若い方が有利と言われる転職市場ですが、社会人経験が少ない若い世代が転職活動を行う場合は応募書類の段階でつまづいてしまうという人が多くいます。

会ってもらえれば若さややる気をアピールできることはあるかもしれませんが、書類審査で不採用になってしまったら転職活動が先に進みません。

では、社会人経験が少ない人はどのようにして応募書類を作成していけば良いのでしょうか?

書くべき内容のポイントについてご紹介していきます。

少ない経歴の中でも得たことを詳細に伝えるべき

社会人経験が少ない場合、職務経歴書を書くにも一苦労という人が多いです。

なぜなら期間が短いから任されていた仕事も少なく、数行で経歴が終わってしまい書くことがないとなってしまうからです。

しかし、新卒の就職活動と違い、少ない経歴の中でも何を得たのかを企業側は知りたいのです。

経歴が少なくても「深く掘り下げる」という方法で職務経歴書の内容に厚みを持たせましょう。

具体的には取り組んできた業務内容だけでなく、どんな姿勢で仕事に臨んでいたのか、仕事を覚えるために工夫してきたことはなかったか、実績や成績につながったものはないかなどです。

そして、経歴の中で得たものを併せて記載していくことで、どんな風に成長してきた人物なのかが分かるようにしましょう。

転職組とは言え社会人経験が少ない若い世代ですから、企業としても成長性やポテンシャルに期待して採用するということがあります。

実績も成績もないという人は、先輩や上司から評価された仕事に対する姿勢や得意なことはなかったでしょうか?

特に若い世代であればITスキルを当たり前に身につけている人も多いため、「仕事内容は分からなかったけどパソコンは得意だったから年配の人に聞かれて教えた」などの経験がある人も多いです。

そのような細かいことでも構わないので、具体的かつ詳細に経歴や強みをまとめていくようにしましょう。

内容が薄いなら企業研修やアルバイト経験から得たことを

応募書類の経歴欄には、基本的に社会人になってからの経歴を記載します。

しかし、経歴を詳細に書いても内容が薄い場合や、応募先の企業で活かせそうな経験を学生時代のアルバイトでしたという場合は、アルバイトの経歴を記載しても構いません。

社会人経験が浅いということは人事担当者も理解していますから、応募者のスキルや経験を知る上で企業側にとっても有益な情報になります。

また、入社してから企業研修などに参加したという場合は、そこでの経験や学びを記載するのも一つです。

企業研修が済んでいれば、新卒と全く同じではなく、ある程度の基本的なスキルやマナーが身についているという証明になります。

研修内容や自分で学びにつながったと感じたことなどを書いていきましょう。

すぐ辞めそうと思われないために大切な意志表示

社会人経験が少ない中で転職活動をしているということは、就職して短期間で退職したということです。

こればかりはごまかしようがありませんから「今後は長く続けていきたいと思っている。」という意志表示が大切です。

意気込み、自己アピール欄などを設けて勤続する意志があるということを書いていきましょう。

ちなみに、あまりに短い在籍期間を隠そうと履歴書に前職を書かない人がいるようですが、一般的な会社勤めの場合には社会保険や雇用保険という制度が適用されていて、その履歴から必ずばれます。

隠しそうとしたということで企業側から見たマイナスポイントは大きいですから、正社員として働いた期間は短くても履歴書に記載しましょう。

やる気や熱意は必要だけど具体的に

経歴が少なく具体的に貢献できるスキルや能力が備わっていない場合、他の世代の応募者以上に重視されるのがやる気や熱意があるかどうかということです。

若いうちはやる気さえあれば何とかなると言う人事担当者もいるぐらいです。

しかし言い換えれば、経歴が少ないのにやる気や熱意が感じられない人は論外ということです。

また、そのアピールは単に言葉だけで「頑張ります。」「やる気だけはあります。」ではどうしようもありません。

口先だけで本当のことを言っているのかどうかは分からないですし、実際に頑張れる気質があるかどうかも見てとれないからです。

やる気や熱意のアピールには具体性が必要です。

どんなことかというと二つあって、転職してから活かせそうな資格を勉強している、資格でなくても本を読んだりセミナーに参加したりしているなど現状で行っている努力が一つあります。

そして二つ目は企業研究をしっかり行った上で志望動機を伝えるということです。

応募する企業のどんなところに魅力を感じたのかは、企業HPに載っているような情報では熱意が伝わりません。

株主向けの情報誌やインターネットなど、複数の方法を使って掘り下げた企業研究を行う必要があります。

同じような特徴を持つ他の企業とも比較検討し、なぜその企業を選んだのかということを書いていきましょう。

どの応募者も書いてあるような企業特性ではなく、熱心な企業研究をした上で書かれた志望動機であることが伝われば、「おっ。この応募者はうちにかなり興味があるんだな。会ってみよう。」と思ってくれます。

転職エージェントの力を借りて転職活動を行おう

社会人経験が少ないことで、ビジネスマナーや転職市場の動向について詳しくない、または調べ方が分からないという人も多いことでしょう。

確かに若いという点では有利ですが、短期間で仕事を辞めたというマイナスポイントもありますから、プロの力を借りて転職活動を行うのがおすすめです。

第二新卒や若者に強い転職エージェントであれば、転職活動の基本から教えてくれます。

総合型の大手転職エージェントの場合は、求人件数の多さやキャリアコンサルトの質という点で期待ができます。

ただ、経歴がないため希望の条件にヒットせず、求人紹介を受けられないことがあります。

両者を複数登録して自分に合ったエージェントを利用されると良いでしょう。

転職エージェントを利用すると応募書類の添削サービスを始めとする様々な有益なサービスが受けられますし、すべて無料で利用できます。

そもそも応募書類ってどうやって書くの?という疑問にも答えてくれますので活用してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、社会人経験が少ない転職希望者が応募書類に書くべき内容のポイントをご紹介しました。

まだまだ明るい未来が待っている若い世代です。

自身の魅力をしっかりと伝えて転職を成功させてください。