[私の転職の体験談]
東京都 女性 45歳 転職回数3回
私は新卒からずっと金融業界で働いてきました。途中で会社は代わりましたが、一貫して同じ金融商品を扱う専門の部門にいました。
2回の転職を経た3社目には長く在籍しましたが、その間、結婚して子供に恵まれ、産休取得後復帰した時に、ワークライフバランスに限界を感じました。
そしてその会社を辞めて転職しようと思うようになりました。
私が会社を辞めようと思った理由
産休の職場復帰後に、私の部門で有能な社員が数名退職したこともあり、予想していなかった中間管理職に昇進したことが原因です。
子供を持ちながら働く状況なので、家庭と仕事の両立していけるよう試行錯誤していましたが、中々上手くいっていませんでした。
そんな中での予想外の昇進によって急に仕事量が増えました。同時に組織替えがあり、上司や部下が変わって仕事のスタイルがうまくつかめなく、自分への負担が大きいと感じ始めました。
私が行った解決方法
自分の行動時間を把握する
まずは、ビジネス本等を参考にしながら、一日の行動記録のログをとりました。その理由は自分でどの程度の仕事量、時間ができるのかを把握したかったからです。
中間管理職にはなったものの、プレイングマネージャーでしたので、チームを指揮したりコーディネートするだけではなく自分で作業する時間も必要でした。
一日の行動記録を分析した結果、圧倒的に自分の時間が足りないのが分かりました。ほとんどの時間を業務時間の大半を上司やスタッフとの打ち合わせや報告、ミーティング等に費やしていました。
これでは自分の作業の時間が足りないこと、加えてこれらは自分がやりたい業務でもない、ということに気づきました。
同業の友人に相談
かつての同僚で、転職して同業他社に勤務する友人に会って相談しました。
社内にもそれなりに親しい人間関係はありましたが、組織替えをして間もない時期に不満を持っていることが漏れるのは得策ではないと考えました。
転職するのであれば同業と考えていましたので、同じような仕事をしている友人数名が、どのように仕事をすすめているのかを教えてもらいました。
働いている時間や内容などを聞き、同業で自分が希望するスタイルというのが存在するのかを検討しました。
友人に聞いてみた結果、自分の希望するスタイルの会社は何社かはありそうでした。転職を経験している友人が実際に利用したという、信頼できる転職エージェントを数社紹介してもらいました。
転職活動の開始
私はその転職エージェントにコンタクトを取り、具体的に転職の相談を始めました。
「まずは会ってお話ししましょう」ということになるのです、私はその面談から転職のスイッチを入れて「これは転職先の面接だ、これから転職活動をするんだ」くらいの気合を入れて、面談にのぞみました。
自分のキャリアの説明や得意分野、ワークライフバランスを取りたいと考えている話、決して悪口にはならないように、現状の問題点等、準備をして説明しました。
面談の際の身なりにも気を使い、転職エージェントに自分が魅力的な人材と思ってくれるよう売り込みました。
転職エージェントに会ってみて
転職エージェントの担当者の方は、気合いの入りまくった私に最初は驚いていましたが、しっかりと私の希望や悩みの話を聞いてくれました。
友人に聞いた具体的な社名もいくつかあげて、理想的な働き方ができそうか、エージェント側からも意見を聞きました。
結果、数社を紹介してもらうことになり、すぐに面接に進みました。同じ業界ということもあり比較的トントン拍子に進み、そのうちの一社に短期間で転職することができました。
転職してみて思ったこと
現状の職場で満足ができず転職を考える場合は、ただ漠然と嫌だ、つらい、無理だと思っていても何もなりません。
何が問題で、どうしたいのか、というのを分析した方が良いと思います。それから、転職したい分野をある程度特定し、できる限りその業界に近い人に話を聞くことはとても参考になります。
転職活動をする上で、転職エージェントは大きな力になりますが、彼らも仕事なので、決してカウンセラーとかアドバイザーのように考えない方が良いと私は思っています。
転職エージェントの担当者にも、自分の能力を認めてもらい人間的にも魅力的な人材だと判断された方が、自分の転職活動に有益だと思います。