転職の応募書類を作成している際、「特技・趣味」欄で立ち止まってしまうという人は多くいます。
「これって必要ないよな。」「何も書けるものがないけどどうしたらいい?」など、素朴な疑問を抱える人もいるでしょう。
今回は、そんな素朴な疑問を解決すべく、特技・趣味欄の存在理由と人事担当者に伝えたいポイント、記載時の注意事項などをご紹介していきます。
応募書類は空欄NGなので、特技・趣味欄もしっかりと埋められるようになりましょう。
目次
特技や趣味欄が設けられている理由
市販の履歴書を見ると多くのもので特技・趣味欄が設けられています。
しかし、仕事と関係ないのになぜ書く必要があるのか?という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
特技・趣味欄には応募者の人柄を知ったり、仕事で活かせそうな強みがないかなどの判断材料になります。
もちろん特技や趣味としてすごいものを持っていたから採用とはなりませんが、見ず知らずの応募者がどんな人なのかを知る上の情報源の一つとなるというわけです。
ですから、特技・趣味が全くないからと言って空欄にしてしまうと、何の特徴もない人、人間性がよく分からない人という風に見られてしまうことになります。
どんな特技・趣味を書けば良いの?
特技・趣味欄はとりあえず空欄だけは避けようと何となく書く人が多いですが、応募書類の項目はすべてがアピールにつながるものです。
書くからには人事採用者に興味を持ってもらえるものを選びましょう。
興味を持ってもらえる特技・趣味というのは、意外性のあるものであるということではなく、応募者の仕事への適性が想像できるようなものが良いです。
例えば、特技:バスケットボール(小学校から大学まで部活に所属しすべてキャプテンを任されました。現在も体力作りのため継続しています。)と書いてみます。
ここから、一つのことを継続できる忍耐力があることや、キャプテンとしてチームをまとめた経験は仕事でのリーダーシップにもつながるのでは?など推測できます。
さらに体力作りをしていることで社会人としての自己管理能力がある人と思われるかもしれません。
他にも、パソコンが得意で自分で趣味としてHPを作って運営しているのであれば、どの業界でも使えるIT系スキルがあることのアピールになります。
小さな子供を相手にする職種であれば、音楽や手品なども子供たちに喜ばれる要素になりますからポイントが高いです。
書くべきではない特技・趣味もある
人間性を知るためのものだと言っても、これは転職活動の応募書類であることを忘れてはいけません。
常識がない人であることを想像させたり、仕事への悪影響が懸念されるような、書いてはいけない特技・趣味もあります。
例えばパチンコや競馬などのギャンブルも、趣味の範囲内でやる分には問題ありませんが、何となくお金にだらしなさそう、運を天に任せるなど、計画性がないイメージを持たれることはあります。
また、これを応募書類に書くこと自体をどうかと常識を疑う人もいるかもしれません。
漫画やアニメ、ゲームなども決して悪い趣味ではありませんが、娯楽要素が強いため応募書類には不向きと思う面接官もいますし、稚拙な印象を与える可能性もあります。
ただし、ホビーや娯楽を扱う出版系など、応募する企業がこれらの分野を扱っている企業であれば問題ありませんし、仕事内容に興味があることも伝わります。
応募企業が扱う商品サービスの内容や風土を研究した上で、良い印象を与えそうなものを選んで書くというスタンスが必要です。
ありきたりな趣味を書く場合はコメントを添えて
趣味欄に読書など定番の趣味と書いたことで「よくある趣味だね。」と面接官に言われてしまった人がいますが、読書は立派な趣味です。
少ないコストで著者の考えが知れますし、ビジネスで必要な知性を養うために大いに役立ちます。
活字離れが進んだ現代で、本当に読書が趣味と呼べるほど本に親しんでいるのは素晴らしいことです。
ただし、ここで問題なのは、「よくある趣味」だと思われてしまうということです。
つまり、特技や趣味がないから取ってつけたように書いただけと思われる、無特技・無趣味の典型だと伝わってしまうことです。
「趣味:読書」とだけ書くとありきたりですが、好きな本のジャンルや著者、年間にどれぐらい読むのかなども付け加えてみましょう。
本当の趣味だと伝わりますし、「よくある趣味」どころか「すごいね、こんなに本読むの?」と面接で面接官と話が盛り上がることもあります。
読書以外にも、映画鑑賞やスポーツ観戦、料理などもよく書かれる趣味です。
これらについてもプラスαを付け加えてみると興味を持ってもらえます。
本当に無特技・無趣味の場合はどうすればいいの?
ありきたりな特技・趣味どころか、本当に何も特技や趣味がないと言う人もいます。
しかし実際は本当に何もないという人はいません。
自分では特技や趣味と言えるほどのものではないと認識しているだけで、人から見れば「あなたってこういうのが得意だよね。」と言えるようなことが誰にでもあるのです。
例えば几帳面で部屋の片づけがしっかりしていないと落ち着かないという人は、掃除や片づけの技術や工夫を知らず知らずのうちに行っています。
片づけが苦手な人から見ればすごい特技なのです。
例えば、特技:掃除・片づけ(短時間で効率的に掃除・片づけをするのが得意で、見やすい収納技を聞かれることがあります。)と書けば立派な特技です。
他にも、規則正しい生活を送っているという人は、そのために意識していることなどを付け加えば、特筆すべき自己管理能力の高さをアピールすることができるでしょう。
特技・趣味と聞いてしまうと一歩引いて「自分にはそんなものない」と思ってしまいますが、自分が人より少しだけ好きなこと、得意なことを整理していくと書けることが見えてきます。
応募書類の添削を転職エージェントにしてもらおう
履歴書や職務経歴書などの応募書類は、自分で一通り作成が終わったら第三者の目を通して客観的な意見をもらうようにしましょう。
自分ではうまく書けているつもりでも、他人から見れば読みにくい、内容が伝わらないなどダメな点が浮き彫りになります。
第三者としては転職支援のプロである転職エージェントがおすすめです。
プロの視点から人事担当者の目に留まる応募書類にするためのアドバイスをくれます。
こんな特技や趣味を書いても大丈夫なのかな?と不安に感じたら聞いてみても良いでしょう。
転職エージェントには求人紹介だけでなく、応募書類の添削サービスなど幅広い支援がありますのでぜひ利用してみてください。
最後に
いかがでしたか?今回は、履歴書の特技・趣味欄の存在理由と人事担当者に伝えたいポイント、記載時の注意事項などをご紹介しました。
意外と適当に書きがちな特技・趣味欄ですが、一工夫加えることで他の応募者との差別化を図り、人事担当者の興味を引くことも可能です。
ぜひ参考にしてみてください。