転職先の方向性を決めてから転職活動を行っていくことで、効率的かつスムーズに活動を進めていくことができます。
その中の一つとして応募する業界をどうするのかについての問題があります。
しかし、転職市場には様々な業界があるし、特に業界にこだわっていないという人もいるでしょう。
その場合には転職活動が不利になるのか、業界研究や業界志望動機はどのように伝えればいいのかなど、様々な疑問が沸いてきます。
そこで今回は、業界にこだわりがない人が転職活動をするにあたって、知っておきたいことをまとめてご紹介していきます。
目次
業界にこだわりがない人も多い
転職活動をする際には応募先の方向性を定めてから応募していく方がスムーズです。
やみくもに応募するよりも一貫性があって効率的だからです。
方向性を定める方法は色々ありますが、一つには業界を絞って応募していくということがあります。
業界を絞ればその中で企業を比較検討しやすいですし、「この業界で働きたい!」という明確な理由がある人は企業側にとっても魅力的です。
ただ、中には職種にはこだわりたいけど業界には特にこだわりがないという人もいるでしょう。
例えば経理や総務などバックオフィス系や営業職などはどの業界にもある職種ですから、看護師になる=医療業界に入る、といった職種と業界との連動制があるわけではありません。
このような場合は転職先の方向性を絞りにくくなるということがあります。
業界にこだわらないのは良いこともある
ただし、業界にこだわらないのが必ずしも悪いということではありません。
業界にはこだわらないことで視野を広く持つことができて成功するというパターンも多くあります。
業界にこだわらないといけないのかと悩んでいる人は、業界以外に軸となるものを見つけるというスタンスをとりましょう。
例えば前述したように職種にこだわりがあれば、どんな仕事をしたい人なのかが明確です。
業界や職種に限らず「成長性のあるベンチャー企業で働きたい」ということもあるでしょう。
また、業界にこだわりがあるからと言って必ず企業の心に刺さる志望動機を言えるとも限りません。
業界にこだわりが強い人は意外とそれが憧れだけであったり、その業界しか向いていないと思い込んでいたりして、特に明確な業界の志望動機がないことがあります。
必ずしも業界にこだわる=志望動機が伝わりやすい、ということでもないのです。
「なぜこの業界を選んだのですか?」という志望動機に対して
転職面接では志望動機は必ず聞かれる質問で、業界を選んだ理由についても聞かれる可能性があります。
業界にこだわりがない人の場合、業界の志望動機の答え方に困ることでしょうが、当然ながらこだわりがないということは言うことについては慎重になるべきです。
企業側としても応募者の意欲に疑問を感じることになるからです。
業界を一つに絞るなどのこだわりがなかったとしても、数ある業界の中で応募先の業界、そして企業を選んだ理由はあるはずです。
企業に応募するときは業界研究、企業研究を行ってから応募するのが基本ですから、研究結果からその業界が魅力的だと感じたことを志望動機として伝えるようにしましょう。
「業界にこだわりがないから聞かれても困る」と言う人は、応募前に業界研究を行っていないだけなのです。
業界はこだわらなくても良いが効率を考えると絞るべき
転職活動の中で業界研究や企業研究が必須であることを考えると、業界はある程度絞った方が効率よく転職活動を行えます。
例えば3社応募するときに業界が同じであれば1つの業界研究プラス3社の企業研究で済みますが、すべての業界がバラバラであれば3つの業界研究プラス3社の企業研究になってしまいますから非効率です。
短期間で転職を決めたいのであれば、業界はある程度絞った方が良いと言えます。
業界研究をしていて特に惹かれた業界を主に攻めていくなどしていくと、こだわりがなかった業界も段々絞れてきます。
業界研究の方法
業界にこだわりがない人の業界研究の方法としては、まずはどんな業界があるのかを知るところから始めます。
社会人経験の中である程度業界について知っているでしょうが、あまり思いつかないという場合は、出版物やインターネット等で調べることができます。
有名なところで言えば会社四季報の業界地図や、就職・転職サイト等を見ると各業界研究について詳細に説明してあります。
そういったものを利用して業界の大枠を知り、興味を持ったものについて深く見ていくという方法です。
こうしていくとある程度業界が絞れてきますから、業界にこだわりがないという人でも転職先の方向性が定めやすくなります。
他の応募業界がバラバラの場合はどうする?
転職面接では「他に応募している企業はありますか?」という質問を受けることがあります。
この質問には、応募者の自社への意欲を確かめる他に、応募業界に一貫性があるのかを確認する意図があります。
このときに応募している業界がバラバラの場合はどのように答えれば良いのでしょうか?
業界がバラバラであっても職種が一貫していたり、応募先に共通している点を明確に答えることができれば良いのです。
例えば接客の仕事をしたくて飲食業、ホテル業界、アパレルなど様々な業界に応募したい場合でも、人と接することが好き、ホスピタリティを提供する仕事がしたいなどやりたい仕事の方向性が明確であれば問題ないこともあります。
ただ明確に説明するのが難しいという場合は具体的な業界名は言う必要はありませんし、当然企業名も言わないのが基本です。
「他に事務職求人に数社応募しています。」「〇〇業界を中心に活動しています。」といった言い方で簡単に伝えれば良いでしょう。
業界にこだわりがなく転職の方向性に悩むなら
「業界にも職種にもこだわりがなく、転職活動の方向性をどう決めていけば良いのかわからない…。」そんな漠然とした悩みを抱えている場合は、なかなか転職活動が前に進みません。
この場合は転職支援のプロである転職エージェントを利用した転職活動を行いましょう。
転職エージェントは転職の方向性を定めるなど初期の段階で悩んでいる人に対しても、カウンセリングを通じてどのように考えていけば良いのかなど一緒に考えてくれます。
実際に決めていくのは自分ですが、プロのアドバイスをもらうことで方向性が見えてくるでしょう。
やみくもに転職活動を始める前に相談した方が、今後の転職活動がスムーズに進めていくことができます。
最後に
いかがでしたか?今回は、業界にこだわりがない人が転職活動をするにあたって知っておきたいことをご紹介しました。
業界にこだわりがないことで不安に感じることがある、という人はぜひ参考にしてみてください。