人気のブライダルコーディネーターに転職を考えている人は、企業選びが重要なポイントになります。
なぜなら企業によってプランニングできる内容も違いますし、給与待遇にも大きな違いがあるからです。
企業選びを間違わないようにするためにも、企業選びのポイントを押さえておきましょう。
目次
企業の方向性と自分の考えが合致しているか
晩婚化や未婚率の上昇、少子化の影響など、ブライダル業界には厳しい要素がいくつもあります。
結婚式市場は縮小していますから、その中での顧客の取り合いとなっているのが現状です。
そのため各企業では個性を打ち出して他社との差別化を図るための工夫がされています。
例えば結婚式をパッケージ化することで徹底的に低コストにこだわった結婚式場や、利用者の希望に合わせたオリジナル性にこだわった結婚式場など。
もちろんブライダルコーディネーターの仕事は利用者の希望を聞き取り、ニーズに合ったサービスを提供するのが仕事です。
ただ、利用者としても企業が打ち出す個性を求めてやってくることが多いので、ブライダルコーディネーター自身が望む仕事のやり方ができるわけではありません。
企業を選ぶときに意識したいのは、自分が提供したいと感じる結婚式の方向性と企業の目指す方向性とが合致しているかどうかです。
自分のセンスを活かしてプランニングしたいのに、パッケージ化されたサービスを提案することが企業の方向性であれば、やりがい面で不満を感じることにもなります。
まずは自分がなりたいブライダルコーディネーター像を分析し、応募先企業でそれが叶うかどうかを考えていきましょう。
年収は応募先の評価制度を確認すべき
企業選びのポイントでやはり気になるのが給与や賞与です。
ブライダルコーディネーターの活躍の場は結婚式場からホテル、海外まで幅広く、フリーで活動している人もいて正式な年収相場というものがありません。
また、担当する業務の領域も企業によって異なるので、ブライダルコーディネーターと一口に言ってもどこまで任されるのか確認することは必須です。
企業によっては一部歩合制を取っているところもありますので、求人票に記載されている給与額だけでなく、応募先の評価制度などを確認した上で転職後の年収を想定するようにしましょう。
若ければ良いわけではないから年齢で諦めないこと
年齢制限がないかどうかも転職組にとっては気になるポイントです。
一般的には若い世代が有利で、年齢が上がれば上がるほど不利になると言われていますが、ブライダルコーディネーターの場合は若ければ良いというものでもありません。
最近は30代以降の結婚も多く、新郎新婦は社会人経験が豊富な落ち着いたカップルであるケースもよくあります。
その場合には若く元気いっぱいというブライダルコーディネーターよりも、落ち着きが合って信頼できそうな人の方が好まれることがあります。
転職組も多いブライダルコーディネーターですから、特に年齢制限が設けられていない限りは諦めないでください。
ただし、未経験での転職であれば35歳ぐらいまでが一つの目安になります。
入社してから経験を積み数年かけて一人前になることを考えると早めの転職が好ましいです。
また、転職における年齢は応募企業が強みとしている年齢層にもよります。
若い世代の結婚を多く手がけているのであれば、利用者の好みを把握して適切な提案ができる若い世代の方が求められています。
逆に、晩婚化が進んだ現代に合わせて30代、40代向けの落ち着いた挙式に強いのであれば、経験豊富で落ち着いた対応ができる年齢が上の人にもチャンスが十分あります。
希望の求人がなければ繁忙期後を狙ってみても
希望に合致する求人が今のところ見つからないという場合は、長期戦と捉えてじっくり求人を探していきましょう。
応募の狙い目としてはウエディングプランナーの繁忙期が過ぎた頃です。
結婚式場の繁忙期は一般的に気候に恵まれている春や秋になります。
繁忙期前に応募しても、入社後いきなり繁忙期があたって先輩に聞きたいことも聞けないなど転職してすぐに辞めたいと感じることがあります。
また、繁忙期の激務が原因で辞めてしまうウエディングプランナーもいますので、補充要員として募集が行われるケースもあります。
この時期に必ず募集が増えるというわけではありませんが、一つの傾向として覚えておくと役立ちます。
本命企業ならアシスタントから入るのも手
どうしてもこの企業に転職したいと思っても、経験者優遇となっていて自分には難しそうと感じるケースがあります。
未経験であれば、アシスタントとして入ってブライダルコーディネーターを目指すのも手です。
特に入りたい企業が決まっているという場合にはモチベーションを保って頑張れることでしょう。
アシスタントから入る場合は、ブライダルコーディネーターへのキャリアアップが可能かどうか、どれぐらいの期間でキャリアアップするケースが多いのかなどを知っておく必要があります。
企業HPなどに記されている場合もありますが、なければ面接の質問タイムなどを利用して聞いてみましょう。
20代前半で社会人経験も少なくビジネスマナーなども甘いという方は、アシスタントから入って経験を積むのも良い方法です。
スタッフの質や人員を確認したいなら利用してみる
ブライダルコーディネーターは激務と言われていますから、転職するなら仕事の負担を減らしたいと考えている人も多いでしょう。
基本的にはスタッフ一人一人の質が悪い、人員が不足しているなどの場合は転職した後も激務になる可能性があります。
これを確かめるためには一度結婚式場を利用してみるのも一つの方法です。
最近は無料のブライダルフェアなどを家族や友人同士、一人でも見学できる機会がありますので、気になる企業でフェアを開催していたらぜひ行ってみましょう。
スタッフの接客レベルはどうなのか、少ない人数でフェア対応を行っていてバタバタしている感じはないかなど実際に見てみることで分かることもあります。
また、設備が整っていて働きやすい環境なのかを見れるのも、結婚式場を実際に見ることができるメリットです。
設備が充実していなければ、利用者の希望に応じて外部からレンタルしたり調整作業が発生します。
仕事のひと手間が増えるという意味で激務に一歩近づくと言えますから、設備面にも目を向けてみましょう。
ブラックを回避したいなら転職エージェントを利用しよう
ブライダルコーディネーターは基本的にどの企業でも激務になりやすい職業です。
覚悟の上での転職であっても、上司のパワハラや厳しすぎるノルマなどブラック的な要素がある企業だけは避けたいというものです。
そのような企業の内情を知るには企業HPだけでは知ることができません。
転職エージェントを経由するなどしてノルマや離職率など、聞きにくい情報を仕入れるようにしましょう。
企業審査もしっかり行われる転職エージェントですから、あまりに評判の悪いブラック求人にはそもそも出会う可能性も低いです。
最後に
いかがでしたか?今回は、ブライダルコーディネーターの転職ノウハウとして求人選びのポイントをご紹介しました。
企業HPや求人票の内容だけに限らず様々な方法で適切な求人を探していくようにしましょう。
ぜひ参考にしてみてください。