将来独立も可能なネイリストは、女性を中心に人気が高い職業です。

しかし、憧れだけで続けることができるほど楽な仕事ではありません。

また、求人票の内容と実際に働いてみたときに、ギャップを感じることで辞めたくなってしまう人も多いです。

ネイリストたちはどんな理由で仕事を辞めたいと感じているのでしょうか?

また、適切なネイルサロンを選ぶためにはどんなことに気を付ければよいのでしょうか?

今回は、ネイリストを辞めたい理由と適切な求人の選び方をご紹介していきます。

人気があっても離職率も高いのはなぜ?

ネイリストは一度技術力をつけてしまえば、ネイルサロンが存在する限り働き口があるという手に職系の仕事です。

将来的に独立が可能で、子育てなどをしながら仕事をすることができるとあって、女性を中心に人気が高い職業です。

しかし、ネイリストになってみると思っていたのと違った、想像以上に大変だったとして辞めてしまう人も多いです。

ネイリストが辞めたい理由としては、どんなことが考えられるのでしょうか?

給与が低い

ネイリストの給与は相対的に見て低い傾向にあります。

小さな個人経営のネイルサロンでは、賞与や福利厚生なども期待できず、月々の給与だけで生活することになりますから稼げる仕事というわけにはいきません。

メディアなどで取り上げられている有名なネイリストをイメージしてしまうと、現実とのギャップを感じやすくなってしまいます。

体力も神経も使う仕事

美容師や美容部員、エステティシャンなど、女性の美に関わる仕事は、女性に人気が高い仕事ですが、ネイリストもその一つです。

そして、その中で数少ない、座ってできるというメリットがある仕事です。

立ち仕事はやはり足腰に負担が多くなりますから、座ってできるというのは魅力を感じやすいです。

しかし、だからと言って楽な仕事というわけにはいきません。

座ってはいますが上半身は常に動かしていますし、細かい施術がメインになり神経をかなり使うため、肩や腰にはかなり負担がかかります。

ネイリストなら楽かもしれない…そんな風に思ってこの仕事を始めると痛い目に合ってしまうのです。

女性が多く少人数だから人間関係に悩みを抱えやすい

最近は男性のネイリストも増えましたが、圧倒的に女性が多いのがネイリストです。

また、ネイルサロンは小規模な店が多いため、職場の人間関係は少人数で構成されることになります。

女性プラス少人数ということで、人間関係がうまくいけば働きやすいのですが、逆に人間関係が悪いとダイレクトに仕事に影響しやすいというデメリットがあります。

人間関係に悩みを抱えるネイリストは多いのです。

ネイリストの適切な求人選びのために必要なこと

ネイリストが転職後に後悔しないための求人選びで必要なことは、事前リサーチです。

では具体的にはどんなことをリサーチしておけば良いのでしょうか?

実際にその給与で生活できるか試算しておくこと

ネイリストは人気がでない限りは、基本給は低めであることが多いです。

転職してから生活が苦しくて辞めてしまうのでは、計画性がなさすぎます。

まずは求人に書かれている給与が、手当などを除いて手取りでいくらになるのか考えてみましょう。

社会保険料や税金などの他、店独自のもので何か引かれるものがないかどうか、事前に聞いてみることも大切です。

そして、手取り給与で今の生活が維持できるのか、冷静に試算しておくようにしましょう。

事前にしっかりと計画を立てておくことで、生活ができないということを避けることができるのです。

ネイリスト一人当たりの接客人数など具体的に確認すること

ネイリストの仕事の悩みとして、休憩時間がほとんど取れないとよく聞かれます。

また、接客が長引いてしまってもサービス残業になってしまうなどの声も多いです。

毎日の仕事ですから、このような不満はいずれ辞めたいという要素になってしまいます。

実際に働いている人がしっかりと休憩を取れるような働き方をしているのか、残業になってしまったときに残業代はでるのかなど、気になる点は事前に確認したいところです。

せっかく面接があるのですから、面接の質問タイムは積極的に利用するようにしましょう。

一人当たりの接客人数が日にどれぐらいあって、一人当たりの接客時間がどれぐらいになるのかを聞いてみることで、大体の仕事量を把握することができます。

可能であれば客として訪れ職場の雰囲気は確認しておくこと

人間関係で悩みを感じることがあるネイリストの仕事ですが、人間関係については相性もありますから、働いてみないと分かりにくいということは正直言ってあります。

しかし、職場の人間関係は大抵店全体の雰囲気に影響します。

人間関係が良い職場であれば店全体の雰囲気が明るいですし、スタッフ同士も声を掛け合いながらやっているものです。

職場の雰囲気を確かめるためには、客として訪れてみるのが効果的です。

スタッフに笑顔があるか、スタッフ同士目線を合わせて会話があるかなど、近い距離で感じ取ることができます。

気になることは転職エージェントを利用してリサーチしよう

求人の内容と実際に働いてみて違っていると感じるのは、よほど悪質な求人内容でもない限りは、リサーチ不足で思い込みによるということも大きいです。

求人の内容ですべての知りたいことを網羅することは難しいですから、面接で聞いたり口コミを調べたりして事前リサーチの努力は怠らないようにしましょう。

ただ、正直給与のことや残業・休憩のことなどは、面接などで聞きにくいということもあります。

その場合に頼りになるのが転職エージェントです。

転職エージェントは業界内の知識も豊富で内情などを知っていることも多いですし、自分では聞けないことを上手に聞いてくれることもできます。

また、給与交渉などを代わりに行ってくれるなど交渉ごとのプロですから、できるだけ良い条件で入社することも可能です。

転職エージェントを利用することで働きやすいネイルサロンに転職できたという人も多いですから、上手に活用してみてください。

転職エージェントを活用して自分にあったサロンを選ぼう

今回は、ネイリストの仕事を辞めたい理由と、適切なネイルサロンの選び方をご紹介しました。

ネイリストの仕事は求人票の内容だけで思い込むのではなく、色々な方法を使ってしっかりとリサーチしておくことが大切です。

そうすることで転職後にギャップを感じにくくなり、長く続けることができるのです。

今回ご紹介した方法で、しっかりと適切な求人を選ぶようにしましょう。