女性の社会進出が進み保育士のニーズが益々高まっています。

ただ、相対的に見ると保育士の給与や待遇は恵まれていないため、給与や待遇の良い保育園への転職は人気が集中して倍率も高くなりがちです。

ライバルたちに差をつけて、少しでも条件の良い場所に転職するためにも、まずは応募書類を完璧に作成し、面接の場につなげる必要があります。

そこで今回は、保育士転職のための受かる応募書類の書き方、注意点についてご紹介していきます。

パソコン作成が多くなっても保育士は手書き&字を美しく

最近はWeb上での応募を採用する企業も増え、一般企業に転職するときの応募書類はパソコン作成をする人も多くなっています。

しかし、保育士の場合は職種柄、手書きの文字を使うことが多いですから、手書きの応募書類が好ましいです。

字が汚く雑であるのもマイナス要素になりますから、丁寧に見やすい字を心がけて書くようにしましょう。

字の上手い下手というよりも、相手が見やすい字を意識することが大切です。

応募書類としては履歴書と職務経歴書を送るのが一般的ですが、職務経歴書は特にボリュームが多く大変だという場合もあります。

その場合は、履歴書は手書き、職務経歴書はパソコン作成と使い分けると良いでしょう。

保育の現場でも、パソコンを使ってチラシを作成する機会などもありますから、最低限のパソコンスキルがあることの証明にもなります。

写真の印象は大切。表情が硬くならないように気を付けて

保育士は見た目の印象がとても大切ですから、応募書類の写真は注意が必要なポイントです。

笑顔を忘れず、表情や姿勢には気を付けて撮影するようにしましょう。

できれば写真館などで撮影した方が、多少割高でもプロのアドバイスを受けられますし、応募先が増えてきた場合など、必要に応じて焼き増しができて便利です。

服装ですが、保育士は普段は動きやすい服装での仕事になりますが、応募段階ではスーツなどフォーマルな服装が基本です。

スーツでないにしても、シャツとジャケットなどきちんとした服装で写真撮影を行うようにしましょう。

保育士の仕事は子供だけを相手にする仕事ではありません。

大人である保護者たちを相手にするわけですから、ときと場合を使い分けて、常識的な行動ができる保育士であることは最低条件です。

趣味や得意なこともしっかりとアピール

趣味や得意なことなどプライベートでの人物像は、一般企業であれば重要視されないことも多くあります。

しかし、保育士は別です。

手作りが得意とか、運動を何かやっているとか、子供たちを喜ばせて楽しく園での時間を過ごしてもらうために趣味や特技は重要な要素にもなるのです。

応募書類に記載する際は、単に「趣味は〇〇です。」で終わらないように、「〇〇が得意なので子供たちにも喜んでもらうために取り入れたいです。」などのように、保育士として役立てたいという気持ちを一言付け加えると良いでしょう。

保育に役立てるような趣味や特技がないという方でも、子供は色々なことに興味を持ってくれます。

何が興味の引き金になるのかはわからないのですから、プライベートでも楽しんで自分の好きなことをやっておいて損はありません。

園の形態や業務内容は詳細まで記載すること

応募書類を書くときの注意として、これまで働いてきた園の形態や業務内容までしっかりと記載するようにしましょう。

履歴書の経歴は正式名称を用いること、職務経歴書は業務内容まで詳細に記載すべきです。

保育園と一口に言っても、認可に認可外、公立に私立、託児所、病児保育も扱っているなど、それぞれ形態や業務内容に違いがあります。

昨今は待機児童が社会問題化されていますから、各自治体で独自の基準を設けて保育園を増やす試みが行われていることもあります。

業務内容も幅広くなっていますから、詳細を記載することで、応募先で具体的に使えるスキルは何なのかを明確にすることができます。

転職組はやはり即戦力が基本なので、「何ができる保育士なのか。」は書類審査突破のために重要になります。

転職回数が多い人は多様な経験と長く続けたいというやる気を伝える

転職回数が多く、様々な園を渡り歩いてきたという人は、応募側から見ると大きな不安材料になります。

基本的には4月入園の園児が最も多いため、年度が替わるまで同じ保育士さんに見てもらうのが、子供たちも戸惑わず、保護者にとっても好ましいと言えます。

そのため、保育士が年度の途中で辞めてしまったり、すぐに転職されるようでは園の評判にもかかわることです。

とは言え転職回数が多いという事実は消せるものではありません。

転職回数が多いことへの不安を解消してもらうために、転職回数が多くなったことについて前向きな理由を書くようにしましょう。

「色々な形態の園を経験することで将来に役立てたかった。」「転職回数が多いことで経験値が増え、応募先の企業に辿りつくことができた。」などの視点が必要です。

そして、大切なのは、これまでの経験を活かして応募先では長く働くということです。

応募先の魅力や志望動機をしっかり書き、長く働く気持ちをアピールしましょう。

応募書類通過率は100%を目指そう

保育士は人柄やコミュニケーション能力が大切ですから、やはり大切なのは面接になります。

経験が少なくとも面接で人柄が評価されて合格することもあるのです。

ただし、それには応募書類を突破する必要があります。

せっかく人柄がよく保育士としての適性がある場合でも、応募書類の書き方一つで不採用になってしまうのは勿体ないことです。

面接で自分の魅力をアピールするためにも、応募書類の通過率は100%を目指して適切な応募書類を完成させましょう。

そのために必要なのは、応募書類を客観視することです。

独りよがりの応募書類になっていないか、経歴が見やすく相手にとって見やすい書類になっているか、第三者の目を通すのが大切です。

第三者としては転職支援のプロである転職エージェントがおすすめです。

受かる応募書類、落ちる応募書類をよくわかっていますから、添削サービスを利用して受かる応募書類の作成をサポートしてもらいましょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、保育士の転職希望者が知っておきたい受かる応募書類の書き方、注意点をご紹介しました。

応募書類をしっかり書けるようになることで、面接での質問にも対応できることが多くなります。

ぜひ考えを掘り下げて、面接につながる応募書類を完成させてください。