会社の面接なんだし、応募者を好き嫌いで判断することなんてない、そう信じたいところですが面接官も人間です。

応募者に対する好き嫌いが感覚的に心に残り、知らない間に合否を決めるということはよくあるのです。

そもそも、採用になれば同じ会社で働くわけですから、好感が持てる人を採用したいと思うのは不思議なことではありません。

そこで知っておきたいのが、面接官に好かれるためのコツです。

「何となくいいな…。」そう思わせることができれば転職成功をぐっと引き寄せることができます。

今回は、面接官に好かれるためのテクニックをご紹介していきます。

前のめりで聞くことの意外なほどの好感の高さ

転職面接で面接官が話をしているとき、どんな姿勢で聞いていますか?

背筋をぴしっと伸ばして聞いているのは良いのですが、あまりに堅苦しくまるで固まっているような感じでは「あれ、聞いてる?」と思われてしまうことがあります。

面接官が話をしているときは、少しだけ前のめり気味で耳を傾ける感じで聞くと良いでしょう。

なぜなら人は自分の話を真剣に聞いてもらうことが嬉しいのです。

それも、実はすごく嬉しいというレベルです。

自分は話をするのが上手ではないから会話が苦手、そう考えている人でさえもそうなのです。

相手が真剣に興味を持って自分の話に耳を傾けていることに、自分で思っている以上に喜びを感じるものなのです。

面接官にも同じことが言えます。

自分の話を熱心に聞いていると感じる応募者と、終始同じ姿勢でまるでアンドロイドのように聞いている応募者では、前者の方が好感が持て心に残りやすいのです。

等身大の人が好まれる

自己分析をしっかりと行い、職務経歴などを整理しておくことは大切なことですが、その中で見つけたいのは等身大の自分です。

等身大の人は自分を過大評価することもなく、過小評価することもなくバランスがちょうどいいです。

自己評価のバランスのいい人は周囲の人ともうまくいきやすく、協調性が高いと思われる傾向にあります。

等身大の姿が企業の求めている人材に当てはまれば、面接を通過するだけでなく転職してからもうまくいきます。

等身大の姿が企業の求めている人材像から不足していると感じるのであれば、その対処法は、等身大の自分にある熱意と伸びしろをアピールすることです。

決して自分を大きく見せて足りていると思わせることではありません。

ミラーリングで共感を得やすくする

ミラーリングというのは、鏡に映っているように相手の態度やしぐさなどを真似ることで、自分と似た人だと共感を得やすくなるという心理効果を狙った技の一つです。

やり過ぎはよくありませんが、面接で少し取りいれるようにすると、共感効果以外にも、緊張して慌ててしまったときに自分のペースを取り戻して落ち着いてくることがあります。

ミラーリングの行動例としては、転職の面接では企業によっては来客用のお茶を出してくれることがありますが、飲むタイミングが難しい場合があります。

そのときは、相手が飲んだタイミングで飲むようにすると良いでしょう。

また、会話中に手の置きどころが定まらないという場合は、相手と同じ場所に置くというのも方法です。

ただ、当然ながら相手が腕を組んでいるからと言って自分も組んでいいということにはなりません。

あくまでもさりげなく、決して失礼にならないように取り入れることが大切です。

相手の話すスピードや声のトーンに寄せる

姿形だけでなく、話すスピードや声のトーンなど話し方を相手に合わせるのも好感を持たれやすくなります。

例えば、面接官がゆっくり丁寧に話すタイプの人であれば、その話し方が好ましいと感じているからこそ、その話し方を選んでいます。

逆に、端的にテキパキと話すタイプの人であれば、丁寧すぎる話し方ではイライラさせてしまうこともあります。

声のトーンも同様に、明るく元気な感じの話し方をする相手であれば大きめの声で元気よく話すようにし、落ち着いた雰囲気の相手であれば、明るいながらも幼い印象にならないよう、声のトーンを少し落とし気味で話すと良いでしょう。

ただ、これもやり過ぎてしまうと相手のペースに巻き込まれて自分らしさがでなくなってしまいます。

あくまでも相手の話し方や声のトーンにに「寄せる」ぐらいの感覚で意識してみると良いでしょう。

どんな質問も面白がるとうまくいく

面接官に好かれるためにやはり大切なのは、ポジティブなイメージを与えるということです。

志望動機や退職理由など、面接で必ず聞かれる質問は前向きな言葉を取りいれるのが基本です。

例えば、本当の退職理由が人間関係や残業の多さだったとしても、やりたい仕事があって転職先企業ならなら叶えられるなど、前向きな理由に置き換えて話すようにしましょう。

また、面接では答えやすい質問ばかりではなく、困る質問や応募者の反応を見るための嫌な質問もあります。

そんなときもムッとした表情を見せたり困った顔をしたりせず、質問を一旦受け止めた上で明るくポジティブな言葉にして返すようにしましょう。

どんな質問に対しても、「なるほど!そう来ましたか。」ぐらいの気持ちで面白がって受け止めるようにすると、変化球の質問や嫌味に対しても明るく答えられます。

そんな人は「なかなかやるな。」と面接官に思ってもらえることでしょう。

面接対策は必須だから転職エージェントを利用しよう

転職活動の面接に慣れているという人はそうはいないでしょうから、面接を成功させるためにはそれなりに準備と練習が必要です。

とはいえ、今の仕事をしながらの活動も多い転職組ですから、空いている時間を使って効率良く準備と練習を行っていきたいものです。

そこでおすすめなのが転職エージェントを利用した転職活動です。

転職支援のプロである転職エージェントであれば、豊富な転職ノウハウを提供してくれますし、応募書類の添削や面接時のアドバイスもしてくれます。

一人でやみくもに面接対策をするよりも、内定率が高まりますからぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職面接で面接官に好かれるためのテクニックをご紹介しました。

どれもやり過ぎはNGですが、少し意識を持っておくだけでも全然違います。

面接が苦手、なかなか内定がもらえないという人はぜひ参考にしてみてください。