求職者有利と言われる歯科衛生士ですが、条件や労働環境が良い人気の職場はやはり倍率が高くなります。

希望の職場への転職を叶えるためにも、面接対策は必須です。

今回は、歯科衛生士の転職で知っておきたい面接時のポイントについてご紹介していきます。

面接時の身だしなみについて

歯科衛生士は実際に患者さんと近くでやり取りすることがある職種ですから、身だしなみは重要です。

清潔感を心がけた髪形やメイクで臨むようにしましょう。

会釈をしたときに前髪が前に垂れる、癖で髪を触ってしまうことのないように、結ぶ、耳にかけるなどしてすっきりした髪形にするべきです。

メイクは濃いメイクはNGですが、ノーメイクも逆に清潔感がでにくいです。

患者対応をする立場としてメイクもマナーの一つです。

ナチュラルなメイクを心がけましょう。

また、職種柄、やはり歯が汚れている、口臭などがあるようでは要注意です。

仕事中はマスクをするとは言え、歯科衛生士としての意識が低い人ではないかと、仕事への姿勢そのものを疑われることになります。

歯のケアについてはプロなので問題ないかもしれませんが、中には喫煙する人もいますが面接前は絶対やめましょう。

煙草を控えるように患者さんを指導することもある職種なのに?と思われてしまいます。

応募先の強みと絡めた志望動機を

面接では必ずと言っていいほど聞かれる志望動機は、応募先の特性をしっかりと研究した上で、なぜその歯科医院を選んだのかが伝わるようにしておきましょう。

歯科医院は半ば乱立状態にあり、それぞれの歯科医院が個性を打ち出すために力を入れているポイントがあります。

医院のHPや利用者の口コミなど複数の方法を利用して、応募先の強みを研究しておきたいところです。

また、同様の強みがある医院を地区内でいくつか調べておき、他医院に比べてどんな点がさらに魅力的なのかを掘り下げておくようにしましょう。

具体的な医院名まで挙げる必要は必ずしもありませんが、転職活動の方向性や携わりたい仕事に一貫性があると判断されます。

さらに、職場見学をした際に良いと思った点などを付け加えて志望動機を完結させると、志望動機の信憑性が増し熱意が伝わりやすくなります。

相手の話をよく聞き明るく答えられるかどうか

歯科衛生士は専門職でありながら接客業でもありますので、やはり明るくハキハキとした人が内定を得やすくなります。

歯科衛生士の人柄や感じの良さは医院の評価にもつながるわけですから、院長としても人当たりの良さなどを重視した選考になります。

院長の話にしっかり耳を傾けるのはもちろん、笑顔で答えられるようにしたいものです。

また、院長や歯科医師の指示のもと仕事をしていく歯科衛生士ですから、素直な態度で人の話を聞ける人であるという点もポイントです。

面接では多少意地悪な質問などをされることもありますが、それに対して嫌な顔をしたり否定的な意見を述べたりするのは避けましょう。

院長や歯科医師の指示に素直に応じられない、我が強く周囲との協調性がないなどと思われてしまいます。

多少答えにくい質問であっても、誠意を持って答えるようにする、質問に答える際に否定から入らないようにするなどの点を意識してみましょう。

離職率が高いことに悩みを抱えている歯科医師も多い

院長である歯科医師が気になる点としては、経歴や志望動機の他にも、長く働き続けてくれる人かどうかということがあります。

歯科衛生士は医院という閉ざされた世界の中で仕事をしていくため、人間関係などに問題を抱えやすく離職率が比較的高めだからです。

資格職であり、歯科助手などができない仕事もやれるという点でも必要な人材なので、そう簡単に辞めてもらっては困ってしまうのです。

資格職であるがゆえに、応募者が少なければ内定をもらうことはそう難しくありませんが、同じ歯科衛生士が何人も応募してくる人気の求人であれば、やはり長く続けてくれそうな人を選ぶことになります。

面接の最後に、面接をしてくれたお礼を伝えるとともに「ご縁がありましたらこちらで長く働かせていただきたいと思います。」など、自分なりの気持ちを表すようにしましょう。

一般企業で複数の面接官を相手にする場合と異なり、院長という個人相手の面接が多いため、相手の心に響く一言が残せると好印象で内定がでやすくなります。

住宅街にあることも多いから面接までの下調べをしておこう

歯科衛生士が面接を受ける際は、総合病院や医療法人グループなどでの募集でない限りは、基本的に実際に働く医院内のスタッフルーム等が面接場所となります。

歯科医院は住宅街にあることも多く、同じ地区内にいくつもあるケースもありますので、面接当日に迷ってしまうことも考えられます。

面接に遅刻するということだけは絶対に避けたいですし、慌てて面接場所に到着すると普段の力が発揮できないこともあります。

できれば事前に歯科医院の場所を下調べしておくと良いでしょう。

面接前に職場見学をさせてもらうことが可能であれば、その点でも安心材料になります。

逆に、規模が大きい病院や医院に応募する場合は、面接場所が人事課などに指定されることもあります。

その場合は、普段一般の人が行かない棟に人事課があったりすることもあります。

病院の場所がわかるからと安心せず、実際に面接が行われる場所の近くまで行っておくことが必要です。

転職サイトや転職エージェントを利用すると心強い

歯科衛生士は女性が多い職種でもありますから、現職の他、家事や育児の合間を縫って転職活動を行っていく人も多いです。

毎日忙しくしていて転職活動の時間がないという方は、転職サイトや転職エージェントを利用して効率的な転職活動を心がけましょう。

特に医療系職種に特化した転職サイトやエージェントであれば、求人が豊富で比較検討しながら転職活動を行えるというメリットがあります。

また、狙った求人を早い確率で射止めるためにも、応募書類の添削や面接時の対応などをプロの視点でアドバイスしてもらった方が良いでしょう。

合格確率が上がって短期での転職成功が叶います。

最後に

いかがでしたか?今回は、歯科衛生士が希望の職場に転職を成功させるための面接時のポイントをご紹介しました。

比較的内定をもらいやすいと言われる歯科衛生士ではありますが、希望の条件に合う職場で働くためには対策が必要です。

ぜひ参考にしてみてください。