近年注目が高まっている建築・土木業界の転職市場ですが、誰にでも合う業界ではなく向き不向きが激しい特徴があるとも言えます。
この業界への転職を考えているという人は、自分自身の特徴と照らし合わせた上で適性があるのかを判断する必要があります。
特に近年は業界で求められる人材にも変化が起きていますので、現在の業界の傾向や今の自分の分析をしっかりと行って応募に踏み切るようにしたいものです。
そこで今回は、建築・土木業界で求められる人材、どんな人が向いているのかについてご紹介していきます。
目次
体を動かすのが好きなら楽しい仕事
建築・土木業界では様々な職種がありますが、デスクワークよりは基本的には体を動かす作業が多くなります。
体力がなく重たいものも持てないという人には難しい仕事ですが、元々体を動かすことが好きとか、事務所内で黙々と作業をすることが苦手などという人にとっては向いている仕事です。
体を動かすということは大変ながらも精神面での健全さがあり、パソコンに向かって永遠と作業をしていることで気持ちが落ち込みがちになる人が多いことを考えると、ある意味健康的な仕事とも言えます。
屋外での作業も多くありますから、夏の厳しい暑さや真冬の極寒にも耐える必要がありきつい場面も多くあります。
ただ、春秋の晴天下で作業をする際に気持ちがいい、四季を感じられるのが嬉しいなど、屋外で働くことに魅力を感じている人は意外と多くいます。
3Kのイメージは徐々に払拭されつつある
建築・土木の仕事と言うと特に現場作業員などを中心に3K(きつい、きたない、きけん)と呼ばれることが多くあります。
しかし最近はその状況も改善されてきていて、安全面はもちろん、整理整頓がきちんとされて清潔感も感じられる現場作りに励んでいる企業も増えてきています。
こういう企業の方が利用者の評判も良く企業として発展していけますので、成長性が高い企業で働きたいのであれば、3Kではなく3Sを意識しておくと良いでしょう。
3Sとは整理・整頓・清掃のことで、近年工場などでもこの3S活動を徹底することで業績がアップし、倒産寸前から成長企業へと変化させた企業もかなりあります。
建築・土木業界でもこの流れをくんで、3Sを意識している経営者が増えてきていますから、求められる人材もこういった点を考えられる人であると言えます。
コミュニケーション能力の高い人に大きく稼ぐチャンスが
どの仕事でもコミュニケーションスキルは必要だと言われますが、建築・土木業界でも高いコミュニケーションスキルが求められます。
建築・土木現場では一人で何かを成し遂げるということはなく、チームで協力して作業を行っていきます。
作業状況の確認や安全面での声かけ等、命に関わってくるようなコミュニケーションも発生しますから絶対に必要なスキルと言えるでしょう。
さらに各現場などで一緒に作業する人が変わっていったりもしますから、その都度コミュニケーションを取って人脈を広げていけるような人というのも好ましいです。
顧客に対しても感じのいい対応ができたり、人脈を利用して仕事を増やしていくなどすれば、企業に大きく貢献できますし、評価されて大きな稼ぎにつなげることも可能です。
危険な仕事もあるから注意力がある人が求められる
高い場所で作業をする、重たい機材を運ぶ、大きな車両を運転するなど、建築・土木現場では作業に伴う危険がいたるところにあります。
ほんの一瞬の気の緩みが自分だけでなく誰かにけがを負わせてしまう、命を奪ってしまう可能性だってあるのです。
そのためこの業界で働くには注意力がない、集中してものごとに取り組めないという人は向いていません。
安全面で細心の注意を払えるという注意力の高い人が求めらえます。
応募書類や面接での対応でもこのあたりを見られています。
言動が落ち着かず質問に対しての答えが明確に返ってこないなどの人は「現場に出たときに果たして大丈夫だろうか?」と面接官に不安に思われてしまいます。
面接官の話をよく聞き、落ち着いた対応を心がけるようにしましょう。
資格が多数ある技術職だから向上心がある人が有利
建築・土木業界では職種ごとに多くの資格が設けられています。
机上の知識ばかりを問う資格と違って、仕事に直接役立つ資格や技術向上につながる資格が多数あります。
向上心の高い人であるほど資格取得に挑戦して仕事の幅を広げていくことが可能です。
中には資格取得のための費用を負担するなど、資格支援制度などを設けている企業もあります。
そういった企業に応募する際は「〇〇の資格を目指して勉強中です。」など意欲を示すことでやる気が評価されることがあります。
今持っている技術や知識に甘んじることなく、どんどん新しいものを取り入れていこうとする人がこの業界で長く活躍していけることでしょう。
現場は厳しい世界だから精神的にもタフな人が向いている
この業界の仕事は体力的なきつさだけでなく、精神的にも辛いと感じることが多くあります。
特に新人のうちは給与も安いですし、現場等で上司や先輩から怒鳴られるということもしばしばあります。
なぜなら前述したように危険が多い仕事でもありますし、作業には日程が決められていますから適切に作業を進めていかないとスケジュールに遅れが生じてしまい発注元や次の工程を担当する業者に迷惑をかけることもあるからです。
毎日毎日厳しい言葉を投げかけられるのは精神的にダメージがあるというもので、かなり落ち込んでしまうという人も少なくありません。
しかしこれは業務の性質上ある程度覚悟が必要なことですから、こういったことにも耐えられる精神的なタフさが必要になります。
未経験歓迎&需要が大きい分野だからチャンスは大きい
建築・土木業界の仕事は未経験歓迎としている企業が多くあります。
もちろん未経験であればいきなり一人で現場に立つことはできませんが、先輩達に一つ一つ仕事を教えてもらいながら技術を身につけていくことが可能な業界です。
とにかく毎日の経験が仕事に直結するという点では、仕事をしていきながら自身の成長を感じられるという魅力があります。
また、建築・土木業界は厳しいと言われながらも東京オリンピックや北陸新幹線開通など明るいニュースもあります。
さらに災害時の復興などに欠かすことができない仕事ですから需要は大きいと言えます。
体力的にもきつい仕事が多く人材不足が叫ばれていますから、転職先としては大きなチャンスがある業界になります。
豊富な求人数が魅力の転職エージェントで探してみると、かなり条件の良い建築・土木求人も見られます。
転職エージェントに登録すれば、非公開求人と呼ばれる一般に公開されていない優良求人にも出会えますので、上手に活用してください。
最後に
いかがでしたか?今回は、建築・土木業界で求められる人材、向いている人の特徴などをご紹介しました。
注目の建築・土木業界への転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください。