銀行員は就職倍率も高く、安定性もあり人からも羨ましいと思われる仕事です。誰にでもできる仕事ではありません。

しかし、銀行員はうつ病になる人が多いということをご存じですか?

うつ病はなってしまうと非常に辛く、キャリアが一旦途絶えてしまうことになります。できるだけ事前に回避したいものです。

銀行員の仕事が辛いと感じた今こそ、真剣に考えてみましょう。

今回は、銀行員がうつ病になりやすい理由と、転職で得られることについてご紹介していきます。

銀行員がうつ病になりやすい理由は?

銀行員は人気が高い仕事ですが、実は精神的な負担が大きい仕事でもあります。

私の知り合いの人も元銀行員ですが、うつ病になって長期間に渡る休職を余儀なくされました。

銀行員でうつ病になってしまったという話は、意外によく聞かれます。

でも一体なぜ、銀行員では一定数のうつ病者が出てしまうのでしょうか?

ノルマがきつくて上からの圧力も厳しい

銀行では様々な商品やサービスを扱うため、その契約を取るための厳しいノルマが課せられていることが多いです。

営業担当だけでなく、内勤の銀行員もノルマは多く、投資商品に融資、新規口座の設定や外貨預金など様々です。

ノルマが達成できなければ上司から厳しく言われることもあり、ひどい場合には人前で怒鳴られたり嫌がらせを受けることもあります。

また、自分の家族を使って契約をさせられることもあり、精神的にかなりきつい状況に追い込まれることが増えてきます。

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唯一ストレス発散できる休日が資格の勉強で潰される

仕事ではノルマがきつく厳しいことが多くても、普通は休日にストレス解消するなどしてリフレッシュできることで、次の週の仕事も頑張れるというものです。

しかし、銀行員の場合は半ば強制的に資格取得のための勉強をさせられたり、次から次へと出てくる投資商品などについて学ぶ必要もあります。

せっかくの休みも試験で丸1日潰れる、そうでなくても勉強が必要なため、休日にリフレッシュすることができません。

実はこれは精神的に良くないことで、常に休みなく仕事をしているのと同じ状況なのです。

「すごいね、銀行員」の言葉に誰にも相談できなくなる

銀行員と言うと、安定性が高く社会的な地位が高い職業と思われることがあります。

そのため、友人たちから羨ましがられたり、家族も誇らしく思ってくれることも多いでしょう。

そのこと自体は良いことなのですが、この周囲の反応が辞めたいと考えている自分を、どんどん追い詰めていくことになります。

自分は辞めたいけれど、周囲から反対されたり、もったいないと言われたりすることで、次第に誰にも悩みを相談できなくなっていきます。

自分一人で悩みを抱え込むことで、その悩みが根深く抜け出せないものに変わっていくのです。

真面目な人が多いから悩みが深刻化していく

元々銀行員を目指す人は、真面目でコツコツと仕事に取り組むタイプの人が多いです。そして、銀行員という仕事が向いていると思って仕事をしています。

確かに銀行員の資質としては正しいのですが、精神的な負担が大きくなったときにネックになることがあります。

真面目な人は、人に迷惑をかけないようにしようと思ったり、必要以上に頑張りすぎてしまう傾向にあります。

そのため、手を抜くこともできず、悩みを持ったまま休むこともしないので、ますます精神的に追い込まれてしまうのです。

結果として下記のような悪循環に陥ります。

  • ノルマとそのストレスを発散させにくい状況にある
  • 周囲からの期待で悩みを抱えこみやすい傾向にある
  • 真面目な性格がそれを加速させる

ノルマも休日返上もうんざり!と思ったらすぐ転職しよう

ノルマに追われ、先輩や上司から厳しい言葉、時にはパワハラとまで取れるような暴言を浴びせられる生活に嫌気が差したら、すぐに転職を考えましょう。

その段階であれば、正常な判断ができ、うつ病などになる前に適切な活動で転職を成功させることもできます。

このタイミングを逃し、我慢し続けることになると待っているのは、うつ病による休職や転職先が決まらないままの退職です。

そうなってしまうと休職から復帰することは容易ではなく、ブランクができることにより転職先の選択肢も徐々に狭まっていきます。

外の世界を知ることができる喜び

銀行員を辞めて転職をした場合に、良い転職先に恵まれると驚くことがたくさんあります。

それは厳しいノルマもなく、休日は思いっきりプライベートの時間を楽しむことができる、普通の生活です。

新卒で銀行員になった人は、銀行の世界が当たり前だと思っています。

そのため、銀行よりも精神的に楽で、同じぐらいの給料をもらえることができる仕事はないと思っている人もいます。

しかし世の中には色々な仕事や企業があり、しっかり定時までに集中して仕事をし、給料もボーナスももらえるということも珍しいことではないのです。

特に事務系であればノルマがない場合の方が多く、あれほど苦痛に感じていたノルマからのプレッシャーや、上司からの厳しい言葉がないのは天国のように感じる人もいます。

銀行の世界がすべてではないと知り、外の世界へ目を向けるようにしましょう。

しっかりと適切な場所への転職を果たせば、転職して良かったと思えるときがきっときます。

転職は転職エージェントを利用しよう

銀行員を辞めて転職を考える場合には、転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントにはハローワークや求人誌と比べても、圧倒的な数の求人数があります。

前述したような、ノルマもなく休日も満喫できる「普通の」仕事はたくさんありますが、その中でも特に条件の良い求人は、非公開求人の中に隠れていることが多いです。

また、転職エージェントは転職支援のプロです。

自身のスキルや希望を登録したりカウンセリングを通じて相談しておくことで、自分では思いもよらなかった良い求人を探しだしてくれます。

利用は無料なので、ぜひ活用してみてください。

銀行員が辛いなら転職するべき

今回は、銀行員がうつ病になりやすい理由と転職で得られるものについてご紹介しました。

銀行員の仕事が辛い、そう感じたらうつ病の予兆かもしれません。

事前に察知して、早めに動き出すことでうつ病を回避することができます。

待っているのはよりよい外の世界と、生き生きと働くことができる自分かもしれません。