履歴書を見る限りではハイスペックでどこに行ってもやっていけそう、なのに内定をもらえないという人には理由があります。

それは、面接官から「この人は使いづらそう。」と思われているからです。

面接は人と人が行うものですから、この直感は実は選考結果に影響を与えます。

経験豊富で資格もあって即戦力になれるのになかなか転職できないという人は、一度相手の気持ちになって考えてみることが必要です。

使いづらい人と思われる特徴をご紹介しますから、自分に当てはまらないかどうか確認してみましょう。

優秀アピールがすごい人

前職での経験が豊富で仕事に役立つ資格まである人は、転職市場でも大人気だと思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

転職先で経験やスキルが求められるのは言うまでもありませんが、それだけではなく「この人と一緒に働きたいか。」ということが大切になってきます。

いくら優秀な人でも、自分がすごいというオーラをプンプンさせて自信満々で面接に臨むと、鼻につく感じが態度にでてしまうことがあります。

もちろん、自身をアピールして売り込むことは面接で大切なことですが、面接は自分の経験やスキルを自慢しにくる場所ではありません。

その経験やスキルを使って「御社の役に立ちたい。」という謙虚な姿勢こそが大切なのです。

似ているようで圧倒的に違う態度の違いを、しっかりとイメージできるかどうかが転職成功の鍵を握ります。

権利をやたらと主張したがる人

転職をする上で給与や待遇面は重要な要素になりますから気にするのは当然です。

しかし、それはあくまでも労働をし企業利益に貢献した場合に得ることができる権利です。

企業利益というのは、営業など売り上げに直接的に関わる仕事に限ったことではなく、事務職などサポート的な業務であっても、職員たちの労働環境を整えるなど間接的に企業利益に貢献することができます。

真面目に働かず会社に依存しているような人が給与や待遇面に不満をもったところで、義務を果たしていないのですから権利を主張することはできません。

転職活動の面接においても同じです。

待遇をやたらと気にするだけで、「ではあなたはこの会社に何をもたらしてくれるのですか?」と聞かれて答えられないようだと採用されないでしょう。

権利を主張するには果たすべき義務があると理解している人であれば、面接にもその姿勢が表れ「しっかりと働いてくれる人だろう。」と判断されることになります。

気配り上手ではなく粗探しが得意な人

細かいところに気が付くというのは、どんな職種であっても評価されるポイントになりやすいです。

しかし、気配り上手と粗探しが得意な人は、細かいところに気が付くという点では共通していますが、対極にある存在です。

面接で言うと、例えば面接官のさりげない言動に気づき、お礼を伝えるなどができる人は高評価ですが、小さな言葉尻一つとらえて「○○とおっしゃいましたが、○○ではないでしょうか?」など揚げ足を取るようなことを言う人は敬遠されがちです。

どちらも「気付く」ことはできていますが、その後の対応が異なるのです。

気配り上手な人は相手の気持ちを考えて良いと思われることは言いますが、単なる小さなミスで問題ないようなことは敢えて指摘したりはしません。

粗探しをする人は、なんでも気付いたことを言うことで「細かいところに気付く人アピール」をするのです。

人によって態度を変える人

面接では、相手によって態度に違いがあるかどうかも見られています。

面接官が複数人である場合はそれぞれの対応の違いや、面接の場にいない職員への対応も見られています。

例えば、面接では管理職の他、実際に主に一緒に仕事をすることになる現場の社員が同席していることもよくあります。

最終的な決定権は管理職が持っていたとしても、現場の社員が「この人はちょっと…。」と思うような人であれば、転職後に協力体制が築きにくい可能性もあり不要なトラブルが起きるリスクがあるからです。

しかし、現場の社員が明らかに若かったり女性であったりすると、管理職への対応とは違った対応をしてしまう人がいます。

面接なので、あからさまな態度を取るひとはさすがに少ないですが、本人にそのつもりがなくても心の中の「この人は偉い人で決定権がある。」という気持ちが自然と態度にでることがあるのです。

例えば、話すときに管理職の方ばかりを見て話してしまったり、現場職員にやけにフランクな言葉遣いをしてしまったりすることもあります。

相手の立場に関わらず、面接では相手を敬う気持ちを持ちましょう。

そうでなければ経験豊富な面接官に見破られてしまうことになります。

能力を活かすための一つのスキルだと思って意識改革を

経験豊富でスキルがある、優秀なはずなのに内定をなかなかもらえない場合は、希望企業から「使いづらい人」と思われている可能性があります。

優秀なのにその能力を活かせないのは勿体ないことです。

自分をアピールすることは大切ですが、相手目線に立って「一緒に働きたいと思われる態度をしているかどうか。」について考えてみるようにしましょう。

自分の態度を軟化させたり、謙虚な姿勢をとることは決してイエスマンになるということではありません。

自分の能力をぜひ使ってもらいたい、そんな前向きな気持ちがあれば元々ある高い能力を十分に発揮することができるはずです。

これも一つのスキルだと思ってまずは意識改革に努めるようにしましょう。

自信があると独りよがりになりがちだから転職エージェントを利用しよう

経験豊富で資格もあるという優秀な人は、自分に自信がありますから転職活動も一人で突き進むことがあります。

それでうまくいけば良いのですが、なかなか内定がもらえないという人は、独りよがりになっていないか第三者の意見を聞くことも必要です。

第三者としてはやはりプロが良いでしょう。

転職支援のプロである転職エージェントであれば、アピール方法などについても良いアドバイスがもらえます。

応募書類の添削も行ってくれますから、客観的な視点で改善点を提案してくれることでしょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、ハイスペックなのに転職が成功できない、使いづらい人の特徴をご紹介しました。

元々能力が高い人ですから、少しだけ意識を変えるだけでもスムーズに転職できることがあります。

大切なのは独りよがりにならず相手の立場になって考えること。

そのスキルを手に入れれば転職後も活躍できるはずです。