小学校で英語の授業が行われるようになり、将来的には英語が話せるというのは当たり前のことになるでしょう。
しかし、まだ現在の転職市場においては、英語が話せるというのは強みになりますから、その力は是非アピールしたいところです。
そこで今回は、英語が得意な人が英語を活かした仕事へ転職するために、どんな仕事があるのか、英語力の他にどんな能力が必要になるのかなどについてお話していきます。
目次
英語を活かした仕事ってどんなものがあるの?
英語を活かした仕事と言っても多数あります。一部をご紹介していきます。
空港のグランドスタッフ
空港で乗客のチケット発券などの搭乗手続き、総合案内などを行う仕事です。日本の空港であっても、乗客は外国人であることが多いので英語は必須です。
また、英語力だけでなく空港に関する様々な知識が必要ですし、多くの乗客を相手にする仕事ですから高いコミュニケーション能力も求められます。
航空会社への転職の他、関連会社や空港が募集をかけていることもあります。専門の派遣などもあります。最初は契約社員というところが多いようですが、そのまま正社員になる人もいます。
転職でグランドスタッフの採用を獲得するためには、資格は不要ですが、ホテルや飲食店などで培った高い接客力、英語だけでなく正しい日本語が使えるかどうかなどがあるとアピールポイントになるでしょう。
フライトアテンダント
女性であれば一度は憧れたという方も多いフライトアテンダント。
航空機内で乗客が快適に過ごすためのサービスを行ったり、事故などの場合に乗客を安全に誘導するのが仕事です。
英語力は当然のことながら、学歴や身体的条件などもあり転職にはかなりハードルの高い仕事であると言えます。
英語塾・英会話教室講師
大人だけでなく、小さな子供に英語を教える教室などで働くこともある英会話講師は、自分の英語力を人に教えることができる、まさに英語を活かせる仕事です。
英語力はもちろんですが、講師として高い人間性やコミュニケーション能力が求められます。
講師としてどのように教えたら生徒が楽しく学んでくれるかなど、授業内容そのものについて考えることも仕事ですから、英語だけでなくエンターテイナー的要素も併せ持つと人気講師になれることでしょう。
経験があれば転職に有利ですが、未経験でも高いコミュニケーション能力と人間性があれば採用されることも多いです。
人が好きな人にとっては楽しい仕事ですので未経験でもチャレンジされると良いでしょう。子供が好きな人は子供向けの英会話スクールなどに応募されるのも良いですね。
病院勤務
日本はフィリピンやインドネシアと経済連携協定に基づく看護師の受け入れを行っているため、総合病院などでは外国人看護師担当などを事務職に設けていることがあります。
外国人看護師の寮の世話や日本での生活指導など、日本での生活基盤そのもののサポートをします。また、外国人看護師が日本語を覚えるための授業を行うこともあり、英語以外にも講師的役割を果たすこともあります。
その他にも受付で外国人患者や家族の案内を行うときにも英語を活かすことができます。
意外に思うかもしれませんが、病院で働くにあたって英語力があるというのは活かせる場面が多くあります。看護師の婦長クラスなどには英語が話せる人も多いのですよ。
観光地での仕事
2020年の東京オリンピックや2027年のリニア中央新幹線開業に向けて、日本の観光業界はますます活発になっていくことが予想されます。
元々世界的に見ても魅力的な場所が多い日本ですから、外国人観光客の方も多く訪れることでしょう。
観光地での宿泊施設や飲食店、小売店などで今後積極採用が期待できますが、英語力があれば大きなアピールポイントになるはずです。
英語力を使って日本を世界にアピールできるやりがいのある仕事ですから、英語が得意で人が好きという方には向いているでしょう。
バイヤー
洋服や雑貨などのアパレル関係をを始めとするバイヤーは、センスや幅広い視野が必要な、憧れる人も多い仕事です。
海外へ買い付けなどをする機会も多くあり交渉事などに英語があるとかなり有利です。
いきなりバイヤーへの転職を果たすにはかなり実績が必要かもしれませんが、アパレル業界などでは店舗販売からセンスを認められてバイヤーへ転身するケースなどもあり、英語力がある人であればその可能性は高まります。
自分の身つけてきた商品が流行を生み出したり顧客の笑顔を作りだせるのは大きなやりがいになります。
総合商社など
最近では楽天が2012年から社内公用語を英語にするなど、総合商社などに勤務する場合に英語が必要であることが考えられます。
採用基準にTOEICなどの点数を設定している企業も多くみられ、もはや英語は強みというよりも合って当たり前レベルと捉えています。
当然ですが、総合商社に転職するには英語だけでなくその他の実績やキャリアがものを言います。
英語力をアピールするには
直接会って話をしたり普段の生活の様子を見せることができれば、英語力をアピールすることはできるかもしれませんが、それが日常会話レベルなのか、ビジネスの場でも使える英語力なのかはなかなか判断が難しいところです。
そこでその指標としてTOEICや英検などがあると分かりやすい判断基準になります。
何点以上あれば英語が得意と言えるのか、履歴書に書いアピールできるのかは、基準が企業によって異なるため一概には言えません。
ただし、一般的にはTOEIC800点以上が大体のラインのようです。
英検に関しては、最近は英語力を知る上ではTOEICなどが主流になっているためどこまでアピールポイントになるかは企業によりますが、一般的には2級以上であれば履歴書に書けるレベルといわれます。
ただし、2級ではビジネスとして英語が話せるとは判断されない可能性が高いので、アピールポイントとして使うなら1級があると良いでしょう。
英語力を活かせる仕事を探すには
英語力を活かせる仕事を探すなら、転職エージェントに登録されるのがお勧めです。
キャリアコンサルタントに英語力をアピールしておき、英語を活かせる仕事を探してもらうことができます。
また、転職エージェントは非公開求人を多く持つため、総合商社など大企業の求人や空港スタッフなどの人気の求人もあります。自分では思いつかなかったような英語を活かせる良い求人に出会えることもあります。
最後に:英語力を活かして生き生きと働こう
いかがでしたか?今回は、英語を活かした仕事にはどんなものがあるのかを中心にお伝えしてきました。
英語はまだまだ話せない人も多く、英語力があるというのは転職市場においてライバルたちに差をつける大きなアピールポイントになります。是非その英語力を活かしてより良い転職活動を行ってください。