劣等感を持っていないという人は少ないかもしれません。
特に職場で感じる劣等感は、仕事へのやる気やモチベーションに悪い影響を与えてしまうことがあります。
劣等感は自分では気づきにくいため知らず知らずのうちに、大きくなっていきます。
そうなる前に、自分の言動を振り返り、劣等感と向き合うことが大切です。
今回は、職場で劣等感を持つ人がやりがちな言動と、払拭する方法についてご紹介していきます。
劣等感を克服することで、更に自分を高めていきましょう!
目次
こんな言動はないですか?職場で劣等感が表れているかも
劣等感は、自分では気づかないうちに膨らんでいることがあります。
その劣等感に気づかないと、なぜか分からないけれどイライラしたり、落ち込みがちになってしまったりと精神的に不安定になってしまう可能性があります。
普段職場で、こんな言動をしていないか、自分自身を振り返ってみましょう。
「わたしなんて」と自分を蔑むことが多い
自虐ネタは人を傷つけないですし、その場を朗らかにする効果もあるので、人とのコミュニケーションの際に利用するという人も多いでしょう。
しかし、やりすぎた自虐は周りの人を不快にさせている、ということに気づかなければなりません。
劣等感が強い人は、人に褒められても強く否定したり、「どうせわたしなんて」発言が多くなりがちです。
自分を蔑む言動は、周囲の人の感情もネガティブにしてしまうことがあります。
せっかく相手を褒めても、お礼を言われるどころか否定されてしまっては、勇気を出して伝えた褒める気持ちが傷ついてしまいます。
その結果、自然とあなたを褒めることをしなくなったり、評価をしなくなっていくのです。
本当は自分が引き起こしたその評価を、「ほらね、やっぱりわたしなんて」と、さらに劣等感を強めていくのです。
ついつい自慢話が多くなってしまう
人に自慢する話が多くなってしまうという人も、実は劣等感を持っていると言えます。
テレビなどで有名芸能人の二世がお金持ち自慢をしていることがあると思いますが、あの人たちは
「親がいないと何にもできない」「親が金持ちなだけ」
という周囲からの目を気にして劣等感を持っているのだそうです。
会社でも、自分の過去の功績や車や持ち物の話などを自慢げに語っている人が大抵いるものです。
その人たちは実は見た目や仕事の能力に対して劣等感を抱いていて、それを隠すために他のことに対する自慢話が多くなっていることが考えられます。
自慢話が多くなってしまうのは、それによって隠したい何かがあるのかもしれません。
仕事ができる人や周囲からの評判が高い人に対して冷たく当たってしまう
劣等感を持つことで、人への攻撃性を強めることがあります。
例えば、営業成績が良い人の悪口をつい言ってしまったり、若くて綺麗な後輩の女性に冷たく当たってしまうということはないでしょうか?
これらは、その人たちの優れた部分に対して劣等感を感じ、それが恨みや妬みとなって攻撃することで、自分を保っているのだと考えられます。
イライラする相手がいつも同じだという人は、その人の優れた部分が自分にはないところだと思っているのかもしれません。
職場で感じる劣等感を払拭する方法
では、職場で感じてしまう劣等感を払拭するにはどのようにしたら良いのでしょうか?
その方法や考え方についてお話していきます。
まずは素直になってみる
劣等感が強い人は卑屈になりがちなのですが、どんな人にでも良いところはあります。
それに対して褒めてくれる人がいたのであれば、素直に受け取り感謝する気持ちを持ちましょう。
劣等感をなくすということは無理でも、与えられたものに感謝して、受け取ることはできるのではないでしょうか?
小さな子供でも、親たちからまず教えられるのは、「ありがとう」です。
素直になって受け取っていくうちに、今まで感じていた劣等感が気にならなくなり、自分の魅力に気づいていけることでしょう。
劣等感を持つことは悪いことではないと認識する
劣等感を払拭する方法をお伝えするのに矛盾しているかもしれませんが、劣等感は実は本来は持っていても良いものです。
劣等感があるからこそ現状に満足せず、努力したり改善を試みることで成長ができていくものだからです。
ただし、強すぎる劣等感は逆にその成長を妨げてしまうことになります。
あっても良いものだと認識することで、劣等感に対する強すぎる想いが逆に減っていくのではないでしょうか?
人より劣っていることに目を向けるのではなく自分の得意なことを伸ばす
どんなことでも人より優れているという人は世の中にいません。
人には人の好きなことや、得意な分野があるのです。
人と比べて劣っていることに着目するのではなく、自分が好きなこと、得意なことを伸ばすことに力を注ぐように意識しましょう。
自分にはこれがある!と思えるような強みを持つことができ、自分に武器があるということは自信にもつながります。
好きなことや得意なことに夢中になることで、劣等感を持っている暇がなくなるかもしれません。
仕事に集中し、今ある能力を最大限に出すことを
火事場の馬鹿力や窮鼠猫を噛むという言葉にもあるように、人間は普段その本来持つ能力を最大限に発揮することはできないと言われています。
脳がその機能を抑えているのだとか、様々な説があってそれについては明確に分かりませんが、一つ言えることがあります。
それは、自分には能力がないと思っていたとしても、今ある能力を最大限に出すことで、優れた結果を出すことは十分に可能であるということです。
100ある能力を10しか出せない人よりも、20しかない能力を20出せる人の方が結果として倍も差をつけることができるということです。
人の能力を羨んで劣等感を抱くよりも、手持ちの能力を最大限に出すことに注力した方が早いのではないでしょうか?
職場で劣等感を抱いてしまって辛い思いをしているという人は、今目の前にある仕事に全力で取り組む、これが良い結果につながり劣等感を払拭できることになります。
仕事が合っていない場合もある
仕事のノルマがきつすぎて自分だけが達成できない、どうして自分だけと劣等感の塊のようになってしまっている人もいるでしょう。
それは、あなたに仕事の能力がないのではなく、ノルマを設定する仕事のやり方や、仕事自体が合っていないだけなのかもしれません。
どんな人でも仕事に向き不向きがありますし、それは能力の問題ではありません。
別の仕事をやってみたら誰よりもできるということも大いに考えられることなのです。
もし、頑張っても成果がでず、毎日仕事が辛いと感じているのであれば転職を考えてみてはいかがでしょうか?
劣等感を感じる暇もないぐらい楽しいと思える、やりがいを感じられるという、あなたの適正に合った仕事がきっとあるはずです。
転職をするなら転職エージェントを活用しよう
仕事が合わないと感じて転職をするなら、転職エージェントを利用することをおすすめします。
正直自分にはどんな仕事が向いているのか分からないという場合でも、転職支援のプロに相談することができますし、転職活動にあたっての様々なサービスを受けることができます。
自分では思いもよらなかったような良い仕事を紹介してくれることもありますから、ぜひ活用してみてください。
転職で環境を変えるのも一つの方法
今回は、職場で劣等感を感じる人の言動と、職場での劣等感を払拭するための方法についてご紹介してきました。
劣等感と冷静に向き合い対処していくことで、本来持つ力が十分に発揮されるようになります。ぜひ参考にしてみてください。