ビルやマンションなどの様々な建物の清掃を行うビル清掃の仕事は、朝が早くて大変と言われます。

しかし。その大変さは他にもたくさんあります。

ビル清掃の仕事が辛くて辞めたいと感じているのであれば、早めの転職を考えましょう。

そこで今回は、ビル清掃の仕事の大変さと転職をすすめる理由についてご紹介していきます。

ビル清掃の仕事ってどんな仕事？


ビル清掃の仕事はオフィスビルや病院、公共施設など様々な場所の窓や階段、床やトイレなど様々な設備の清掃を行う仕事です。

担当によっては室内だけでなく室外の掃除をすることもあります。

勤め先の建物やデパートなどでも、清掃員の方に出会う機会も多いのではないでしょうか？

ビル清掃の仕事はどんなところが大変？

ビル清掃の仕事は大変だと言われる仕事ですが、具体的にはどんなところが大変なのでしょうか？

朝がとにかく早いし遅刻は許されない

担当する場所にもよりますが、朝が非常に早いという場合があります。

あるビル清掃員が所属する企業の経営者の方の話によると、清掃の仕事なら簡単でできるだろうと応募してくる人は多いようです。

しかし、実際にはそのような安易な考えを持つ人は常識がなく、朝も遅刻してくるという人が多いそうです。

ビル清掃の仕事は、建物の利用者が訪れる前に清掃を終わらせないといけない場所もあります。

朝が早く遅刻も許されない責任のある仕事なのです。

社会人としての常識を持ち、責任を持って清掃の仕事に取り組んでくれる人でないと、建物の利用者などからの評判も悪くなります。

清掃業を営む会社そのものの経営に関わってしまうことがあります。

給料は安く年収アップも期待できない


ビル清掃の仕事のデメリットとして、やはりその給料の安さを挙げる人が多いです。

汚物を処理したり、体力的にも大変な仕事であるにもかかわらず給料が安いのはモチベーションにも関わることです。

また、年齢が上がれば年収がアップするということも少なく、ベテラン清掃員であっても年収200万円台という場合も多いです。

将来的なことを考えると、年収アップにつながりにくいとなると仕事を長く続けるのは難しいのではないでしょうか？

場所によっては危険が伴うことも

窓の外や階段、照明などの高い場所を掃除するときには、危険が伴うことがあります。

もちろん事故が起こらないような安全装置などはあります。

それでも普通に生きていると考えられないような事故につながることもあり大変な仕事です。

命の危険を感じたことがきっかけで清掃員の仕事を辞めたという人もいるぐらいです。

常に動き続けているため体力が必要


掃除を真面目にやったことのある人であれば分かると思いますが、掃除は非常に体力のいることです。

ビル清掃の仕事は、それを建物全体に渡って行うわけで、常に体を動かしているまさに汗水垂らして行う仕事です。

限られた時間の中で清掃を行わなくてはいけません。

会社などの場合には人目もありますから、座って一休みというわけにもいかず、休憩も取りにくい仕事です。

汚い物の処理が大変

清掃は汚い場所を美しくする行為ですから、当然汚れがひどい場所に遭遇することがあります。

もちろんビル清掃の仕事をする上では覚悟の上です。

しかし、中には本当に常識では考えられないような汚れ方をしてある場合や、臭いがひどく処理が大変なことがあります。

特にトイレなどでは

「誰かが掃除してくれる」

という安易な考えで汚しっぱなしにする、常識のない社会人が多いということに驚かされることも多いです。

人と顔を合わせなくて済むは間違い


ビル清掃の仕事を選ぶときに

「人と顔を合わせなくて済む」

という理由で選ぶという人がいますが、場合によっては頻繁に人と顔を合わせることがあります。

建物の利用者と顔を合わせたときには、感じの良い挨拶ができなければ、その建物自体の価値を疑われてしまうことになります。

清掃員は、その建物の従業員ではないかもしれませんが、利用者にとっては、そこで働く人という意味で建物の従業員と何ら変わりはないからです。

ビル清掃の仕事が辛いなら転職すべき理由

ビル清掃の仕事がきつくて辞めたいと考えているのであれば、転職を考えてみることをおすすめします。一体なぜなのでしょうか？

ビル清掃ができるならどんな仕事も耐えられる

ここまでご紹介したように、ビル清掃の仕事はしっかりと常識があり、体力を使って仕事の辛さに耐えることができる人にしか務まらない仕事です。

ビル清掃の仕事をしっかりと行うことができる人であれば、他のどんな仕事であっても責任を持って取り組むことができるでしょう。

ビル清掃の仕事が好きでやっているというのであればもちろん良いのですが、その仕事が辛いと感じたら、ほかの仕事にも目を向けてみるべきではないでしょうか？

やりがいはある仕事ですが、年収のことを考えると将来的に不安が残るからです。

その仕事しかできないと諦めるのではなく可能性を信じてみよう


他の仕事に目を向けると言っても、自分には清掃などの簡単な仕事しかできない…という声はよく聞かれます。

しかし前述したように、清掃の仕事をしっかりと取り組むことができる人は、仕事人としての基礎がしっかり整っている人だと言えます。

私がこれまで出会った清掃員の方々は、感じが良く大きな声で挨拶ができ、一生懸命に清掃に取り組んでいる人が多いように感じました。

どんなに良い大学を出ても挨拶一つ満足にできない人もいますから、その人たちと比べても非常に高いポテンシャルを持っているのではないでしょうか？

ビル清掃の仕事を辞めて転職を考えるのは、勇気がいることかもしれません。

しかし、世の中には清掃だけでなく、未経験でもできる仕事がたくさんあります。

まずはどんな仕事があるのかを知る一歩を踏み出してみましょう。

転職イベントなどで思いもよらぬ仕事との出会いが

ビル清掃の仕事以外にどんな仕事があるのか、どんな業界や業種に将来性があるのか、正直分からないという人もいると思います。

その場合には、転職フェアなどの転職イベントに参加してみると良いでしょう。

転職イベントでは、様々な業界や業種が集まり企業の生の声を聞くことができます。

これまで思いもよらなかったような興味深い仕事との出会いが待っているかもしれません。

転職イベントは、転職エージェントが開催していることが多いですから、エージェントに登録することで情報を入手することができます。

また、転職エージェントを利用することで、ビル清掃の仕事をしながら転職先を探すための様々な支援を受けることができます。ぜひ活用してみてください。

辛いビル清掃の仕事から抜け出そう

今回は、ビル清掃の仕事の大変さと、転職をすすめる理由についてご紹介しました。

建物の利用者が、快適に過ごすことができるために日々頑張るビル清掃の仕事は、なくてはならない仕事です。

しかし、大変な仕事でデメリットも多いですから、辛いと感じているのであれば将来のことを考えて早めに転職に踏み切りましょう。