仕事を覚えるのに必死だった新人時代を抜け、仕事にも慣れてくると持ってしまう感情があります。

それは「一生この仕事を続けるのかな。」という漠然とした不安です。

そんなときに周りを見渡してみると、先輩や上司に将来の自分を重ねてしまうこともあるでしょう。

このまま今の仕事を続けていてもあの先輩やあの上司のようになるのか…と、周りの人次第ではぞっとしてしまいます。

一度そう感じてしまうと、これまで不満がなかった仕事に対しても疑問に感じることも増え、仕事に身が入らないこともでてきます。

そこで今回は、この仕事を一生続けるのかと思った時の対処方法についてご紹介していきます。

人には特性やスキルに違いがあるから同じにはならない


まずお伝えしたいのは、同じ会社に勤めていても人にはそれぞれ特性やスキルに違いがあるため、先輩や上司と同じにはならないということです。

例え同じ役職だったとしても、部下や後輩に与える影響、会社の雰囲気の向上、さらには会社の業績アップに貢献するなど全く状況は変わる可能性があるのです。

また、時代も変化しますし、上司や周囲の状況だって変わります。

何もかもが変わることばかりなので、先輩や上司の今と自分の将来を重ね合わせる必要は全くないのです。

仕事はあくまで生活するためのツールと考えると楽になる

漠然とした不安に対しては、機械的に対処することで答えのでない悩みに効果的です。

それは、仕事はあくまでもお金を稼ぐためのツールであるという考えを持つことです。

仕事はやるべきことをやり遂げる、それが義務であり、義務を果たすことによってお金を得ているのです。

仕事にやりがいを求めたり、好きなことを仕事にしたいと憧れることは大切なことですが、それだけがすべてではありません。

好きなことでもお金にならなければ生活が成り立ちませんし、やりがいだけでは厳しい仕事を続けることはできません。

ドライな考えのようですが、答えの出ない悩みにはまって仕事に身が入らなくなるよりずっと建設的ですし、精神的にストレスがかからず健全です。

やりがいが感じられないと思ったら


今の仕事にやりがいが感じられないと、このままこの仕事を続けて、こんな人生で良いのだろうかと、自分の人生そのものに疑問を感じることもあるでしょう。

そんなときは、まずは目の前の仕事に最大限の集中力で取り組むということを、一つの作業として行ってみてください。

そうすると、これまでよりずっとスピーディーに良い仕事ができることがあるでしょう。

仕事はこれの繰り返しです。

同じ仕事であっても、だらだらするのと集中して一生懸命に取り組むのとでは達成感が全く違います。

目の前の仕事を当たり前にやるべきこととして集中して行っていきましょう。

結果的に周囲から評価されたり、新しい仕事を任されたりしてやりがいを持つことにもなるのです。

今仕事にやりがいを感じられず、同じ仕事を一生することに不安を感じているのであれば、目の前の仕事に集中ができていないという証拠かもしれません。

ルーチンワークも工夫次第で楽しくなる


この仕事を一生続けるのかなと考える人は、その仕事に慣れて面白味を感じていないことがあります。

特に一般事務などの仕事の場合はルーチンワークも多くなり、慣れれば慣れるほどつまらないと思うこともあるかもしれません。

しかし、ルーチンワークも工夫次第で楽しく行うことは可能です。

例えばある事務員の女性は、日々のルーチンワークを一つ一つ「何分かかるか」時間を計ってみたそうです。

そして、その時間をいかに短縮し、正確に行うことができるのか、毎日自分との競争をしながら行っていきました。

その結果、今まで時間がただ過ぎるのを待っているようなつまらない仕事も面白く感じるようになりました。

また、お茶くみなどの雑用と言われる仕事も、自分で美味しいお茶の淹れ方を調べてこだわりを持ってみましょう。

そうすることで、お茶くみを頼まれても喜んでできるようになったそうです。

このように、ルーチンワークも自分の意志と工夫次第でいくらでも楽しくできるようになります。

一生同じ仕事だとしても、一生楽しく仕事ができるなら、素晴らしいことではないでしょうか?

頑張っても変わらない、そう感じたら転職を


ここまでご紹介したように

「この仕事を一生続けるのかな?」

という漠然とした不安に対しては、自分の意志と工夫によって対処することができます。

ただ、いくら強い意志と行動力をもって対処しても、何も状況が変わらないことがあります。

それは仕事は一人ですることばかりではありませんし、会社という組織にいる以上ときには仕方のないことでもあります。

頑張った結果、何も変わらず将来的な不安が大きいという場合には転職を考えてみましょう。

今の仕事に対して努力をしたけれど変えられないのであれば、現状を変えるには転職して働く場所を変えるしかないからです。

このときに

「先輩や上司を見て不安に感じたから」ではなく

「自分で努力をしたけれど現状が変わらなかった。だから転職を選択した」

と思うことが大切です。

人の様子を見て転職を決めたと思ったままだと、今後辛いことがあったときに人を責める気持ちや後悔が生まれてしまいます。

自分の意志で自分が努力した結果決めた人生であれば、今後何があっても自分の選択として受け入れ、前を向いて歩いていくことができるのです。

突発的に辞めないで。転職エージェントの利用で在籍中の活動を

一生続けるべき仕事ではないと自分自身で判断した結果であっても、突発的に辞めることだけは避けましょう。

すぐにでも辞めるべきなのは、パワハラやイジメ、過酷な労働などで身体的、精神的に危険があるときです。

漠然とした不安に対しての転職であれば、そのような危険はまだないでしょうから、じっくりと転職活動を行うべきです。

ただ、在籍中の転職活動は時間的な余裕が少ないのも事実です。

そんなときには転職エージェントを利用することで、効率良くスムーズな転職活動ができます。

転職エージェントは平日の夜や土日も利用できますし、希望の条件やスキルを登録しておくことで、条件の良い求人を紹介してくれることがあります。

さらに実際に応募する段階でも、面接の日程調整や給与交渉などを代わりに行ってくれるなど、メリットが大きいです。

在籍中の転職活動の大きな手助けになりますのでぜひ活用してください。

今の仕事に限界を感じたら

今回は、この仕事を一生続けるのかとぞっとしたときの対処方法についてご紹介しました。

このような漠然とした不安に対してはまずは今やれることを行っていくことと、在籍しながらの転職活動など慎重な行動が必要です。

ぜひ参考にしてみてください。