも、ぜひ参考にしてみてください。