話している姿を見て好感が持てる、言っていることが耳に入ってきやすい、そんな人は良い意味で癖のない話し方をします。

一方で癖の強い話し方や言葉の選び方をする人は、どれだけ良いことを話していても、内容が伝わりにくいことがあります。

面接官も人間ですから、癖が気になってしまって中身が入ってこないということです。

癖なので自分では気づかないことも多いのですが、それが原因で面接が成功しないのは避けたいものです。

普段から自分の話し方に強い癖がないかどうか意識していくことが大切ではないでしょうか?

今回は、転職活動の面接で気を付けたい言葉の癖についてご紹介していきます。

ネットスラングを使う

特に若い方やSNSなどを私生活で頻繁に利用する人が気を付けたいのが、ネットスラングと呼ばれる俗語を当たり前に使ってしまうことです。

ググる、リア充、コミュ障など、ネット上で使われる言葉は、普段の会話で使われたり、読み物でも読み手の意識が入りやすいように使われることも増えてきました。

面接でまさかのネットスラング?と思うかもしれませんが、面接では応募者の素の様子を知るために世間話などが振られることもあります。

そんなときに気が緩み、普段使っている言葉がでてしまうという人は意外と多いものです。

面接官が場の雰囲気を和ませてくれたとしても、それはあくまでも面接の延長線上にあるものです。

いくら世間で浸透している言葉であっても、面接の場ではふさわしくないと考える人が圧倒的に多いです。

地雷とならないよう、気を付けるようにしましょう。

横文字を多用する

高学歴で優秀な人に多いのが横文字を多用した話し方をする人です。

ロジカルシンキングにイニシアチブにカテゴライズ…意味は分かるし、世の中に浸透している言葉かもしれませんが、多用するのは避けたいものです。

外国に長く住んでいたとか、外国の方であれば日本語と横文字が混ざるのもわかるのですが、純日本人なのにカタカナを連発するのは少し鼻につくと感じる人も多いです。

ましてや面接官が語学堪能な場合、「その使い方おかしいのでは?」と思われる可能性もあります。

確かに横文字でも日本語と同じように使われる言葉はたくさんあり、判断が難しいためすべてをなくすことはできません。

しかし、誰にとっても理解しやすい言葉を選ぶ、ということを念頭に置いて話すようにすると、横文字の多用は避けられるのではないでしょうか?

させていただく症候群

面接では丁寧な言葉遣いをするのが基本ですが、必要以上に丁寧な言葉遣いをするのは転職組としては少々残念です。

新卒の若い人が慣れない敬語に悪戦苦闘し、一生懸命話した結果丁寧になりすぎてしまうならまだ微笑ましいとも取れますが、転職組は社会人経験があります。

過剰敬語や丁寧すぎる話し方では、敬語を実は理解していないと思われてしまうことにもなります。

させていただく症候群というのは、その名の通り何でも「させていただく」をつける話し方をすることです。

例えばある会社の営業はパソコン画面を見ながら取引先に商品説明をするときに、「説明させていただきます。」から入り「画面を変えさせていただきます。」「クリックさせていただきます。」と、ことあるごとに「させていただく」を使い取引先から苦笑されたそうです。

へりくだった言い方なので失礼には当たらないような気がするかもしれませんが、多用されると話の本筋が見えずイラッとする人もいると覚えておきましょう。

「えー」「あのー」が多い

面接では緊張しますから、「えー」や「あのー」をつい使ってしまう気持ちもわかります。

しかし、多用すると肝心な内容が耳に入ってこないことになりますから、できる限り気をつけましょう。

これを強く感じたのがある会社での朝礼スピーチでのことです。

緊張するとこれらの言葉を多用する癖がある男性がいました。

男性が話している内容は、よく聞くととても良いものだったのですが、「彼の話は耳に入ってこない。」と言っている社員が多かったのです。

それもそのはずで、正味5分程度のスピーチで「えー」「あのー」の回数は何と100回以上。

あまりの聞きにくさにうんざりした周りの社員が数えていたのです。

これは極端な例かもしれませんが、多用することで内容が伝わりにくくなることは事実です。

「えー」「あのー」を言いたくなったら、声に出さず心の中で言うようにすると良いでしょう。

普段から会議での発言や人前で話す機会がないという方は、できるだけ緊張しやすい状況で面接の練習をしておくようにしましょう。

敬語になりきれていない

面接官に対して敬語を使うのは当たり前ですが、相槌だけ敬語を使えないという人がいますから注意が必要です。

普通の敬語を話しているのに、相槌になると「ウン、ウン」と言ってしまうという人を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

接客業や営業など人と話す機会が多い人に意外と多く見られますが、ウンは敬語ではありません。

相槌とは言え、相手に対して失礼に当たりますからぜひ気を付けたいところです。

ウンの多用は癖になっている人も多いので、周囲の人に聞いてみるなどして相槌についても振り返っておきましょう。

話慣れていない人はどうすればいい?

人前で話す機会が多いという方は、話し方の癖について周囲から指摘を受けることがあるかもしれません。

自分では気づかない癖を指摘してもらえるのは非常に助かることで、このような場合は人に不快感を与えない話し方になりやすいです。

ただ、話慣れていないという人は、自分で話し方を意識する機会も少ないですし、周囲から指摘されることもあまりありません。

本番の面接でいきなりおかしな癖がでてしまって失敗してしまうことは避けたいことです。

できれば本番前に人前で話す機会を設けておくのがおすすめです。

その場合の相手に最適なのが転職エージェントです。

転職エージェントを利用した転職活動であれば、カウンセリングを通じて初対面のエージェントと話す機会があります。

転職先の方向性や自身のスキルの説明を慣れない相手にするという意味でも、疑似面接の効果があります。

話し方の癖や改善点など、エージェントが気になることがあればアドバイスをもらえますから、ぜひ活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職活動で気を付けたい言葉の癖についてご紹介しました。

癖は緊張状態のときほどでやすいものです。

大切な面接で評価を下げてしまわないためにも、できる限り言葉の癖を修正するよう意識しておきましょう。