葬儀屋で働くのが辛くなっていませんか?
かつて葬儀屋は3K(きつい・きたない・きけん)と呼ばれる仕事の一つと言われることもありましたが、高齢化社会で需要が高まることもあり、一つのビジネスとして興味を持たれることも多くなりました。
ただし、仕事の大変さはやはり大きく葬儀屋で働く方の中には辛くて辞めたいと感じる人も多いです。
そこで今回は、葬儀関係で働くデメリットと転職の方向性、転職時のアピールポイントなどについてお話していきます。
目次
葬儀関係の仕事の大変さとは?
葬儀関係の仕事にはどんな大変さやデメリットがあるのでしょうか。
力仕事がある
葬儀関係と言うと、精神的な負担はありそうですが一見力仕事とは無縁のようにも思えます。
しかし男性の場合には葬式場まわりの設営作業や撤収作業など、大きな機材を運んだり組み立てる力仕事を担当することが多いです。
中には相当重量があるものもあるので、葬式が続いたりすると腰を痛めたり体に負担がかかることにもなるでしょう。
また、棺を運ぶなど神経を使う運搬作業もありますので、ただ力があれば良いというわけでもありません。
葬儀関係の将来性や接客スキルなどを生かそうと就職したけれど、思いのほか体を使う仕事があって、大変に感じるという方もいます。
感情を抜きにしてやらなければいけないことがある
家族の突然の死に途方に暮れたり、悲しみにふける遺族を見て、職員自身も感情が高まり悲しみを感じることもあるでしょう。人間ですから当然の感情です。
しかし、葬儀屋の仕事は故人の旅立ちを見送る遺族のために円滑に式を執り行ったり様々なお手伝いをすることです。
そこには当然費用も発生している仕事ですから、感情を押し殺して淡々と業務を行う必要があります。
わかってはいるけれど割り切りがなかなかできないという場合に、葬儀屋の仕事を続けることに限界を感じる人もいます。
休みが取りにくく肉体的にハード
人の死は突然訪れます。葬儀が急に入ることもあり葬儀関係で働く人は休みはなかなか取れないと言います。
同じ理由で予定を立てることも難しいので仕事とプライベートの両立が大変な仕事でもあります。
土日休みが取れないことなど当たり前ですし、通夜と葬儀が立て続くと数日間は寝るまも惜しんで働くという状況もあります。
このように休みが取りにくくかなりハードな仕事であることはデメリットと言えます。自分で辛いと思う場合も、家族からの要望で辞めたいと申し出る人もいます。
サービス残業が多い
スムーズに式が終わることばかりでもありませんし、会場の規模や人数、機材などの状況によっては式後の片づけや撤去作業に時間がかかることもあります。
葬儀関係で働く人から話を聞くと、残業も多く、サービス残業が当たり前になっている状況があるそうです。葬儀関係の会社にブラック企業が多いと言われる所以はこのあたりにもあります。
女性であっても夜に働くこともある
新しい葬儀場が続々と増え、葬儀関係の仕事の需要は高まる一方で、その仕事の大変さから人員不足も問題となっています。
そのため、男女問わず夜に働くシフトに入ることもあります。家事や育児をしている女性にとっては働きづらいと言えるかもしれません。
仕事が辛いなら転職しよう
前述ように、葬儀関係の仕事には大変な面も多く、やる気ややりがいを感じていたけれど、どうしても仕事が辛いと思う人も多いです。
確かに社会貢献性の高い立派な仕事ですが、働く本人への負担が大きいようであれば長く続けることは難しいかもしれません。働きやすいと感じる職場への転職を考えてみることも必要です。
葬儀関係の仕事からの転職にはどんな方向性があるのか
葬儀関係の仕事には2つの方向性が考えられます。
同じ葬儀関係の仕事に転職する
葬儀会社を変えることで待遇や職場の人間関係を変えることができますので、転職したい理由によっては有効です。
仕事自体は続けたいけれど特定の人との人間関係に悩んでいたり、上司がパワハラで耐えられないなどといった場合には、同じ業界内で転職することをお勧めします。
これまで学んだ知識や接客スキルなどが活かせますし、即戦力として採用される可能性も高いでしょう。
全くの違う業界で働く
仕事内容が辛かったり、業界自体の展望に希望が見出せなかったりする場合は、葬儀関係の仕事とは全く関係のない職場への転職を考えることも手です。
葬儀関係の知識を直接活かすことはできませんが、これまで得た社会人としての常識や立ち振る舞い方などは自信を持って良いでしょう。
葬儀は人が一番マナーなどを気にする場所でもありますから、大抵どこへ行っても社会人としての常識ある行動ができるはずです。
一から新しい仕事を覚える必要はありますが、やる気と人当たりの良さを求めている会社も多いですから是非チャレンジしてみてください。
転職するにあたってアピールすべきポイントとは
葬儀関係の仕事で培った対人スキルや、幅広い年代の方へ対応できる接遇マナーなどは社会人としての基礎となるものです。どんな仕事をするにしても役に立てることができるでしょう。
また、ビジネスの場においては、感情を抑えて仕事をする必要が多くあり、葬儀関係の仕事で鍛えられた感情のコントロール力や落ち着いた物腰は評価の対象にも、転職先の企業の安心材料にもなります。
これらは大きなアピールポイントになりますから面接でも積極的にアピールしたいですね。
ただ、別の業界の接客業へ転職する場合は、落ち着いた物腰が「元気がない」と判断されることもあります。
何の業界かにもよりますが、落ち着いた中にもはつらつとした健康的な明るさを出せるように面接の際には意識すると良いでしょう。
ちょっとしたことですが、笑顔や姿勢の良さに気をつけるだけでも印象が違ってきます。
転職するなら転職エージェント
転職を考えるなら転職エージェントに登録することをお勧めします。非公開求人を含む圧倒的な数の求人がありますから希望に合った求人を見つけることができるでしょう。
担当のキャリアコンサルタントから応募書類の添削や面接時のアドバイスなども受けることができます。登録は無料ですから活用されると良いでしょう。
最後に
いかがでしたか?
今回は、葬儀関係の仕事の大変さと転職の方向性、アピールポイントなどについてお話してきました。
葬儀関係の仕事は社会貢献性の高い素晴らしい仕事です。しかし、働く自分自身が納得でき生き生きと働くことも大切なことです。
転職することは決して悪いことではありませんから、一度ご自身の考えを整理されてみてはいかがでしょうか。