妊娠を希望する女性であっても、長時間労働を強いられている人は多くいます。
しかし、長時間労働は妊娠に悪影響を与える可能性がありますから、できるだけ早くやめるべきです。
そこで今回は、長時間労働が妊娠に与える影響と、長時間労働から脱却する方法、転職をすすめる理由についてご紹介していきます。
目次
長時間労働が妊娠に与える影響とは?
長時間労働と妊娠には関係があると言われていますが、どのような影響が考えられるのでしょうか?
妊娠中には早産・流産のリスクが上がる
妊娠中に長時間労働を余儀なくされる場合には、早産・流産のリスクが上がると言われています。
妊娠中の1日の労働時間と早産・流産をした人のデータによると、労働時間が長い人ほど早産・流産をしたという結果もあります。
もちろん個人差がありますし、長時間労働=必ず早産・流産するということではありません。
しかし、そのリスクが上がるということについては受け止めておく必要があります。
将来的に妊娠を希望する場合に不妊の可能性が
長時間労働が不妊の原因になるというのは、少々行き過ぎた考えではないかと思うかもしれません。
しかし、決してあり得ない話ではないのです。
不妊の原因は様々ですが、多く指摘されるのはホルモンバランスの乱れです。
ホルモンバランスはストレスや疲れ、不規則な生活などによって乱れます。
それらは長時間労働を起因とすることも多くありますから、不妊を引き起こすというのは、人によっては十分に考えられる話なのです。
旦那さんとの時間が取れず妊娠が遠ざかる
長時間労働が妊娠に与える影響は、直接的な体への影響だけにとどまりません。
そもそも長時間労働が続き、家族と一緒の時間が少なくなるということは子づくりの機会が減るということでもあります。
有識者の中には、長時間労働が少子化に与える影響を指摘する声が多く聞かれます。
また、子づくりの機会が減るだけでなく、夫婦仲が悪化し、離婚などに至るケースもあります。
その場合には、妊娠できないだけでなく経済的な負担も増えることも考えられます。
妊娠したいから長時間労働をやめるにはどうしたら良い?
長時間労働が辛くて妊娠に不安があるという方は、長時間労働から脱却するための方法について考えてみましょう。
今の仕事の効率を考えてみる
まずは今の仕事の効率を考えてみましょう。
何も考えずにダラダラと仕事をこなしている状況はないでしょうか?
仕事を効率化し、労働時間を短縮させることは工夫次第で十分可能です。
それでも残業の減少に至らないという場合には別の方法が必要ですが、まずは自分自身でできる工夫がないかについては真剣に考えてみるべきです。
何が大事?人に気を遣って残業するのは絶対やめよう
日本人の残業が多い原因の一つに、周囲との協調性を大事にするという特性が挙げられることがあります。
つまり、「周りが帰っていないから帰れない」という理由で残業を続ける人が多いということです。
協調性は大切ですが、それは仕事を実際にやっていく中で大事にすれば良いのであって、自分の仕事が終わっているのに周りに合わせて居残る必要は全くありません。
自分にとって何が一番大事かをじっくり考えてみることが必要です。
もし一番大事なことが、家族より自分の健康より何よりも、「会社の人に合わせること」という結論なのであれば止めませんが、大抵の人はそうではないはずです。
一番大切なのは、自身の健康や家族の存在ではないでしょうか?
人に気を遣って残業をする習慣があるという人は、絶対にやめるべきです。
そうでなければ、一度きりの人生に後悔が残ることになります。
周囲に希望を伝えること
妊娠を希望するのであれば、その考えを周囲に伝えてみることも必要です。
女性の社会進出が進み、バリバリと活躍する女性を見ると周囲は「あの人は妊娠はまだ先だと考えている」と判断することがあります。
そうなると残業が当たり前であるかのように、悪気なく仕事を依頼してくるのです。
周囲に希望を伝えることに抵抗があるかもしれませんが、私の知り合いの女性たちは、多くが周囲に希望を伝えることで残業をしないで済むような協力を得られたり、体調に気を遣ってもらえたそうです。
近年はマタハラなどのハラスメントが社会問題になっていますし、企業としても妊娠を希望する女性への不利益な取り扱いには敏感になっています。
周囲に希望を伝える以上は、時間内の仕事に対しては責任を持って取り組む覚悟が必要ですが、そもそもそれは当たり前のことです。
「妊娠の希望を盾にやりたい放題」と思われないためには、日頃から周囲とコミュニケーションを取り、信頼を得ておくことが大切でしょう。
周囲に希望を伝えることで不利益な取り扱いを受けたのであれば、コンプライアンス部門や行政などに相談するなど手だてはいくらでもあります。
まずは信頼できる人に伝えてみてはいかがでしょうか?
妊娠を考えているのであれば早めに転職しよう。転職をすすめる理由とは
妊娠を希望する場合には早めに転職をすることをおすすめします。なぜなのでしょうか?
妊婦に長時間労働をさせる会社、出産後に働きやすいわけがないから
妊娠中に長時間労働を余儀なくされた場合には、無事に出産できたとしても復帰して働き続けることは難しいかもしれません。
なぜなら妊婦に長時間労働をさせるようなずさんな管理の企業は、育児などの制度や法知識について整っているとは到底考えられないからです。
妊娠は、当たり前ですが妊娠して終わりではなく、出産して子育てへとつながっていきます。
長い目で見て、出産後も働きやすい企業を選ぶということは必要不可欠なことと言えるでしょう。
不妊になると精神的にも肉体的にも金銭的にも辛いから
現代女性は不妊が多いと言われていますが、不妊になるとかなり辛いです。
私も何人も不妊で苦しむ女性たちを見てきました。
精神的に不安定になるだけでなく、治療は肉体的に負担がかかりますし、医療費がかかるため金銭的にも厳しくなります。
今は妊娠を考えていないという女性でも、将来的なことを考えて不妊にならないような体づくりは意識しておく必要があります。
それには、やはり長時間労働がない、働きやすい職場へ転職をはたしておくべきです。
仕事はいくらでもあるけれど家族は代わりがいないから
転職をすすめる理由として、仕事はいくらでもあるということが挙げられます。
しかし、家族は代わりがいません。
仕事に夢中になるあまり、大切な家族を失うことになるというのは絶対に避けるべきです。
今は、仕事も家族も両方大切にすることが達成可能な時代です。
縁あって一緒になった旦那さんとの関係をぜひ大切にしてください。
転職は転職エージェントを利用しよう
早めに働きやすい環境に身を置くため転職を考えるという場合には、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントを利用することで、女性が働きやすい職場や、出産・育児制度がしっかりと整っている企業を探すことができます。
これは、ハローワークや求人誌などと比べても圧倒的な求人数があるからこそできることです。
また、転職支援のプロに転職活動に役立つアドバイスや支援を受けることができます。
一人での転職活動に比べてもメリットが大きいですから、ぜひ活用してみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は、長時間労働が妊娠に与える影響や長時間労働を減らす方法、転職をすすめる理由についてご紹介してきました。
長時間労働から脱却するには早めに動き出すことが大切です。
ぜひ参考にしてみてください。