こんな悩みを抱えていませんか?

「いつか転職をと考えているのに、なかなか今の仕事が捨てられない。」

こういう悩みを持つ人は意外と多いのですが、そのまま悩み続けていても、今の仕事に集中できない、転職活動にも踏み切れないなどいいことはありません。

深い悩みにはまっているという人は一旦その悩みをシンプルに考えてみましょう。

今回は、転職か在籍かという悩みを解決するためのシンプルな方法をご紹介していきます。

転職か在籍かという悩みを形にしてみる

いずれは転職したいけど今の仕事も捨てられないという人は、その悩みが実はとてもシンプルなものであるということをまず認識してみましょう。

どうしようどうしようと漠然と思い悩むのではなく、悩みを解決するための具体的な方法を考えてみるのです。

とても簡単にこの悩みを解決するための方法とは、

  • 今の仕事を捨てられない理由
  • 転職したい理由

この2つを比べてみてどちらが自分にとって価値があるのかを考えていくということです。

天秤を思い浮かべてみてください。

それぞれに理由を置いてみてどちらに傾くのか、ただそれだけのことなのです。

そうは言ってもそれができないから悩んでいるという人は、下記のことを作業的にすすめていくようにしてみてください。

  • 今の仕事を捨てられない理由を書きだしてみる
  • 転職したい理由を書きだしてみる
  • それぞれの理由に点数をつけていく※自分にとって重みがあれば高い点数

この結果、点数が多い方を現時点で選択すべきだということです。

今の仕事を捨てられない理由とは?

では、今の仕事をなぜ捨てられないのかという理由について考えていきます。

今の仕事を捨てられない理由は人によって様々ですが、できるだけ細かく、自分がネックに感じていることをどんどん書き出していきます。

例えば以下のようなことが捨てられない理由になっているでしょうか?

  • 今の仕事にやりがいを感じているから
  • 自分がいないと他の社員に迷惑がかかるから
  • 転職したら生活が困るから
  • 妻が転職してほしくないと言っているから
  • 転職は世間体が悪いから

捨てられない理由は実は何もないと気付く人もいる

今の仕事を捨てられない理由を書きだしてみると、その時点で実は何も理由がないことに気付くという人もいます。

例えば上記の理由の中で言うと「転職したら生活が困る」は、生活できる給与をもらえる企業に転職すれば問題ないでしょう。

在籍しながら転職活動をし、ある程度の給与水準が維持できる企業を選ぶという王道の方法で解決できる問題です。

「転職は世間体が悪い」というのであれば、その世間は誰なのか具体的に考えてみると、単に終身雇用が当たり前だった時代に働いていた親がそう言っているだけだったりします。

もちろんこれらは価値観の問題なので、「転職する人は最低」と自分自身が思っている人であれば「転職は世間体が悪い」という考え方は絶対になります。

それが良い悪いではなく、自分の中の絶対的な価値観に気付くということに大きな意味があるのです。

転職したい理由とは?

続いて転職したい理由について考えていきます。

転職したい理由についても様々な意見があるでしょう。

例えば下記のようなことが考えられます。

前向きな理由、後ろ向きな理由も含めて書きだしていきましょう。

  • 自分の力を試したいから
  • 未経験職種にチャレンジしたいから
  • 有名企業で働きたいから
  • 収入をアップさせたいから
  • 人間関係があまりよくないから

その転職したい理由は自分の考えかを見極める

転職したい理由が明確にあれば良いのですが、漠然とこのままで良いのか不安だから転職したいという人もいます。

その漠然とした不安はどこから来ているのかというと、多くは外部からの情報を聞いて何となくまずいのではないかと思ってしまうというところがあります。

例えば世の中の風潮的に長時間労働が悪だと言われれば、「残業が多いこの会社にいても大丈夫だろうか?」「早めに転職を考えてみた方が良いのではないだろうか?」といった具合です。

自分ではそれまで残業をそこまで苦にしていなかったとしても、です。

同僚たちが「この仕事つまらない」と言えば、自分はそれなりに面白さを感じていたとしても「つまらない仕事なのかな」と思ってしまう流されやすい人も同じです。

先ほど挙げた転職したい理由は、メディアや先輩から聞いた他人の意見なのか、自分が本心から思った理由なのか考えてみてください。

他人に流されて転職活動を始めても、面接官の心にささる志望動機を伝えられません。

例え運よく内定をもらっても、転職先で「本当の辞めたい理由」にぶつかってしまうこともあります。

2択の場合は悩みの本質が見えてくる

今の仕事を捨てられない理由と転職したい理由を書きだしてみた結果、例えば今の仕事を捨てられない理由が「仕事に対してのやりがい」、転職したい理由が「収入をアップさせたい」だけだとしましょう。

この場合は単純に両者を比較して、自分にとって重要な方を選ぶということになります。

今の仕事か転職か?という漠然とした悩みではなく、本質的な問題そのものがクローズアップされる形になるので、悩みのループから抜け出しやすくなります。

この場合なら本当の悩みは収入面だということがわかるので、収入をアップさせる方法は他にないのか?を考えてみることで現職にとどまる方を選択するということもあるでしょう。

また、自分の仕事に対する価値観を考えてみることでどちらが重要なのか見えてきます。

合計得点として明確な判断基準を設定できる

シンプルに2択であればまだ良いのですが、大抵の場合は辞められない理由も転職したい理由も、細かく探っていくと複合的なものになります。

あれもこれもあるから問題が複雑に感じてしまい、深い悩みになっていきやすいのです。

ですから前述したような点数方式が有効で、それぞれの理由を合計得点として視覚化することで明確な判断基準にしようというわけです。

思い切って転職エージェントに登録してみるのも手

転職か在籍かと悩んでいるのであれば、転職エージェントに登録するなどして求人情報を色々見てみるというのも一つです。

どっちつかずで自分の中だけで考えているより「こんな企業もあるんだ。」「この仕事は面白そうだな。」といった発見があって転職を後押ししてくれる場合があります。

逆に求人情報を見ることで「やっぱり今の会社はいい職場なのかも。」と今の仕事への感謝の気持ちがでてくることもあります。

転職エージェントは、今すぐに転職したいわけではないという人でも登録できますし、思い切ってカウンセリングを受けてみると良いアドバイスがもらえることもあります。

登録もサービス利用も無料なのでメリットは大きいはずです。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職したいけど今の仕事も捨てられないという悩みを解決するシンプルな方法をご紹介しました。

ポイントは頭の中で悩み過ぎるのではなく、書きだす、点数化するなどして視覚的にわかりやすくしていくということです。

悩み過ぎて辛いという人には有効な方法なので、ぜひ試してみてください。