転職活動を始めてはみたものの「良い転職先が見つからない」「企業側に自分の良さをなかなか分かってもらえない」など、スムーズに転職活動が進まない方もいるでしょう。

企業企業と自分のマッチングを成功させるためには、自分の考え方を少し変える必要があります。
今回は転職を成功させるために必要な以下の3つの考え方についてご紹介します。

  • 自分のハードルを下げること
  • ハードルを超える努力をすること
  • 雇用主の立場に立って考えてみる

自分のハードルを下げる

自分のハードルを下げるというとマイナスなイメージを持たれるかもしれませんが、企業と自分のマッチングを成功させるために必要な一種の「作業」だと思ってみましょう。

自分のハードルというのは例えば条件のことです。

高収入で残業がなくて家から近くてきれいなオフィスで…。転職にあたって条件を設けることは良いのですが、なんでもかんでも叶えようとしては、いつになってもあなたは転職を成功させて今の会社から抜け出すことはできません。

自分のハードルを一つ一つ冷静になって考えてみて、「これは下げてもいいか…。」「これは絶対に下げられないな。」という作業を行っていきましょう。

見方を変えてみる

例えば「高収入で残業なし」について、2つを満たす会社はなかなかないかもしれませんが、「残業なし」にハードルを下げてみる。

残業がないということは早く帰ってこれるということです。それ以外の時間に家で自由な副業をして全体的な収入を上げることは可能です。

結果としてあなたが思っていたようなライフスタイルを送ることができるかもしれません。

このように、これだけは譲れない!という条件に絞ってみるということによって、あなたが今まで目もくれなかったような良い企業が浮かび上がってくるかもしれません。

あなたのそのハードル、むやみに高すぎるということはありませんか?

ハードルを越える努力をする

努力をするなんて大変…と思うかもしれませんが、何も死ぬほどの努力が必要だと言っているわけではありません。

例えば好条件の求人が見つかったとしましょう。そこには簿記3級必須と書かれていました。それ以外は理想通りの求人なのに簿記は持っていない…。そんなときは簿記3級を取ってみるという努力です。

簿記3級というたった一つのハードルのために理想の会社に応募できないから諦める…のではなく、そのハードルはほんの少しの努力で超えられないかを考えてみるのです。

簿記3級程度であれば真面目に勉強すれば比較的取得しやすい資格ですし、それ以外にもやってみたら短期間で取得できる資格が必須条件になっていることもあります。

資格以外であっても、採用が決まったら引っ越しをしてみるという努力をするだけで「家から近い」というハードルは難無くクリアできてしまうかもしれません。

企業が課したそのハードル、本当に超えられないものですか?

雇用主の立場に立って考えてみる

次は雇用主の立場に立って考えてみるということを見ていきましょう。

転職活動をしている中でなかなか内定をもらえない時期が続いてくると、「一体自分の何がいけないのか」と苛立ちを覚えることもあるかもしれません。

そんなときは、雇用主の立場に立って考えてみて下さい。

何を考えるのかというと、「自分が社長だったとして、この人を採用したいと思うかどうか」ということです。

応募者の中には、採用前に入社したあとの条件についてこと細かく要求してくる人がいます。例えば交通費が一律5千円なのに1万円は欲しいと言ってみたり、家族がいるから家族手当が欲しいと言ってみたり…。

もちろんなんでも企業側の言いなりになる必要はないですし、交渉すべき場合もあるのですが、要求が多すぎる人は自分中心に物事を考えすぎかもしれません。

企業側にとってあなたは「どこの誰かもわからない見ず知らずの人」です。そんなあなたを雇うということは、企業は大きなリスクを覚悟した上なのです。

そのことを考えずに自分の条件ばかり押し付けているようでは、「この人は入社したあとも文句が多いというリスクがある」と思われてしまいます。

特に中小企業の社長さんから「本当はお給料はもっとだしてもいいんです。でも、どんな人が来るのか分からない以上、こちらだってリスクがあります。採用時のお給料は低めにして、良い人だったらお給料を増やしてあげたいと思っています。」という話をよく聞きます。

その会社で働くということは、自分と企業の双方が同じ立場で納得して成立する契約であるということを忘れてはいけません。相手の立場に立って考えられるようになったとき、思いもよらない良い企業に採用されるかもしれません。

転職はキャリアコンサルタントに相談して進める

転職活動がうまくいかず焦ってきてしまうと、どうしても冷静に求人を探すことができなくなってしまったり、自己中心的な考えを持つようになってきてしまいます。

ちょっとだけ「見方を変える工夫」をするだけで新たな視点や気持ちで転職活動を頑張れると思います。

もし不安な気持ちが大きいのであれば誰かに聞いてもらうというのも手です。そんなときに頼りになるのがキャリアコンサルタントです。

同じような悩みを抱えた人を何人も見てきたキャリアコンサルタントなら具体的なアドバイスをもらうことも可能です。

転職エージェントに登録することで話を聞くことができます。