スポーツジムのインストラクターは健康的な体を保ち、明るく好印象の人が多い職業です。
運動が好きで、仕事でも体を動かしたいと思っている人は、スポーツジムのインストラクターに就職したいと考えるでしょう。
しかし、インストラクターの仕事は想像以上に大変ですし、その仕事の将来性という点を考えると長くは続けられない仕事でもあります。
そこで今回は、スポーツジムのインストラクターの仕事のデメリットと、転職先として考えられる場所についてご紹介していきます。
目次
スポーツジムのインストラクターの仕事のデメリットとは?
スポーツジムのインストラクターは、いつも笑顔で元気よく、楽しそうに働いているというイメージがあります。
しかし、その仕事はハードでデメリットも多い仕事です。
どんなところが大変なのかについて見ていきましょう。
インストラクターに自由な休みはない
基本的にシフト制である場合が多いのですが、誰かが休むとその穴を埋めなければならないことがよくあります。
例えば風邪やインフルエンザなどの流行シーズンには人手が足りなくなり、休みがほとんど取れなくなってしまうこともあります。
また、アルバイトなどが急に休んだときに、正社員のインストラクターが急遽出勤することもあり、予定が立てにくいというデメリットがあります。
体調管理が大変な仕事
スポーツジムのインストラクターは、いつも元気いっぱいで生き生きと働いているように見えます。
しかし、インストラクターであっても同じ人間ですから、体調の悪い日もあれば、嫌なことがあって気分の乗らない日もあります。
それでも会員の前では、常に元気よく明るく振舞う必要があるのので、大変という人は多くいます。
また、体調が優れないと指導そのものに影響がでてしまう可能性があります。
常に自分の体調管理はしっかりしておかなくてはなりません。
社会人であれば当然ですが、ジムという狭い空間の中での体調管理はなかなか大変なことです。
ジム内でマスクをつけるなど予防も難しく、会員から風邪の菌などを移される危険性も常にあります。
給料が相対的に低い
ジムのインストラクターはその給料は決して恵まれているとは言えません。
一人暮らしをするにはやっとという人も多く、インストラクターの仕事の他にアルバイトをしているという人も中にはいます。
この仕事を一生やっていくというよりは、自分の体の維持に努めたり、ダンサーになるなどの夢のために、一時的にインストラクターをしているという人も多いです。
会員に好意を抱かれてしまうことがある
ジムのインストラクターは男性も女性も健康で美しい肉体美を誇る人が多く、それは会員にとって憧れの的になることもあります。
会員に好意を抱かれたことがきっかけで付き合いに発展することもあるかもしれませんが、迷惑に感じるというケースも多いです。
特に自分にすでに家庭があったり恋人がいる場合や、全く自分の好みではないタイプや年齢の人にしつこく言い寄られるなどして、困ったという経験をしている人は少なくありません。
中にはストーカー被害に合ってしまったというケースもあります。
スポーツジムのインストラクターは若くないと難しい仕事。早めに転職準備をしておこう
スポーツジムのインストラクターは素敵な仕事ですが、体力的にも肉体的にも、年齢が上がってくるとさらに大変になる仕事です。
ジムの経営などに関わることができれば良いですが、それもなかなか簡単なことではありません。
サラリーマンとして今後も働いていくのでれば、早めに転職を考えておく必要があります。
ここでは、スポーツジムのインストラクターの転職先についてお話していきます。
医療系の資格を取得しておいてサポーター側にまわるのも手
インストラクターの転職先としては、病院や接骨院などで人の体のメンテナンスに関わる仕事への転身は有効です。
これまでの経験や知識を活かすことができますし、関わり方が変わるだけであって、人の健康や美容に向かうという目的が同じなので、転職理由としても応募先に伝わりやすいです。
ただ、人の体を直接メンテナンスするにはそれなりに資格が必要です。
スポーツジムで働きながら、将来に向けて需要が大きい国家資格などにチャレンジしてみる必要もあるのではないでしょうか?
全く異業種に挑戦するなら営業がおすすめ
スポーツジムのインストラクターは人前でも元気に明るく、好印象な人が多いです。
そのため、人と接する仕事がやはり転職先としては向いています。
落ち着いた雰囲気のお店での接客業よりも、フットワークの軽さが求められる営業職などが特におすすめです。
男性はスポーツが好きな方が多いですから、営業先でスポーツの話で盛り上がり、好印象を与えることも十分可能です。
元スポーツ選手などでも、明るく礼儀正しい魅力を活かし営業職へ転身して成功を収めた人も多くいますから、同じ意味でインストラクターも営業職には向いているのではないでしょうか?
一般企業なら健康・美容関連会社やスポーツ関連
業界としての転職先として考えるのであれば、やはり健康や美容、スポーツなどに関わる商品やサービスを提供している企業への転職が良いでしょう。
その場合でも、なぜインストラクターを辞めて一般企業への転職を目指しているのか、なぜその会社への転職を希望するのか、必ず聞かれる理由に関して、しっかりと用意しておく必要があります。
単に健康や美容に関わる仕事だから、という曖昧な理由では一般企業への転職はなかなか難しいものがあるでしょう。
その会社で成し遂げないことは何なのかを具体的にイメージして伝えることが必要です。
転職活動に悩んだらエージェントに相談しよう
スポーツジムのインストラクターを辞めて転職をしていくと、転職市場の厳しさや難しさを感じることが多いことでしょう。
スポーツジムという特殊な世界で働いてきた経験を、他の業界や業種に結びつけることはそう簡単なことではないからです。
転職活動に行き詰まったり、悩みを抱えたという場合に助けになってくれるのは転職エージェントの存在です。
転職支援のプロであるキャリアコンサルタントから様々なアドバイスを受けることができますから、一人で転職活動をするよりもずっと効率良くスムーズな転職につながります。
また、ハローワークや求人誌などと比べても求人数が多く、希望の条件に合った求人が見つけやすいというのもメリットです。
これまで思ってもみなかったような興味深い仕事との出会いも待っているかもしれません。
転職を成功させるためにぜひ活用してみてください。
転職を視野に入れ、日頃から準備しておくことが大切
今回は、スポーツジムのインストラクターの仕事のデメリットと、インストラクターの転職先についてお話してきました。
スポーツジムの現場はやはり若い方が多数を占める場所です。
早めに転職の準備に取り掛かって将来に備えておくことが必要ではないでしょうか?
ぜひ参考にしてみてください。